-
目からウロコの百人一首|第2回 1 秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露に濡れつつ|はんざわかんいち
秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露に濡れつつ 百人一首の冒頭に位置するこの歌は、「秋田刈る仮庵を作りわがをれば衣手寒く露ぞ置きにける」(万葉集、巻10・2174番)が本歌とされています。百人一首歌の本文は、後撰集(巻6・秋中・302番)から採られたものです。 本歌される歌とこの歌ではウロコ的な表現上の違いがあり、そういう関係があると言えるのか、疑問です。〔ウロコ…
-
第59回 千田さんの記事と「就労」に係る日本語教育について|田尻英三
★この記事は、2025年3月28日までの情報に基づいて書いています。今回は、同じ「未草」の記事で千田洋幸さんの「国語教師の“単独性"はどこにあるのか」…
-
村上春樹をさがして|第12回 河合俊雄が説く、人と人の出会いの形(下)|重里徹也
今回も河合俊雄『村上春樹で出会うこころ』(朝日選書)を読みながら、村上作品の一つの側面を考えよう。取り上げるのは短編小説『ウィズ・ザ・ビートルズ W…
-
目からウロコの百人一首|第1回 連載を始めるにあたって―何が「目からウロコ」なのか?―|はんざわかん…
はじめまして。ちかんわはんざい、もとい、はんざわかんいち、です。今回ご縁があって、このウェブページで連載することになりました。いつまで続くか分かり…
-
国語教師の“単独性”はどこにあるのか|第6回 「ひたすら実践に励むこと」の陥穽|千田洋幸
世の大学はそろそろ卒業シーズンを迎えつつあるが、私は教職に就くことになっている勤務校の卒業生たちに、「目の前の授業や校務を懸命にこなしている内に、あっという…
-
第58回 外国人受け入れについて読むべき資料と気になる日本語教育の論文集|田尻英三
★この記事は、2025年2月25日までの情報に基づいて書いています。この「未草」の記事では紹介していなかったのですが、2024年11月に日本総研の…
-
村上春樹をさがして|第11回 河合俊雄が説く、人と人の出会いの形(上)|重里徹也
村上春樹の小説を読み終わった後、何か解け切らない謎がこちらの心に残ることが多い。魅力的な物語で、とても楽しめて、満足な読書をした実感がある。なのに、…
-
第57回 日本語教育の新しい取り組みの結果|田尻英三
★この記事は、2025年1月27日までの情報に基づいて書いています。以下に述べるように、日本語教育推進関係者会議での発表や新しくひつじ書房から出版する…
-
村上春樹をさがして|第10回 変化し続けるポール・サイモン|重里徹也
東京FMなどで放送される番組「村上RADIO」は村上春樹の肉声に接することができる貴重な機会だ。おおよそ月に一回ぐらい、一時間足らず…
-
国語教師の“単独性”はどこにあるのか|第5回 ポップカルチャーのリテラシーについて|千田洋幸
いま、2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』最終回を見終わり、出来のひどさに辟易する感情を持てあましながらこの文章を書きはじめている。水準の低い脚本、幼稚…