updated 2024.8.8
2025年春卒予定の方、既卒の方へ(未経験者可)
正社員の募集・求人・採用ページ
○募集趣旨
現在、求人しています。
短大、大学、大学院既卒、2025年春卒予定の方。未経験者も応募できます。
新卒の方であれ、既卒の方であれ、未経験者には、編集者・出版人の基礎から、社会人の基礎から、丁寧に仕事を教えます。
2025年春卒予定の方については、採用決定後、卒業旅行などにはどうぞ行っていだいてよいですが、可能な範囲で早い時期からバイトに来ることができる方がありがたいです。
広い意味でインタラクションを含んだ言語の研究および言語教育に関心があり研究に出版人として貢献したいと思う方を募集します。
広い意味でインタラクションを含んだ言語の研究および言語教育は、現在、いろいろな問題を抱えつつも、盛んに研究が行われています。その研究を応援したいという気持ちのある方を募集します。実際の仕事は、多岐に亘りまして、本を作って売って広めていく様々な仕事があります。多くは編集的なことになると思いますが、ただ作るだけではなく、企画を立てたり、提案したり、そしてそれらを広めるために広報的なこと、実際に学会で本を売ったり、新聞に取り上げてもらえるように工夫をしたり、宣伝や販売をすることにも関わります。ウェブでの広報などもあり、得意不得意はあるにしろ、全般的に関わってもらいます。精神論になってはいけないですが、意欲があれば、何とかなります。いっしょに学術的な書籍の出版をやっていきましょう。
応募締め切り
■締め切り 2024年9月20日(金)必着
*締め切りは設けますが、応募書類を受け取り次第、順次選考に入ります。
ネット検索で、このページにたどり着かれた方へ
ひつじ書房は、言語学の研究書を主に刊行している学術出版社です。言語学の出版の賞を多く受賞するなど、高い評価を受けている出版社です。とともに、インターネットにページを持ったのが1995年と、出版の世界ではかなり早い時期であること、ネットのテキストブラウザーを発売するなど、進取の気風に富んだ出版社です。ひつじ書房がどのような出版社かについては、トップページからご覧下さい。
ひつじ書房のトップページ>
応募時、30歳未満の方。応募書類を期限までに提出して下さい。ご応募の際に、メールでご連絡ください。送っていただいた応募書類を拝見し、書類選考が済みましてから、筆記試験と面接に進みます。
採用人数は若干名です。
筆記試験は、常識・知識問題と英文和訳、それから文章を書いてもらうというものです。常識・知識問題は、ひつじ書房の刊行物の著者について書いてもらう内容や社会情勢、文学史、文化史、メディア史に関する問題を出しています。出版人、編集者になるには、文化やメディアの歴史についての観点が重要と考えているからです。とはいいましても、そんなに高度な質問ではありません。言語学についての問題も出しています。いずれにしろ、一通りの概略が分かっていれば容易に解答できる内容になっています。文章を書いてもらう問題のうちの1つは、メールの文面を書いてもらうものです。
ひつじ書房の房主より
あなたが、いろいろある仕事の中で、出版、編集という本を作る仕事に関わりたいと思う理由はなんでしょうか。
本を作ろうと思いまして、企画をたて、あるいは企画の提案を受けて、企画をすすめることになります。その上で、原稿を書いていただき、原稿を待ちます。原稿を読んでコメントをしたり、表記のチェックをします。そして、モノとして作っていく、製作の過程に入ります。割付をして印刷所に入れ、印刷所からゲラがでてきて、校正をして、本としての体裁を整えていきます。それと並行して、売り方を考えます。私たちはこのプロセス全体を編集と考えています。実際に書店に行きまして、本の内容を説明したり、並べてもらえるように交渉したり、あるいは内容に関連する学会や研究会に顔を出して売るということまで、行います。
本を作りたいと思いますか? そう思うのは何故でしょうか。また、出版社はたくさんあります。その中で、ひつじ書房で仕事したいと思うのは何故でしょうか? 新卒で入社する場合、大学を卒業してあなたの若い貴重な時期を、その会社で過ごすことになります。あなたにとって貴重な時間です。既卒で入社しても同じことだと思います。その貴重な時間にこの仕事は見合うものだとあなたは思うのでしょうか?
