日本語表記のアーキテクチャ/The Architecture of Written Japanese
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日本語表記のアーキテクチャ:第14回(最終回):はなしことばとかきことばとの距離 —音声言語と文字言…
今野真二 生物としてのヒトがどのようにして言語を獲得したかはわからないけれども、言語を獲得した「瞬間」を想定するならば、その「瞬間」に文字がな…
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日本語表記のアーキテクチャ:第13回:文学テキストにおける文字表現 /The Architectur…
今野真二 高知にうまれた植物学者、牧野富太郎(1862-1957)は、具体的に1つの立体として存在している植物の「総体」を1つの平面上にあらわした植物…
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日本語表記のアーキテクチャ:第12回:漢字体系の拡張性・開放性 /The Architecture …
今野真二 表題の「漢字体系」は言い換えれば「文字体系として捉えた漢字」ということで、通常の文字体系は記号の体系として「閉じている」ということを前提とし…
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日本語表記のアーキテクチャ:第11回:かきことばの互換性 /The Architecture of …
今野真二 「かきことば」を「文字言語」と言い換えると、文字によって可視化された言語ということになる。「互換」を〈互いに換えること〉あるいは〈互いに換え…
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日本語表記のアーキテクチャ:第10回:Base Text /The Architecture of …
今野真二 第7回では振仮名を言語事象として採りあげた。「語」を単位として考えた場合、漢字列に施されている振仮名は、ひろく漢字列についての「…
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日本語表記のアーキテクチャ:第9回:振仮名(3)振仮名の可能性 /The Architecture …
『源氏物語』「帚木巻」に、藤式部丞が博士家の娘を久しぶりに訪ねた時に、娘から「月ごろ、風病重きにたえかねて、極熱の草薬を服して、いと臭きによりなんえ…
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日本語表記のアーキテクチャ:第8回:振仮名(2)明治期の振仮名 /The Architecture …
今野真二 前回の末尾において「振仮名について考えるためは、振仮名が施されている漢字列と振仮名として施されている語との関係、両者の結びつきを観察する必要…
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日本語表記のアーキテクチャ:第7回:振仮名(1)江戸期の振仮名 /The Architecture …
今野真二 第7回は振仮名を話題にするが、江戸期の振仮名と明治期の振仮名との2回に分けて述べることにする。両時期の振仮名を、それぞれの時期の表記システム…
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日本語表記のアーキテクチャ:第6回:文字の大きさ /The Architecture of Writ…
図1は平田篤胤(1776-1843)の没後に最初に出版された『古今妖魅考』(弘化2:1845年刊)巻2の20丁裏にあたる箇所である。図からわかる…
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日本語表記のアーキテクチャ:第5回:文字の方向 /The Architecture of Writt…
標題「文字の方向」には2つの意味合いがある。1つは「文字の向き」ということで、このことについては案外と論じられてきていないように思われるので、少し整理してみ…