アンケートVer.1集計結果報告
1998.12.12 日本語の文字と組版を考える会
第12回セミナー「新しい読書をめぐって…」会場で実施
「投げ銭システム」はまだこの世に存在しない私たちの頭のなかにある仕組みな訳ですが、
この仕組みの基本的な考え方や願いを知っていただいたところで、どのように思われたか、
どんな印象をお持ちになったか、また具体的な情報やアドバイス等々ぜひ聞かせていただきたく思っています。
ホームページからのアンケートページはなかなかできなくてすみませんが、只今作成中です。
月に2回ほど、酉の日に更新します(近いうちに「テキストのみの市」を開きます)。
またお立ち寄りいただいた時にぜひご協力下さい。
ここでは一足先に、昨年の12月に日本語の文字と組版を考える会セミナー会場で協力いただいた
投げ銭システムへのアンケート結果をお伝えします。
投げ銭アンケート Ver.1の質問項目
■1 まず、この試みへの拍手(ブーイングを含む)をお願いいたします。
■2-1 投げ銭システムが実際に稼働を始めたら、「これは!」と思うHPに投げ銭したいと思いますか。
■2-2 ご自分のHP(既にお持ちの方もこれからの方も)に投げ銭アイコンをとりつけたいと思いますか。
■■ その理由を教えて下さい。
■3 「投げ銭システム」について、感想・ご意見・ご批判をよろしくお願いします。
■意見&アイデア■質問■疑問
(有効回答数40)
■1-まず、この試みへの「拍手」(ブーイング含む)をお願い致します。
●●●●●●●●「ブラボーッ!!」8
●●●●●●●●●●●●●‘ぱちぱちぱちぱち’13
●●●●●●●●●●●‘ぱちぱち’11
●●●●●●●うーむ。(腕組み)7
ブーイング! 0
●その他1
計40
■■その理由を教えて下さい。
「ブラボーッ!!」を選んだ人(8)
- 「シェアウェアソフトにはお金を払っても、ダウンロードしたテキストにはお金を払わない」というのは同感です。そのシェアウェアソフトでさえ、特に外国のものは送金が面倒なこともあり、そのままにしてしまうのが現状ではないか。簡単に支払いできる方法が確立されれば、絶対に便利だと思う。
- 自分もミニコミ誌を出していて、ミニコミなら10 円でも取れるが、ホームページでどのように「反応」を得るのか 思案していたので。
- インターネットで収入を得るチャンスが開かれるから。
- 小さな金額でやりとりするのはよいと思う。
- お金が入ってくるということはすばらしいです。
- 待望していたため。
- 各自が価値に対して金銭的に評価できる。
‘ぱちぱちぱちぱち’を選んだ人 (13)
- HP での情報発行がより活発なものになる予感がします。
- インターネットがひらいた、個人が発信する可能性を補完するものとして
- 自分の「食いぶち」になる予感もするので
- ブラボーでないのは「仕組みの裏側」がまだ未完なので。
- 新しい試みに挑戦していることに敬意を表して
‘ぱちぱち’を選んだ人(11)
自作のイラストやアイコン、そしてテキストのひとつひとつが少額でも売ることができて日銭が入る ようになれば、それはそれでとっても良いことだと思います。
考え方はすばらしいが、様々な問題を含んでいそうなので。
テキストも「ソフトウェア」であり、シェアウェアと何ら変わらないと思うため、目新しさが無い。
いろんな評価をいろんな形で表明できるのはよいことだと思うから。
いまいち現実性が見いだせません。
親戚の子供のお年玉にも使えるのでしょうか。
うーむ。(腕組み)を選んだ人(8)
私はパソコンユーザーではないので(今どき珍しく)。HPをよく利用するユーザーの方の意識とい うものがよく分からないのですが、「ただ」で見れちゃう(読めちゃう)ものに対して、人はどれくらいお金を払うものだろうか・・・と思います。よっぽど「感動」というようなものがあれば別ですが、読み終わった後ではお金は払わ ない人が多いのでは? 読みたい人はまず「投げ銭」する必要があるとか、ちょっと見はタダだけど全部読むのは有料とか、もうちょっと工夫がいるのではないかと 思います。
本当に銭を投げる人がどの程度いるのか、疑問です。
システム的なものが理解しがたい。セキュリティーの問題はないのですか?
