古代エジプト語のヒエログリフ入門:ロゼッタストーン読解|第21回|ロゼッタストーン読解編 (2/4)|宮川創・吉野宏志・永井正勝|

21.1 今回のロゼッタストーンの読解箇所

今回は、ヒエログリフパートの欠けているところの上から3行目にある文を読みます。この箇所は、動詞の関係節形と状態形を含む、やや複雑な構造となっていますが、一緒にチャレンジしてみましょう。

図1 ロゼッタストーンのヒエログリフ部分の上半分[1]

この部分の向きを左右反転させて、文字を現代のヒエログリフフォントで翻字すると次のようになります。

まず、新出文字がいくつかありますので、見てみましょう。

21.2 新出文字

21.2.1 表音文字

翻字: W10

転写:ꜥb

慣読:ab (アブ)

鉢を象った文字で、二子音文字でꜥbの2つの子音を表します。

21.2.2 表語文字

翻字:ḏsr (またはD45)

転写:ḏsr

慣読:djeser(ジェセル)

この文字は三子音の表語文字です。ネフベト(nḥb.t)と呼ばれる笏を持った腕を象っています。おそらく神殿を浄めるためのブラシであると思われます。「聖なる」を表す形容詞 ḏsr でよく用いられます。サッカラの階段ピラミッドで有名な古王国時代の第3王朝のファラオであるジェセル王の名前にも使われています。

21.2.3 決定符

翻字: D54

転写:なし

慣読:なし

決定符は意味のみを表し、語のカテゴリーを決定する文字ですので、音に基づく転写や慣読はありません。D54の決定符は、人間の、歩行中の両脚を表し、移動関連の語につきます。

翻字: R1G[2]

転写:なし

慣読:なし

捧げものが置かれたハイテーブルで、神殿や神殿での儀式に関する内容を表す決定符です。

21.3 テクストと注釈

さあ、早速読んで参りましょう。テクストをちょうど良い単位に区切っています。最初はこれです。

翻字:r:t:D36:nf

転写:rt(j).n=f

慣読:reti.en=ef (レティ.エン=エフ)

品詞:動詞完了形.過去接尾辞[3]=3人称男性単数接尾代名詞

意味:「彼が与えた」

前回も出てきたrt(j)rḏ(j)の異形で「与える」を意味する動詞です。前回と同様に、(D36) は表語文字あるいは決定符 (D37) のプトレマイオス期における代用であると判断します(詳しくは前回を参照してください)。ここで、新しい要素.nが出てきました。前回は、rt(j)=fで「与えた」という完了相の動詞述語文を学びましたが、そこには.nがついていませんでした。今回の文に付いている.nは、過去を表す動詞接尾辞です[4]rt(j)が完了相なので、.nと合わさって過去完了相と呼ぶことにします。日本語では簡便な表現で区別することが難しいため、完了相と同様に「与えた」と訳しています。そのあとに=fが続きますが、これは3人称男性単数の接尾代名詞「彼」です。接尾代名詞とは、特定の動詞の主語を表したり、所有者を表したり、前置詞や不定詞の目的語を表したりする人称接尾辞です。ここでは、本動詞の後に付いて主語を表しています。ちなみに、接尾代名詞と前の語の間には=が書かれます。rt(j).n=fを訳すと「彼が与えた」となります。文脈から判断して、主語=f「彼」は王であるプトレマイオス5世を指しています。

翻字:ḫ*t:nb

転写: ḫ.t nb(.t)

慣読:khet nebet (ケト・ネベト)

品詞:女性名詞複数形 形容詞女性複数形

意味:「あらゆるもの」

ḫ.tは「もの」を表す女性単数名詞です。nbは「あらゆる、すべての」を表す形容詞です。形容詞はそれが修飾する名詞と同じ性と数を持ちます。したがって、女性単数の接尾辞 .t を補い、nb(.t) と転写します。

翻字:ḏ::r-D54:z:n:Z2

転写:r(.t)=sn

慣読:djaret=sen (ジャーレト=セン)