また、あなたの作ったものは、読者がお金を出して買ってくれるものです。見合う内容を提供できるのでしょうか。読者は貴重なお金とその人の貴重な時間を使って、その本を読みます。あなたはだれかが買ってくれるものをきちんと作ることができるのでしょうか。
また、実際のところ、あなたは入社してすぐには会社に貢献するまではいたらないでしょう。しばらくのあいだ、人によっては、1年かもしれないですし、2年かもしれません。先輩から、かなりいろいろと教えられるという存在になります。本の作り方、企画の立て方、本の宣伝の仕方など、これまで学生であった人には未知の世界でしょう。未経験な世界だと思います。優秀な人であっても、すぐに使える人になるということはありません。目から鼻に抜けるような頭の回転のよい人でも、そうでないのならなおさら時間がかかります。あなたは、自分の未熟さを受け入れることができるでしょうか。最初は全くできなくても、素直であれば育てていくことができます。今の能力や知識よりも学んでいけるということが大切です。あなたは学べますか?
われわれは、学術書を作っています。学術書とは何か。それは、誰かの言ったことを紹介したり、受け売りしたりするということではありません。新たな知見を世に問うというものです。もちろん、誰かの言ったことを引用することになりますし、受け継ぎます。批判的に継承するということもあります。重要なことは、今まで発せられていない何かを世に問うということです。したがって、単なる研究の紹介は、中身が学術に関わる分野であっても、学術書とは呼ばないのです。
オリジナルなものを作っていく研究者を著者として支援していくこと、それが学術出版の使命です。高尚な、難解な、高踏な内容を取り扱うということではないのです。答えのでない課題を取り扱っているということなのです。高踏さそれ自体を目指しているということではありません。ちなみに、ひつじ書房は、中心は学術書の出版ですが、大学生向けの教科書や日本語表現法の教科書など、学術書以外の書籍も作って出版しています。
本を作る日頃の仕事は地味です。地味な積み重ね、地味な仕事に忍耐できる強さが重要です。その地味な仕事の上に、新しいものを作るという創造的なことが乗っているのです。
仕事としては、本を作ることに貢献できれば、とても面白い仕事であると思います。世間では電子書籍と言われ、紙の書籍かつ書籍的なもの自体が時代遅れのように主張する人もいますが、それは間違っていると私は強く思います。電子的な読書世界は拡大しますが、在米のジャーナリスト菅谷明子さんの談によるとアメリカでは読書空間の中で電子媒体の比重は30パーセントで安定しているとのことですから、共存していくものです。電子書籍が3割であるのなら、紙の書籍・雑誌は7割は存在するわけですし、重要さは変わりません。電子的媒体であっても「書籍的なまとまり」というものは重要であることは変わらないと思います。
現代のように情報が大量化し、拡散し、多様化している時代に、「書籍的なもの」の重要性は本質的に増しこそすれ、減ることはありません。したがって、編集や出版は、いっそう重要性を増すと信じています。
言語研究も1つの転換期に来ています。これまでは必ずしも重要視されてこなかったとも言える言語データ、大量の言語データ、テキストデータから音声、動画のデータなどを取り扱うこと。言語学的な知見を実際の言語教育にどう活用していくかなどについて、新しく重要な転換が起こりつつあります。その中で、研究を支援し、その研究の議論をいっそう活発なものにしていくことを支援する学術出版の中で仕事をしたい、という人を求めています。
私は編集者は、文化史やメディア史などの歴史的な知識と歴史観が必要だと思いますが、今、どんな知識を持っているか、ということよりも、本に関わる仕事に関わりながら、いろいろなことを素直に学んでいける、学べる人であることが大事だと思います。出来上がった人ではなくて、伸びしろのある人を求めています。
文責 ひつじ書房代表取締役社長・編集長 松本功
○仕事内容
本を作って売る全般に関わります。
本の販売(電話での注文の受注、研究会・研究学会での展示販売、書店営業、受注した注文の処理)から、本の製作(原稿整理、原稿の割付、校正、デザイナーとの打ち合わせ、印刷所・製本所とのやりとり)、会議の運営(日程の調整、場所取り、予約、議事録作成)、企画立案(企画の検討、企画の提案、著者との打ち合わせ)、広報・宣伝(目録の作成、書店への新刊案内、書誌データの作成・登録、目録の製作・発送)などなど、小規模の出版社ですので本を作って売っていくプロセスの全てを見渡すことができ、関わる可能性があります。
