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2024.7.2(火)

オノマトペを感じる

先週末、子どもと一緒に北青山で開催中の「オノマトペ処方展」を見に行ってきました。

この展示は新書大賞2024グランプリの『言語の本質』の著者である今井むつみ先生と秋田喜美先生が全体監修をしており、スペース自体はそんなに広くはないので30分程度あれば見て回ることが出来ます。
とてもカラフルでポップな色使いの楽しい展示で子どもから大人まで楽しめて、なんと入場無料。ふとっぱらです。
私は土曜日の午前中に行ったのですが、多くの方が見に来ていました。

子どもがまず向かって行ったのが体験ブースの「さわるかぐマトペ」のコーナー。
(ケースの中にある石を触って・・・)
子「かたい」 私「オノマトペだとどんな感じ?」
子「ざらざら」 私「お、ざらざらなんだ。ほかには?」
子「ごつごつ」 私「おおー、なるほど」
ただ、「かたい石」という情報より、いま触っている石の質感が伝わるように表現してくれました。

ほかにも親子のコミュニケーションで役立つオノマトペとして、手を「ピカピカ」にあらうや寝転がってほしいときの「ごろん」など身近なオノマトペをクイズ形式で考える「パパママトペ」のコーナーも楽しんでいました。
小学生の子どもは少し前の自分を思い出して答えを考えているようでした。

私が面白いと感じたのは「カラダマトペ」という痛みや体調を伝えるときのオノマトペで、頭の違和感は「ズキズキ」「ガンガン」、胃やお腹は「シクシク」「キリキリ」「ムカムカ」などがあげられており、確かに受診時に問診で「どのように痛いですか」と聞かれたときに症状にあった表現を、痛みを分析しながら答えていることにあらためて気づかされました。
心臓が「ドキドキ」するときと「ドックンドックン」するのでは印象が変わります。

展示を見て、これまでマンガやゲームの中のことばとしてオノマトペを認識していた子どもも、生活の中にたくさんあることに驚いているようでした。

最後に好きなオノマトペのスタンプを「わたしの処方せん」として、自分の心の中を可視化してみようというコーナーで楽しみました。
かわいいフォントのスタンプがたくさんあって、ついつい私は欲張ってたくさん押してしまいました。



無欲な子どもの心(左)と欲にまみれた私の心(右)




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