品詞:動詞未完了相女性単数関係節形=3人称複数接尾代名詞 

意味:「求められる〜(女性単数)」

ḏꜥrは「求める」という意味の動詞です。動詞の最後に付いている(D54)は移動を示す決定符です。動詞 ḏꜥr が何かを探し求めて移動するという意味を含意しているために移動を表すD54が置かれているのでしょう。今回の場合、文脈から考えて、この動詞は「関係節形」という範疇になっています。これは、その名の通り関係節を形成します。関係節形とは、動詞と主語を含んだ節が形容詞として機能するものとを言います。名詞を修飾するという点で日本語の動詞の連体形に似ていますが、エジプト語の関係節形は性と数の変化を持ちます。この箇所では、関係節形が女性単数名詞の ḫ.t nb.t「あらゆるもの」を修飾しているため、関係節形の動詞にも女性単数の接尾辞 (.t) を補う必要があります。ちなみに、関係節形の動詞 ḏꜥr(.t)は未完了相としての解釈が妥当でしょう。

動詞に続く =sn「彼ら」は3人称複数人称接尾代名詞で、この場合、ḏꜥr(.t) の形式上の主語となります。それでは、この =sn「彼ら」が何を指しているのかというと、前の箇所を見ても、該当するものがありません。実は、3人称複数形の接尾代名詞 =sn/=w が指示対象を持たない場合には、不定人称として機能していると解釈し、動詞を受動で訳すという文法理解があります[5]。この箇所は、まさに不定人称の=snだと考えるのが妥当です。以上の見解をまとめると、未完了相関係節形  ḏꜥr(.t)=sn は「彼らが求める>求められる」となります。これが ḫ.t nb(.t) を修飾しているので、ḫ.t nb(.t) ḏꜥr(.t)=sn は「求められるあらゆるもの」となります。

翻字:r:W10*R1G-ḏ:t*D12:z:n:Z2

転写:r (j)ꜥb-ḏ.t=sn

慣読:er iab-djet=sen (エル イアブ-ジェト=セン)

品詞:前置詞 不定詞句(イアブ-ジェト)=3人称複数接尾代名詞

意味:「彼らを埋葬するために」

r は前置詞です。不定詞と呼ばれる動詞範疇を伴って「〜するために」という目的の意味の前置詞句を作ります。では、前置詞の後に置かれる動詞の不定詞部分は何かというと、(j)ꜥb-ḏ.t「埋葬する」となります。この不定詞部分を詳しく解説すると、不定詞(j)ꜥb「統一する」と目的語としての名詞ḏ.t「体」が複合したものです。(j)ꜥbのヒエログリフは摩滅しており、判別が難しいのですが、ギリシア語の部分では、εἰς τὰς ταφὰς αὐτῶν「彼らの埋葬のために」となっているので、「埋葬する」という意味の動詞であると考えられます。Wilson (1997:43) というプトレマイオス朝期のエジプト語の辞書によると、(j)ꜥb 単独では「統一する」の意味となるのですが、jꜥb ḏ.t になると「体を埋葬する」という意味の熟語になるという de Wit という学者の説が紹介されています。本稿では、 de Wit の学説の方向性を受け入れたうえで、(j)ꜥb-ḏ.t を「体を埋葬する」ではなく、目的語と一体となった複合動詞(「体を統合する>埋葬する」)として解釈することにしました[6] ḏ.t「体」が単数形となっているのは、動詞と複合した表現になっているからでしょう[7]。不定詞句の後に続くは=sn「彼ら」は不定詞句の目的語です。全体を訳すと「彼らを埋葬するために」となります。埋葬される対象としての=sn「彼ら」は、今回取り上げた箇所の前に記された内容から、「聖牛アピスや聖牛ムネヴィスやそのほかの動物」だということがわかります。

翻字:wr:r-Z7:t

転写:wr.t(j)

慣読:uruti (ウルティ)

品詞:状態形(3人称女性単数形)

