母と料理とオノマトペ
暑かったり寒かったりでなかなか天気が安定しない今日この頃です。
そうこうしているうちに、東京もあっという間に梅雨入りでしょうか。
さて、みなさんは、お袋の味、親父の味、お祖母ちゃんの味など、思い入れのある料理はありますか。
母の料理の中で私がいちばん好きなのは、卵焼き(甘いタイプ)なのですが、シンプルそうに見えて、その味はなかなか再現できないのです。
先日、姉と話している時に、ちょうど、母の料理の味を再現できない問題についての話題が出ました。
姉曰く、小さいころ母の料理のお手伝いをする際、母はいつも「塩、ぱっぱ」とか、「みりん、ちょろっと」という言い方ばかりで、「ぜんぜん正確な分量がわからんのよね」とのことでした。
思い返してみれば、確かに調味料の分量の指示はいつもオノマトペだったな、という記憶があります。
きっと、母の「塩、ぱっぱ」は「塩 少々」とか、「みりん、ちょろっと」は「みりん 小さじ1杯」といったふうに対応関係があるのかもしれませんが...
なにせそんな母の口癖は、「まずいものは作らない、でも同じものも作れない」なので、やはりそのあたりは感覚のようです。
果たして私たち姉妹は、その母の料理の感覚を身につけられるのか...母のオノマトペを思い出しながらの試行錯誤はまだまだ続きそうです。
現在、ひつじ書房のウェブマガジンでは、平田佐智子先生による「オノマトペハンター おのはん!」が好評連載中です(http://www.hituzi.co.jp/hituzigusa/)。
私も毎回楽しみに読ませていただいております。
みなさま、ぜひご覧下さい!
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