日本語教育文法のための多様なアプローチ 森篤嗣・庵功雄編 ひつじ書房 日本語教育文法のための多様なアプローチ 森篤嗣・庵功雄編 ひつじ書房
2011年10月

日本語教育文法のための多様なアプローチ

森篤嗣・庵功雄編

A5判並製カバー装 3,400円+税

ISBN 978-4-89476-569-6

ひつじ書房


『日本語教育文法のための多様なアプローチ』の誤植について

本文中の以下の箇所に関しまして、誤りがありました。ここに訂正し、深くお詫び申し上げます。
p.61, 62, 63, 64, 71, 76

61〜62ページは、以下のPDFへ差し替えていただきますようお願いいたします。
色のついた部分を訂正しております。
【p. 61 訂正ページ】【p. 62 訂正ページ】

63ページ以降は、お手数でございますが、訂正表をダウンロードしてお使い下さいますようお願い申し上げます。ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
【『日本語教育文法のための多様なアプローチ』訂正表】

要約

日本語文法研究によって示された体系を、実際にどう使いこなすべきかを示す「日本語教育文法」はこれからの分野である。この分野に多くの参入を促すべく、本書は日本語教育文法のための方法(コーパス調査はもちろん、日本語教科書調査、語彙表調査、アンケート調査、言語使用調査、授業実験、統計分析など)を用いたケーススタディと、その解説を収録している。日本語教育文法を志す研究者や院生に向け、具体的な方法を提示した一冊である。


目次

まえがき

【導入編】
日本語記述文法と日本語教育文法
  庵功雄
日本語教育文法のための研究手法
  森篤嗣
(資料)
『現代日本語書き言葉均衡コーパス』コアデータにおける初級文法項目の出現頻度
  森篤嗣

【論文編・この論文はどのように書かれたのか】
「100%を目指さない文法」の重要性
■無標・有標と産出のための日本語教育文法
  庵功雄

数量表現における初級教材の「傾き」と使用実態
■文法研究のきっかけとしての「教科書分析」
  岩田一成

学習者の産出例から運用のために必要な情報を考える
―ハズダの共起表現と類義表現に着目して―
■「どう使うか」に着目した文法記述の方法
  太田陽子

使用傾向を記述する―伝聞の[ソウダ]を例に―
■使用傾向を調査・分析する方法
  小西円

非現場指示のア系と結びつく名詞の特徴
■語彙と文法を連動させた日本語教育文法研究
  建石始

コーパス・ドライブン・アプローチによる日本語教育文法研究
―「てある」と「ておく」を例として―
■コーパスを用いた質的研究の方法
  中俣尚己

学習者コーパスから見る超級日本語学習者の言語特徴
― 2つの観点から―
■学習者コーパスから言語特徴を探る
  橋本直幸

現場教師の視点から常識を疑ってみる
―「〜んですから」を例に―
■現場の教師による現場のための研究の必要性
  藤城浩子

「使わなかった」は「使っていない」
―掘ったイモを活かす教育文法と授業実験―
  松田真希子 深川美帆 山本洋
■スイートポテト文法研究―応用に立脚した基礎研究の重要性―
  松田真希子

着点を表す助詞「に」と「へ」における日本語母語話者の言語使用について
■「記述」を「検証」するための言語使用調査の方法
  森篤嗣

あとがき
使用教科書一覧
執筆者紹介



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