意味:「盛大に」

wr は第13回と第19回で出てきましたね。この文字は二子音文字で子音 wr を表します。その下の r wr の最後の子音の音声補字です。wr を使用したよく見かける表現は、形容詞 wr「偉大な」でしょう。ここでも、一見すると、ḏ.t「体」を修飾する形容詞のように思われます。しかし、この箇所に対応する民衆文字エジプト語を確認すると、状態形を使用した状況節になっています。そこで、ヒエログリフ部分についても wr を動詞「盛大である、偉大である」の状態形(3人称女性単数形)として判断することにします。語末にある (Z7) とt (X1) は3人称女性単数形の接尾辞です。通常、これを .tj と転写します[8]。Z7は発音されません。

翻字:ḏsr:r:Z7*t

転写:ḏsr.t(j)

慣読:djeserti (ジェセルティ)

品詞:状態形(3人称女性単数形)

意味:「華麗に」

ḏsrについても動詞の状態形(3人称女性単数形)として判断します。r は三子音文字ḏsr の最後の子音の音声補字となっています。ḏsr には「神聖である」の他に、「華麗である、華やかである」の意味があります。

民衆文字エジプト語で、wr.t(j)「盛大に」と ḏsr.t(j) 「華麗に」に相当する箇所は、状態形を利用した状況節となっており、これが3人称複数名詞の「求められているもの」(本動詞の目的語)に対応していると考えられます。このことから、ヒエログリフ部分も、本動詞の目的語である ḫ.t nb(.t)「あらゆるもの」に対応していると判断することにしました[9]。つまり、ḫ.t nb(.t) wr.t(j) ḏsr.t(j) の部分が、「あらゆるものが、盛大にそして華麗に」となります。

21.4 全体の意味と言語構造

rt(j).n=f ḫ.t nb(.t) ḏꜥr(.t)=sn r (j)ꜥb-ḏ.t=sn wr.t(j) ḏsr.t(j)

「彼らを埋葬するために、求められる全ての物を、盛大にそして華麗に、彼は与えた」

今回扱った表現を四つの階層に分けて整理してみましょう。第一階層は基本構文です。冒頭の  rt(j).n=f  ḫ.t nb(.t)「あらゆるものを彼は与えた」が基本構文となっています。骨格となる要素と語順は「動詞-主語-目的語」ですが、形容詞が目的語を修飾しているため、全体で4つの要素から構成されています。本稿では、この文を過去完了相の主文として判断することにしました[10]

第二階層は関係節(関係節形)の r(.t)=sn「求められる」です。これは、第一階層の目的語 ḫ.t「もの」を修飾しています。第一階層で、目的語 ḫ.t「もの」を修飾する形容詞「あらゆる」が女性単数形 nb(.t) となっていたように、第二階層の関係節形の動詞も女性単数形 r(.t) となります。

第三階層は目的を示す前置詞句のr (j)ꜥb ḏ.(w)t=sn「彼らを埋葬するために」です。これが第二階層全体を修飾しています。

最後の第四階層はwr.t(j) ḏsr.t(j)「盛大にそして華麗に」であり、これが第一階層の目的語の状況を説明しています[11]

第一階層 基本構文(動詞-主語-目的語-形容詞) rt(j).n=f ḫ.t nb(.t) 

                       あらゆるものを彼は与えた

第二階層 基本構文の目的語を修飾する関係節  ḏꜥr(.t)=sn       

                       求められる

第三階層 関係節を修飾する前置詞句      r  (j)ꜥbḏ.t=sn 

                       彼らを埋葬するために

第四階層 第一階層の目的語の状況を説明する状態形   ḏsr.t(j) wr.t(j)