成立するかどうか・・・
システムそのものがまだピンと来ない。
たちゆかぬ。
その他
- シェアウエア、メールウェアの中間的なシステムと考えてよいでしょうか? シェアウェアではなぜいけない? 少額がよいならメールウェアーでもよいのでは? あるいはインターネットを利用しなければいけませんか?
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●はい 30
●いいえ 1●●●●●無回答 5(「わからない」1)
■2-2 ご自分のHP(既にお持ちの方もこれからの方も)に投げ銭アイコンをとりつけたいと思いますか。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●はい 21
●●●●●●●●いいえ 8
●●●その他 3●●●●●●●●無回答 8
■■その理由を教えて下さい。
2-1「はい(投げ銭したい)」と
2-2「はい(アイコンをつけたい)」を選んだ人(30)
読者から著者、出版社に料金を回収するシステムは是非必要だと思う。
- 自分の作品の価値を認めてくれる人がいるとわかるのは大変嬉しい。銭になればもっと嬉しい。
- とにかく運動を広げることに意味があると思うから。
- どの程度反応があるのか試してみたい。
- 自分の作品に対する世間からの評価を金銭という一番シビアなパラメーターで知りたい。
- お金や拍手をやりとりできるのはよい。
- 雑誌の中にある一つの記事だけ読みたいという気持ちを持つことがあります。切り売りが実現すればいいですね。
- 試み自体には賛成。
- アコシス会員だから。
- 他人、「仲間」の「食いぶち」になる予感がするので
- 今後の形として(あてにせず)様子を見たいといったところですか。
- いいと思ったものにはお金を払いたい。私と同じ考えの人は他にもいると思う。
- 私は物を買うとき、自分にとって便利かどうかだけでなく、それを作る技術が気に入るかどうかを判断基準にしている。
2-1「はい(投げ銭したい)」と
2-2「いいえ(アイコンをつけない)」(「わからない」というコメント含む)を選んだ人
自分の「内面の吐露」に代価を払っていただく必要はないと考えるためです。
私独自の考え方なのでご理解下さい。
- 私のHPはつまらないものなので。
- あくまでもセキュリティーの問題がクリアでない限り、つけたくない。
- コンテンツ不足
2-1「いいえ(投げ銭しない)」と2-2「はい(アイコンをつけない)」を選んだ人はいません。
2-1「いいえ(投げ銭しない)」と2-2「いいえ(アイコンをつけない)」を選んだ人
- 多分法に反しているから、いずれつかまる。大道芸人はおおむねアウトサイダーだから可能なのです。
その他
- 「HPでお金をもらう」という考え方は、普及していないと思うし、それをあてにしているHPを見たら反発を感じるかも知れません・・・。
■4「投げ銭システム」について、感想・ご意見・ご批判をよろしくお願いします。
●質問
実際に投げ銭システムが出来るようになってからは試していないので、基本的なことですが、アコシスのシステムを使っているのなら、これに加入する必要はあるわけですよね。手続きは簡単ですか?
- ネット上で比較的自由にお金を流れるようになった場合、この仕組みはどのように変化するのでしょうか。
- 送金手数料を考えると、最小単位10円で業者はもとがとれるのだろうか?
- お金が確実に届いたかとうかを確認する方法
- 単なる送金用としても使えるのでしょうか。使えるとしたら役立つと思う。
- 投げられたお金の処理はどこがごうやってするのかがいまひとつわからない。
- 技術的にどういう仕組みなのか分からない。
- 送金手数料を考えると、最小単位10円で業者はもとがとれるのだろうか?
BR>- 個人対個人になった時に投げ銭システムの管理を誰がするの?
- 現時点でどれほど利用されているのか、詳しく聞きたかった。
- 「投げ銭システム」の必要性はわかるのですが、具体的な仕組みがよくわかりませんでした。
- 電話料金課金が現実的だと思うが、NTT始めとする電話会社は協力的なのか?
- 実際にお金を払う人がどう払うか、もらう人がどうもらうか、知りたかった。
- 「投げ銭したい」と思う人は、あらかじめ決済用にクレジットカードを登録しておかなければならないのですか?
