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村上春樹をさがして|第22回 一角獣は踊り、時は過ぎていく|重里徹也
初期の長編小説『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が舞台化された。村上作品のシュールな幻想性と霊的な感覚を強調した舞台で、心の底の無意識の迷宮をまさぐっていく。とても興味深いものだった。私が楽しんだのは二〇二六年一月二十三日。東京芸術劇場プレイハウスでのマチネだ。 一九八五年に書き下ろしで発表された作品。村上は三十六歳だった。谷崎潤一郎賞を受賞した出世作で、村上…
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書評『人間とは何だろうか―脳が生み出す心と言葉』(酒井邦嘉著 河出書房新社 2025年12月)
文部科学省 教科書調査官(体育) 渡辺哲司1. 言語学徒こそ読者言葉こそが人間の本性――と郷田は言う(第5章)。郷田とは、言語学者/彫刻作家に…
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『デュルケーム世俗道徳論の中のユダヤ教』伊達聖伸氏書評への著者からの回答(平田文子)
伊達聖伸氏の書評(『週刊読書人』2022年4月22日号)を拝読し、伊達氏には、本書に関心を持っていただいたこと、複数の指摘や意見をいただいたことに心より感謝…
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第67回 書評:『現代日本語教育ハンドブック』や政府の外国人政策について|田尻英三
★この記事は、2026年1月23日までの情報を基に書いています。2月2日に情報を追記しました。公明党の衆議院議員が、立憲民主党の衆議院議員と中道改革…
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国語教師の“単独性”はどこにあるのか|第11回 教師「である」ことと教師「する」こと|千田洋幸
予備校や塾の講師、高校での非常勤講師などもふくめると、教師という立場に自分をおいてからすでに40年以上が経過しているが、いまだに「先生」と呼ばれることにかす…
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村上春樹をさがして|第21回 永沢が登場する理由とは|重里徹也
長編小説『ノルウェイの森』(上・下、講談社文庫)には、主人公や彼とかかわる二人の女性(直子と緑)以外にも、個性的で癖の強い人物が何人か出て来る。それがこの小…
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第66回 高市政権の外国人政策が動き出した|田尻英三
★この記事は、2025年12月9日までの情報を基に書いています。 京都の紅葉を楽しむ暇もなく、高市政権の外国人政策のチェックに追われています。12月9日の…
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地域に息づく方言オノマトペの世界|第1回 地域に息づく方言のオノマトペ|川﨑めぐみ
方言オノマトペはどのようなもの?方言には独特のオノマトペ(擬音語や擬態語)の表現があることをご存知ですか。お住まいの地域に特徴的な方言のオノマトペがあっ…
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書評 ジム・ミラー著 岸本秀樹監訳 吉田悦子・久屋孝夫・三浦香織・久屋愛実訳『これからの言語学 ダイ…
藤井友比呂(横浜国立大学教授) 1.本書は、ジム・ミラー(Jim Miller)によって著された A Critical Introducti…
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目からウロコの百人一首|第17回 42 契りきなかたみに袖を絞りつつ末の松山浪越さじとは|はんざわか…
2011年に起きた東日本大震災の時の津波によって、浪がついに「末の松山」を越えたということが、当時、一部で話題になりました。まさに「想定外」のことが起き…