                           盛大にそして華麗に

いかがでしたでしょうか。やや複雑な構造を持つ文でしたので難しく感じられたかもしれませんが、まずは第一階層のsḏm.n=f(過去完了相)を理解しておきましょう。

21.5 おわりに

今回の箇所の文法解釈については、我々執筆陣も相当に悩み、最後まで議論を交わしました。今回、ヒエログリフ部分の文法解釈を判断する根拠となったものが、第一に、対訳となっている民衆文字エジプト語とギリシャ語の部分です。これは、並行資料であるロゼッタストーンの特徴を最大限に利用したものです。第二に、コプト語文法、民衆エジプト語文法、新エジプト語文法、プトレマイオス王朝期のエジプト語文法に関する知識です。実は、中エジプト語の部分を中エジプト語文法のみに基づいて見ていても、複数の文法解釈が可能となるだけで、解釈の方向性が定まりません[12]。そこで、解釈の幅を狭めるために、特に後期エジプト語(新エジプト語、民衆文字エジプト語、コプト語)の知識が必要となるのです。このように、対訳資料ばかりかエジプト語の通時的発展を踏まえたうえで、文法解釈を追い込み、最適解を求めています。

[1]前回同様、画像はPublic Domain(https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/ca/Rosetta_Stone_BW.jpeg、最終閲覧日2020年10月22日)。ロゼッタストーン全体の画像については大英博物館の公式WEBで確認・ダウンロードすることができます(Museum number EA24, https://www.britishmuseum.org/collection/object/Y_EA24?fbclid=IwAR2ijIFhoXbaymoh-IZ6GEo566mM8BSxjVkyYWofPVAxHJybOfi2ybV2OGw、最終確認日2020年10月28日)。また、大英博物館公式のロゼッタストーンの3D画像もSketchFabで見ることができます(https://sketchfab.com/3d-models/the-rosetta-stone-1e03509704a3490e99a173e53b93e282、最終確認日2020年10月28日)。

[2]Grimal et.al. (2000)による文字リストやヒエログリフ入力アプリケーションのJSeshではR1Gという番号が与えられていますが、UnicodeではR2Aで登録されています。

[3]プトレマイオス朝期エジプト語における sḏm.n=fの例は、Engsheden (2003:98-127)、Kurth (2008:§150) を参照。

[4]Werning (2015:54) のいうところの、“Anterior” sḏm.n=fです。これは、単純な過去ではなく、ある時点がありその時点よりも前であることを表す相対的な時制なのですが、ここでは、入門者向けということもあり、単純化して過去と書きました。

[5]構文の構造としては能動態ですが、意味としては受動態となります。日本語では =sn/=w「彼ら」の部分を訳出する必要はありませんが、たとえばフランス語では不定人称代名詞のon「人は」を用いて訳出することが多いようです。3人称複数形の代名詞を用いた受動表現について、古典エジプト語の例は Engsheden (2003:339-340) を、コプト語の例は Layton (2011:§175) を、民衆文字エジプト語の例は Simpson (1996:§1.2.2.4) を、新エジプト語の例は Černý & Groll (1993:30-31) を、それぞれ参照のこと。

[6]これに対して、Wernig & Lincke (2019) の The Rosetta Stone online では、ꜥb を“purify”「清める」を意味する動詞の不定詞と解釈し、英語では”cleaning”、独語では”Reinigen”と語釈をふっていますが、本文で述べた理由から、(j)ꜥb の方が妥当だと考えました。

[7]後期エジプト語で名詞が動詞と複合するのは、定冠詞の付かない裸形の名詞となります。複合動詞(あるいは動詞と名詞の結びつき)について、コプト語の例はLayton (2011:§180)を、民衆文字エジプト語の例は Johnson (1991:§18) を、新エジプト語の例は Černý & Groll (1993:§4.4.6)を、中エジプト語の例はGardiner (1957:§288)を、それぞれ参照のこと。なお、前期エジプト語には古エジプト語と中エジプト語が、後期エジプト語には新エジプト語、民衆文字エジプト語、コプト語が属します。エジプト語の言語学的区分については本連載の第1回目を参照してください。

[8]プトレマイオス朝期エジプト語における状態形接尾辞の例は、Engsheden (2003:223)、Kurth (2008:§140)を参照。

[9]この箇所の状態形が ḫ.t nb(.t)「あらゆるもの」に対応するという見解は、すでにEngsheden (2003:220)によって提示されています。本稿でも、検討の結果、ḫ.t nb(.t)「あらゆるもの」に対応するのが妥当という判断に至りました。