●疑問
- 本当に実現性があるのかどうか非常に疑問です。
金銭を手渡す行為は社会を支える基本的な根幹をなすシステムです。
安全な・完全なシステムが出来ないと使ってもらえないと思います。信用第一です。 E キャッシュやいろいろな試みがいまだに満足に動き出していかないことを考えると、一出版社の動きからはじめて、さて本当にできあがるのでしょうか。
●意見
- せめて下限を100円に(10円じゃいくらなんでも「食いぶち」にはならない)
- もっとダイナミックにできないものか。
- 講演のなかでも話されていましたが、やはり金融システムの積極的な参加が必要なのだと思います。HPを見た人が、より安易な形で(ボタンを押すだけでOK)投げ銭をすることができなければ、賛同者はぐっと少なくなるでしょう。
- クレジットカードが使えないという話はショックでした。やはり誰でもが手軽に使える送金システムであってほしい。スレイブの送金者があんなに少ないのは、郵便振替が非常に面倒だからだと思う。働らいていると昼休みのメシの時間を削らなければ、振り込みできない。
- 拍手や感想を送るだけなら、メールでこと足りることであり、本題は"送金"する部分にあるのだろう。お金のやりとりをするために、どのようなセキュリティをかけるのか、その方法は面倒ではないかというところが焦点ではないか。今回の説明では、この部分が分かりにくかったので、早速、URLへアクセスして試みたいと思う。また今後は、テキスト、ソフトウェアを問わず、全てにおいて統一した支払方法ができればと願う。
「書評ホームページ」で私家電子本を公募して書評するといいと思う。
- ひつじ書房が私家電子本の原稿に手を加えて(プロとして)電子出版するというのは?
- やはり小銭の送金システムをグローバルに構築すべきでしょう。
- 投げ銭は気軽に行えるために「投げる」のであって、カンパするのに面倒くさい手続きが必要ならだれも「投げ」な いと思う。この問題を解決できるようがんばって下さい。
- クリックするだけで、実行できるようなシステムだとよいと思います。
- 自分のページに貼るとしたら、0円というボタンも付けたい。
- 面白いアイデアだと思います。ソフトバンクがe-moneyを使用するとうわさで聞いたくらいなのですが。
- ネーミングが悪い。お金を払うのは"お客様"いわゆる神様です。気持ちよく払っていただくにはもっと気持ちの快い 名前のシステムにしないといけないと思います。
- 実用、ゲームソフトへの支払いとちがって小口の情報(公開されている)に対して、小銭を支払うのは一般的にむつ かしいなーと思います。ある程度、ひとくくりのテーマでの情報が手にはいるのなら(書籍やCD-ROMのように)支 払う上で納得すると思います。つまりホームページ全体に対するトータルな評価として投げ銭は捉えられるとよいのでは? とするとある種の臨時的な情報メールの購買と考えられますか?
- 考えてみますと、何だかパトロンの出資、投資のイメージ。また、市民球団のようなイメージ、こちらを目指しているのでしょうか。後者を目指しつつも、前者のイメージになってしまうような気がします。
- 前金制か、うしろにヤクザがいるとかしないと、読み逃げされると思う。シェアウェアのようにくり返し使用するものは使用期間を設けたりできるのだが、例えば、暗号化、レジメのみ、伏字、モザイクなどで隠し、KEYを売るとか?
- ビットキャッシュやNET-Uなど、他の電子マネーともリンクしてほしい。
- 投げ銭システムを広げるために代理店のようなものが必要だと思います。
- もし、セキュリティの問題がクリアになったとしても、あまり投げ銭というのは、僕自身が好きでないし。
- 電子出版の購入手段のペイと簡略化という意味では、とてもよいシステムだと思いますが。
■アンケート結果を読んだご意見・ご感想等を「かけ声メール」にお寄せ下さい。■
かけ声!
■ここでいただいた、ご意見やご質問には、このホームぺージで少しずつ機会を作って応えていきたいと思います。日本語の文字と組版を考える会のスタッフのみなさん、
アンケートに協力して下さったみなさん、ありがとうございました。