☆中国現代文学翻訳会および同人の紹介☆

中国現代文学翻訳会

 いま中国に、こんなに豊かな言語空間を有する作品があることを日本の読者に伝えたい、との思いを共有する中国現代文学研究者・翻訳者の集まりです。

 同人の多くは、18年続いた『季刊中国現代小説』のメンバーとして、中国の同時代文学を翻訳・紹介してきました。2005年夏の同誌停刊後、有志を中心に新たなメンバーも加わり、2年8ヵ月の熟成期間を経て、2008年4月に『中国現代文学』を創刊しました。年2回、小説、詩、随筆等、現代中国の珠玉の作品を、同人の厳しい検討を経た訳文でお届けします。

代表:栗山千香子 e-mail:lishan.51n@g.chuo-u.ac.jp

  


同人

  

上原 かおり(うえはら かおり)

フェリス女学院大学教員

翻訳:張抗抗「涸れ井戸」(『火鍋子』翠書房)、徐則臣「グスト城」(『新潮』『灯火2016特别版』)、張小波「検察大官」、韓松「再生レンガ」、飛氘「巨人伝」、郝景芳「遠くへ行くんだ」(以上『中国現代文学』ひつじ書房)など

  

大久保 洋子(おおくぼ ひろこ)

早稲田大学・中央大学等講師

翻訳:陳応松「カケスはなぜ鳴くか」「太平-神農架の犬の物語」、葉広芩「盗御馬」「外人墓地」、王凱「対話」(以上『中国現代文学』)、王晋康「生存実験」(『S-Fマガジン』)、江波「太陽に別れを告げる日」、陸秋槎「ハインリヒ・バナールの文学的肖像」(以上『時のきざはし』新紀元社)、郁達夫「還郷記」、豊子愷「おたまじゃくし」(以上『中国現代散文傑作選』勉誠出版)など

  

大髙 ゆかり(おおたか ゆかり)

日中投資促進機構職員

翻訳:梁暁声「鹿心血」(『中国現代文学』)、王晋康「養蜂家」(『中国SF作品集』外文書店)、労馬「ショートショート八篇」(『小説導熱体』白帝社)など

  

岸 陽子(きし ようこ)

早稲田大学名誉教授

翻訳:陳建功『棺を蓋いて』(共訳、早稲田大学出版部)、張承志『黒駿馬』(早稲田大学出版部)、賈平凹「王満堂——過ぎ去りし日の物語 その一」(『季刊中国現代小説』)など

  

倉持 リツ子(くらもち りつこ)

板橋区文化・国際交流財団職員、司法通訳人

翻訳:普玄「生・一枚の紙切れ」(『中国現代文学』)、「明君か? 梟雄か?―『三国志演義』の劉備像」(共訳、『三国志論集』汲古書院)など

  

栗山 千香子(くりやま ちかこ)

中央大学教員

翻訳:史鉄生『記憶と印象』(『中国現代文学』に連載後、平凡社から刊行)、蒋韻「心愛樹」、翟永明「十四首の素歌」、王小妮「蓮沼鬼月光」、西川「書籍」、于堅「尚義街六番地」(以上『中国現代文学』)、述平「キープ・クール」、遅子建「年越し風呂」、徐坤「屁主」(以上『季刊中国現代小説』)、北島「廃墟」(『紙の上の月』JICC出版局)など

  

齋藤 晴彦(さいとう はるひこ)

中央大学・駒沢大学・和光大学講師

翻訳:陳崇正「碧河故事」、陳再見「小さな町に帰る」、鄧一光「深圳の馬と蝶」、皮佳佳「庭前の芭蕉」、王十月「プレス機」、王威廉「塩の花」、熊育群「春、十二本の河」、張梅「この町の空」(以上『時間の河 シリーズ現代中国文学 短編小説 〜中国のいまは広東から〜』みらいパブリッシング)、蘇童「海辺の羊たち」、「十九間房」(以上『中国現代文学』)など

  

関口 美幸(せきぐち みゆき)

拓殖大学教員

翻訳:鮑十「子洲の物語」「ヒマワリの咲く音」「冼阿芳の物語」、蘇童「キンモクセイ連鎖集団」、范小青『天気予報』(以上『中国現代文学』)など

  

立松 昇一(たてまつ しょういち)

中国同時代小説翻訳会代表

翻訳:莫言『莫言 傑作中短編集 疫病神』(勉誠出版)、劉慶邦『神木 ある炭鉱のできごと』(共訳、勉誠出版)、馮驥才「市井の人々」(『季刊中国現代小説』)、李修文「ストリーキング指南」(『現代中国文学短編選』鼎書房)、畢飛宇「コオロギ コオロギ」、蘇童「泥棒」、于暁威「円形の精霊」、朱山坡「魂の授業」(以上『中国現代文学』)など

  

趙 暉(ちょう き)

中央大学・早稲田大学等講師

翻訳:津村記久子『白領紀要』(新星出版社)、村上龍『希望之国』(浙江文藝出版社)、水村美苗『私小説―従左至右―』(上海文藝出版社)、木下杢太郞『雲岡日録』(中国画報出版社)、史鉄生「往事」、蘇童「人民の魚」(以上『季刊中国現代小説』)、徐則臣「養蜂場旅館」、林白「過程」等(以上『中国現代文学』)など

  

土屋 肇枝(つちや としえ)

慶応義塾大学・成蹊大学講師

翻訳:遅子建「原風景」、王安憶「悲しみと私のあいだ」、汪曾祺「鑑賞家」(以上『季刊中国現代小説』)、紅柯「ハナス湖」、遅子建「北極村童話」、丹増「ギャンゴン」(以上『中国現代文学』)、遅子建『今夜の食事をお作りします』(共訳、勉誠出版)、『アルグン川の右岸』(共訳、白水社)など

  

野原 敏江(のはら としえ)

東京都立大学・千葉大学講師

翻訳:厳力「母語の受難」、金仁順「高麗往事」(以上『季刊中国現代小説』)、張学東「ある人の旅立ちを見送る」(『中国現代文学』)、太宰治「畜犬談」(『朔方』)など

  

三木 潤子(みき じゅんこ)

翻訳家

翻訳:蒋一談「発生」ほか

  

宮入 いずみ(みやいり いずみ)

明治学院大学・中央大学講師

翻訳:范小青「路を変えたら」、祁智「霞を食っては生きられず」、正昌「告発」(以上『季刊中国現代小説』)王安憶『富萍 上海に生きる』(共訳、勉誠出版)、裘山山「足の甲」「臘八粥」「どしゃぶり」(以上『中国現代文学』)など

  

葉 紅(よう こう)

駿河台大学教員

翻訳:高倉健『等待着你的夸奖』(広州出版社)、何玉茹「鍬を担ぐ女」、姚鄂梅「秘密の袋」「狡猾な父親」、裘山山「道聴塗説」、劉慶邦「いちめんの白い花」、陳丹燕「X ON THE BUND」、阿成「カラス」(以上『中国現代文学』)など

  

鷲巣 益美(わしず ますみ)

中央大学・法政大学等講師

翻訳:残雪『廊下に植えた林檎の木』(共訳、河出書房新社)、『かつて描かれたことのない境地』(共訳、平凡社)、李馮「神の座」、金仁順「渚のアデリーヌ」、述平「1976年の撮影」(以上『季刊中国現代小説』)、陳染「誰もいない窓」(『現代中国女性文学傑作選2』鼎書房)、金仁順「ある法会」(『新潮』2011年12月号)、残雪「紅葉」「旧宅」(以上『中国現代文学』)など

  

   2021年4月現在


  


ひつじ書房トップへ