[10]The Rosetta Stone online、The Digital Rosetta Stone Project (Amin 2018 et al.)、Engsheden (2003:220) もこの文を主文として扱っています。ところが、対応するギリシア語では διδοὺς というδίδωμι「与える」という動詞の現在分詞能動態男性単数主格形が使用されています。また、民衆文字エジプト語でも、jw=f ṭy.t「彼が与えることにより」という未完了相の状況節になっています。つまり、民衆文字エジプト語とギリシア語の双方が完了相や過去時制になっておらず、しかも主文でもないわけです。したがって、ヒエログリフ部分も状況節になっている可能性があるのですが、今回は、基本構文のsḏm.n=f が主文になっていると判断しました。

[11]状態形が動詞の目的語と対応する例としては、Gardiner (1957:§314)を参照のこと。

[12]永井 (2013)によれば、中エジプト語では「動詞-名詞」という組み合わせに対して33通りの文法解釈が可能です。それほどまでに、中エジプト語では1つの形式に対して、表面上、多様な解釈が可能となってしまうのです。

参照文献

Amin, Miriam, Angelos Barmpoutis, Monica Berti, Eleni Bozia, Josephine Hensel, and Franziska Naether (2018) “Depth map of the Rosetta Stone.” http://rosetta-stone.dh.uni-leipzig.de/ (under a CC BY-NC-SA 4.0 licence, accessed 2021-01-11).

Černý, Jaroslav, and Sarah Israelit-Groll (1993) A Late Egyptian Grammar. 4th ed. Roma: Pontificio Istituto Biblico.

Engsheden, Åke (2003) La reconstitution du verbe en égyptien de tradition 400–30 avant J.-C. Uppsala: Department of Archaeology and Ancient History, Uppsala University.

Gardiner, Sir Alan (1957) Egyptian Grammar: Being an Introduction to the Study of Hieroglyphs. 3rd ed. Oxford: Griffith Institute, Ashmolean Museum.

Grimar, Nicolas, Jochem Hallof and Dirk van der Plas (2000) Hieroglyphica: Sign List – Liste des Signes – Zeichenliste. 2nd ed. Utrecht, Paris: Centre for Computer-aided Egyptological Research.

Kurth, Dieter (2008) Einführung ins Ptolemäische: Eine Grammatik mit Zeichenliste und Übungsstücken. Teil 2. Hützel: Backe-Verlag.

Johnson, Janet H. (1991) Thus Wrote ‘Onchsheshonqy: An Introductory Grammar of Demotic. 2nd ed. Chicago: The Oriental Institute. 

Layton, Bentley (2011) A Coptic Grammar: With Chrestomathy and Glossary: Sahidic Dialect. 3rd ed. Wiesbaden: Harrassowitz Verlag.

Simpson, Robert S. (1996) Demotic Grammar in the Ptolemaic Sacerdotal Decrees. Oxford: Griffith Institute.

Werning, Daniel A. (2015) Einführung in die hieroglyphisch-ägyptische Schrift und Sprache: Propädeutikum mit Zeichen- und Vokabellektionen, Übungen und Übungshinweisen. Berlin: Exzellenzcluster 264 Topoi.

Werning, Daniel and Eliese-Sophia Lincke (eds.) (2019) “Sections 28-30.”  The Rosetta Stone Online project. http://rosettastone.hieroglyphic-texts.net/sections/sections-28-30/ (accessed 2021-01-02).

Wilson, Penelope (1997) A Ptolemaic Lexicon: A Lexicographical Study of the Texts in the Temple of Edfu. Leuven: Peeters.

de Wit, Constant (1968) Les inscriptions du temple d’Opet, à Karnak. vol. III. Bruxelles : Édition de la Fondation égyptologique Reine Élisabeth.

永井正勝(2013)「表記形式と言語形式のポーカーフェース : 中エジプト語にみる文献言語研究の難しさ」『文藝言語研究(言語篇)』第63巻:53-67. (http://hdl.handle.net/2241/118967)

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