1. 国語教師の“単独性”はどこにあるのか|第1回 子ども中心主義を棄てる|千田洋幸

     私が国語教育の研究に足を踏み入れた1990年代、子ども中心主義の理念はすでに自明の前提とされていた。ほぼ1980年代以降、教師が権力をもって学習者に知識を注入する授業、一方向的な講義調に終始する一斉授業の形態はきびしく批判され、あらかじめ価値を内包していると見なされていた教科書教材――とくに定番教材――の権威も解体されていった。子どもが教室で「生き生きと」学習活動に取り組む…

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  2. 村上春樹をさがして|第1回 少女の転生 鎮魂の詩学|重里徹也

     昨年発表された村上春樹の長編小説『街とその不確かな壁』(新潮社)で忘れられない女性の登場人物がいる。主人公の「私」は福島県の会津若松からローカル線で…

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  3. 第50回 大事な会議で注目すべき点と日本語教師養成機関等に関する重要な情報|田尻英三

    この記事は、2024年4月5日までの情報を基に書いています。今回は、今後の日本語教育の将来像を描く会議の説明を重点的に書きますが、日本語教師養成課程や…

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  4. 書評『作文教育の日中対照研究』(前川孝子著 ひつじ書房 2024年1月)

    文部科学省 教科書調査官(体育) 渡辺哲司1. 7000円は高い?「7000円はちょっと高いんじゃない?」と最初は思った。それは何も、中身が値…

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  5. ことばのフィールドワーク 薩摩弁| 第15回 薩摩弁の語彙 (3)|黒木邦彦

    朝霜に包まれる川内駅 (薩摩川内市) 筆者が通っているいちき串木野市羽島は、東京や神戸のような大都市圏より涼しいです。推奨はしませんが、冷…

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  6. ことばのフィールドワーク 薩摩弁| 第14回 薩摩弁の語彙 (2)|黒木邦彦

    曇天の日没@白浜海岸 (いちき串木野市羽島地区) スマホで撮った自然景観をのちに見返すと、自分が見たものとの違いに毎度失望します。腕の悪さもあるの…

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  7. 日本語表記のアーキテクチャ:第13回:文学テキストにおける文字表現 /The Architectur…

    今野真二 高知にうまれた植物学者、牧野富太郎(1862-1957)は、具体的に1つの立体として存在している植物の「総体」を1つの平面上にあらわした植物…

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  8. 第49回 外国人労働者受け入れの政府の新たな方針|田尻英三

    この記事は、2024年2月25日までの情報を基に書いています。今回は、外国人労働者受け入れにあたっての大事な情報を多く扱っていますので、分量が多くなり…

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  9. ことばのフィールドワーク 薩摩弁| 第13回 薩摩弁の語彙 (1)|黒木邦彦

    東霧島つまきりしま神社鳥居 (左奥) とJR吉都きっと線の上り電車 「東」と書いて、「つま」と読む。どこぞの世紀末主人公にならって、「お前のような…

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  10. 英語とともに日本語を考える| 第10回 日本語の世界 |武内道子

    1.プロローグ日本語はどんな言語かということを考えるとき、私には2篇の俳句とそれを記した絵が浮かびます。それは「古池や」に劣らず有名な芭蕉の句です。…

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  1. 第41回 日本語教育の歴史的転換|田尻英三
  2. 古代エジプト語のヒエログリフ入門:ロゼッタストーン読解|第15回 ヒエログリフの…
  3. onohan オノマトペハンター おのはん!|第16回 今回のオノマトペ:「キラ・ぴか・モフ」…
  4. 書評『「論理的思考」の文化的基盤―4つの思考表現スタイル』(渡邉雅子著 岩波書店…
  5. 言語展示学~ことばの宇宙を届けたい|第1回 言語展示って?(1)|菊澤律子
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