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2024.12.17(火)

「光る君へ」


2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」が日曜日に最終回を迎えました。
1年間、日曜日が来るのが待ち遠しいほどだったので、終わってしまってさみしいです。

ドラマは映像も音楽も美しく、雅な世界観に浸りながらじっくり鑑賞し、さらにドラマのあとに、Xなどで語られるさまざまな感想や考察を見るのまでをひっくるめて楽しみでした。
これまで『源氏物語』も紫式部も国語の授業や日本文学史で習った以上の知識もなかったのですが、モノクロの文字が彩りをあたえられたようにいきいきと動き出すような、そんな思いがありました。

最終話、まひろ(紫式部)の家にききょう(清少納言)がやってきて、二人で語り合うシーンが印象に残りました。
われわれは政をも動かすような大層なことを成し遂げたと思いません? と話すききょうに、まひろが「米や水のように、書物も人になくてはならないものですよ」と返します。

このような記録はもちろんないので言ってしまえば創作ではあるのですが、史実でなくても作り話だったとしても、「書物はなくてはならないもの」と言って友と笑い合う姿に、私自身が背中を押されたようなうれしい気持ちになりました。
出版社に勤めるものとして、書籍がなくてはならないものと千年後にも思えるようわずかでも貢献していきたいものです。

来年の大河ドラマは「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。江戸のメディア王とも言われている蔦屋重三郎の話ということで、こちらも今から楽しみです。




2024.12.4(水)

実習のための1冊



昨今は「動画」の時代のようで、特に若い世代への宣伝には動画が届きやすい、という声を聞くことがあります。
私自身は簡単な調べ物(例えば「栗の茹で方」とか)を調べようとした場合、検索結果に動画が出てきてもそのページは避けるタイプです。テキストであれば数十秒で把握できる情報を、なぜ長々と動画を再生して見なければならないのか…というのがその理由です。茹で時間をもう一回確認したい、と思ったときに動画内の該当時間を探すところから始めなければいけないのも面倒です。
ですが、動画の方がわかりやすい分野というのは存在するもので、今回刊行した本はその区分にあるものだと思います。

『動画でわかる日本語教育実習ガイドブック 実習生から新任日本語教員まで使える実践研修のてびき』
中西久実子編 中西久実子・井元麻美著
https://www.hituzi.co.jp/hituzibooks/ISBN978-4-8234-1262-2.htm

「登録日本語教員」の国家資格の制度が始まりましたが、その資格取得には実践研修が必須です。このたび刊行したこの本は、この実践研修のテキストです。
書名からわかるとおり、動画を利用しているところにこの本のポイントがあります。動画で実際の授業のやりとりを見て考える→テキストでポイントを提示してもう一度見る→解説、という流れを基本にしています。授業におけるやりとりは、それこそ動画であることがわかりやすい分野かと思います。

動画を効果的に使っているこの本ですが、著者による宣伝の動画も作っていただきました。6分ほどの長さのものです。ぜひご覧ください。
https://youtu.be/ku9leFee1Z4



書き込みやすい別冊も付属しています








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