○勤務時間
原則、9時から6時(9時とか10時とかになることもあります)
学会や講演会などで本を売ったり、セミナーを主催・共催することがあります。展示して本を売ることも、マーケットリサーチです。暇な時間は、研究発表を聞いたりすることも仕事です。
ひつじ書房で経費負担の上、研修会やワークショップにでることがありますので、土日も出る場合があります(ローテーションあり)。そのため、学会シーズンは、月に二日程度、土日出勤が可能な方(振替休日あり)。
著者の都合などの本作りの事情、仕事の流れなどによって退社時間に変動あります。
面接だけでは判断できないこともあります。出版に関わる人間として大丈夫かどうかは、実際にはたらいてみませんとわからなことが多いですので、出版経験者でも最初の3ヶ月間は試用期間となります。社会人未経験者の場合、最初は見習い社員の待遇となり試用期間になります。試用期間は、3ヶ月から6ヶ月が目安です。
2025年春卒の場合は、決まり次第、大学生の場合、アルバイトで仕事を覚えてもらいます。卒業後に見習い期間を経て社員となります。
○応募書類
●履歴書(写真貼付)
●志望書 ひつじ書房を応募するにあたって、なぜ、ひつじ書房に応募するのか。(A4で1、2枚程度)
●課題 A4用紙1枚程度
あなたが興味をもっていることについて、説明してください。また、あなたがそれについて、どのように取り組んできたか、関わってきたかを書いてください。
○送り先:〒112-0011 東京都文京区千石2-1-2 大和ビル2F ひつじ書房 採用担当宛(応募書類在中と明記のこと)
○期日
■締め切り 2024年9月20日(金)必着
*締め切りは設けますが、応募書類を受け取り次第、順次選考に入ります。
*応募書類を送付された段階でメールを以下に送って下さい。何をご覧になって応募に至ったかを一言書いておいて下さい。googleで検索して求人ページにたどり着いて、それで応募した、など。)
○お問い合わせは求人担当者までご遠慮なくどうぞ。
○メールアドレス
○筆記試験について
書類選考のあとに、筆記試験を受けていただきます。
●ひつじ書房に応募する際に、ひつじ書房という出版社について知ろうとしているか、ということを問いたいと思います。十分に調べて筆記試験を受けてください。
●大学生活の中で社会的な関心をもっていたかを知りたいと思っています。ひつじ書房では、社員に日刊の新聞を定期購読することをすすめています。社会人としての語彙、話題をきちんと持っているかを問います。大学の勉強も重要ですが、社会人として働くのに必要なことば、知識、情報を得ようと努力して、生活してきたのかを問います。
●出版業界の仕事に就こうとして大学生生活をおくってきたかどうかを問いたいと思います。
○正社員 給与体系
年間の給与は、360万円予定(基本給20万 平均残業の支給3万円。ボーナス4ヶ月として)。ただし、ボーナスは会社としての業績と働きぶりの評価によって、変動します。社会経験や出版業での経験は評価します。経験、能力、年齢によって、相談に応じます。現在の社員の年齢バランスから考えて30歳くらいまでと考えています。ボーナスの昨年の実績は6ヶ月でした。
経験者は、経験と能力に応じて、相談の上で、上記に増額します。ここでの経験は、書籍出版に関わる経験です。
新卒か新卒に準じる方の場合は、業務をこなせるようになる見通しができた段階(試用期間終了時)で上記の給与体系になります。それまでの見習い社員(試用期間)の期間は、90パーセント程度。
○交通費
(通勤時間は1時間以内が望ましい。月額10000円程度が望ましい)定期代3カ月分支給。退職時日割り計算。
■社会保険について■
政府管掌の社会保険に加盟(2007年2月)。労災と雇用保険、加盟。
有給 初年7日(原則としてスタッフ間でだぶらないように調整する。法律に基づく。)
夏休み 3日(8月12日・13日・14日ごろ) 正月12月29日から1月4日まで。業績によって、夏休みを増加させます。
文責 ひつじ書房代表取締役社長・編集長 松本功
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