ひつじ書房 日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第2巻 「した」「している」の世界 庵功雄・田川拓海編 ひつじ書房 日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第2巻 「した」「している」の世界 庵功雄・田川拓海編
2021年3月刊行

日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第2巻

「した」「している」の世界

庵功雄・田川拓海 編

定価4200円+税 A5判並製カバー装 332頁

装丁 坂野公一(welle design)

ISBN978-4-89476-782-9

ひつじ書房

Reconsidering Tense and Aspect in Japanese Volume2 :The World of “shita” and “shiteiru”
Edited by Iori Isao and Tagawa Takumi


『日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第1巻 「する」の世界』

【内容】
シリーズ『日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す』の第2巻。本巻では、「した」「している」に関する研究を集めた。「した」の形態論、副詞句のタイプとテンス形式、テンス・アスペクト体系とテンス形式、日英語のナラティブとテンス形式、東北方言から見た「した」とムード、英語の「した」、テイルの1つの意味、知識と体験、体感から見た「した」と「している」、無標否定形式「していない」、ムード表現としての「している」、史的研究から見た「している」および「した」、など、テンス・アスペクト・ムードに関わる「した」「している」の特徴を多面的に捉える。執筆者:有田節子、庵功雄、岩本遠億、奥川育子、高田祥司、定延利之、田川拓海、高山善行、福嶋健伸、松田真希子、和田尚明

【目次】

シリーズ刊行のことば

第2巻『「した」「している」の世界』序論

形態論・活用論から見る「した」
田川拓海
 
時制形式の有無と副詞節のタイプ
有田節子
 
現代日本語のテンス・アスペクト体系におけるテンス表示部の機能について
庵 功雄
 
染み込み速度と「た」
さまざまな現象の中で

定延利之
 
現代日本語の「した」の成立過程
高山善行

東北方言から見る「した」とムード
高田祥司
 
英語の「した」
和田尚明
 
日・英語物語談話における時制形選択
奥川育子
 
テイルの1 つの意味
岩本遠億
 
体感度の高さに動機づけられる「て(い)る」「た」に関する覚え書き
世界モデルへの潤色を通して

定延利之

無標の否定形式としてのシテイナイ
松田真希子・庵 功雄

現代日本語のムードを表す形式についての一考察
庵 功雄

アスペクト研究における形式と意味の関係の記述方法を問い直す
〜テイルの発達を踏まえて

福嶋健伸
 

索引
執筆者紹介
   


【編者紹介】
庵 功雄(いおり いさお)一橋大学・教授(主著)『新しい日本語学入門─ことばのしくみを考える(第 2 版)』(スリーエーネットワーク、2012)、『日本語指示表現の文脈指示用法の研究』(ひつじ書房、2019)。
田川拓海(たがわ たくみ)筑波大学・助教(主著)「動名詞の構造と「する」「させる」の分布―漢語と外来語の比較」(『日本語文法研究のフロンティア』、くろしお出版、2016)など。


ご注文は、最寄りの書店さんでお願いします。
お店に在庫が無くても、お取り寄せができます。 書店が最寄りにない場合は、オンライン書店でご注文ください。

 

 



お急ぎの場合は、小社あてにご注文いただくこともできます。
郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号をメールか、FAXでお知らせください。
新刊案内へ
ひつじ書房ホームページトップへ