1. 村上春樹をさがして|第20回 原点としての神戸や芦屋|重里徹也

     村上春樹の文学の原点とは何なのか。いくつか、思い浮かぶ。早稲田大学在学中の大学紛争の経験。父親が体験した中国での戦争。女性たちとの経緯。世界中の文学と映画。ジャズからクラシックまでの幅広い音楽。 ただ、原点の一つとして、十代までの日々を過ごした神戸市や芦屋市という土地も見逃せないだろう。村上の初期作品について、「無国籍」とか、「どこにでもあるような都市」とか、「土のにおい…

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  2. 目からウロコの百人一首|第16回 40 しのぶれど色に出でにけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで|は…

     「しのぶ」と「恋」という言葉がありますから、前回の39番歌と同じ設定です。古典和歌では、恋の中でも「しのぶ恋」というお題で詠むことが盛んに行われていました。…

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  3. 国語教師の“単独性”はどこにあるのか|第10回 “醜悪な言葉たち”は学習対象たりうるか|千田洋幸

     私は授業で、物語の両義的な機能について説明するために、ふたつの古典的な論文を紹介することがある。ひとつは内田伸子「絵本の読み手から語り手へ」、もうひとつは本…

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  4. 第65回 2025年に政府の外国人政策は転換した|田尻英三

    ★この記事は、2025年10月30日までの情報を基に書いています。高市総理は、初めて内閣に外国人政策担当大臣を創設しました。これは、日本政府の外国人政策の大…

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  5. 目からウロコの百人一首|第15回 39 浅茅生の小野の篠原しのぶれどあまりてなどか人の恋しき|はんざ…

    浅茅生の小野の篠原しのぶれどあまりてなどか人の恋しき この歌は、後撰集(巻9・恋一・577番)から採られたものですが、古今集(巻11・恋歌一・505番…

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  6. 村上春樹をさがして|第19回 悪霊とシロアリの女王|重里徹也

     人が何ものかにとらわれるとは、どういうことか。何かに憑(つ)かれるとは、どんな状態を指すのだろうか。実は世間にけっこうあることなのではないか。 たとえ…

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  7. 目からウロコの百人一首|第14回 38 忘らるる身をば思はず誓ひてし人の命の惜しくもあるかな|はんざ…

    忘らるる身をば思はず誓ひてし人の命の惜しくもあるかな このような歌が、訳ありの相手から送られてきたとしたら、その当人はどういう反応をするでしょうか。嬉し…

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  8. 第64回 政治問題化した外国人政策としての日本語教育|田尻英三

    ★この記事は、2025年9月30日までの情報を基に書いています。なお、過去の政府の外国人施策については、第62回で扱っています。必ず参照してください。東京…

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  9. 村上春樹をさがして|第18回 生活と心を少しずつ、むしばむもの|重里徹也

     この三十年間、私たちは何かいいようのない不安に、生活や心をむしばまれているのではないだろうか。三十年前というのはもちろん、阪神・淡路大震災とオウム真理教によ…

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  10. 目からウロコの百人一首|第13回 35 人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける|はんざわ…

    人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける 古今集(巻1・春歌上・42番)には、「初瀬に詣づるごとに宿りける人の家に久しく宿らで、ほど経て後に至れり…

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