ひつじ書房 村上春樹にとって比喩とは何か はんざわかんいち著 村上春樹にとって比喩とは何か はんざわかんいち著
2025年1月刊行

村上春樹にとって比喩とは何か

はんざわかんいち著

A5判並製カバー装 定価3400円+税

ISBN978-4-8234-1264-6

What is a Metaphor for Haruki Murakami's Novels?
Hanzawa kan’ichi

ひつじ書房




【内容】
文学作品一般において必須な方法とは言えない比喩であるが、村上春樹の文章においては欠かすことのできないきわめて重要なレトリックである。村上春樹の小説には比喩が多く使われる、ということは一般に理解されているが、どういった比喩をどのくらい、そしてなぜ使用しているのかということをこれまで正面から論じた本は無かった。村上春樹の言語・文体・翻訳・ジャンルなどに対する考え方を参照しつつ、総体的に捉えようとしたのが本書である。


【目次】

はじめに

初期作品 1:比喩をなぜ用いるのか

初期作品 2:比喩をどのように表現するか

「羊をめぐる冒険」:比喩をどのように理解するか

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」:比喩はどのような世界を描くか

『ノルウェイの森』:リアリズムにとって比喩とは何か

「スプートニクの恋人」:文体にとって比喩とは何か

「赤頭巾ちゃん気をつけて」:庄司薫の比喩とどこが違うのか

『神の子どもたちはみな踊る』:比喩はどのように成り立つか

『中国行きのスロウ・ボート』:なぜタイトルは比喩になるのか

「騎士団長殺し」:比喩とは何か

「1973 年のピンボール」:比喩を英訳するとどうなるか

『恋しくて』:比喩を和訳するとどうなるか

「アンダーグラウンド」:比喩するとはどういうことか

『村上春樹 読める比喩事典』:比喩に何を用いるか



参照文献一覧
おわりに



著者紹介
はんざわかんいち(半沢幹一)
1954年、岩手県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。共立女子大学名誉教授。表現学会顧問。専門は日本語表現学。主な著書:『方言のレトリック』(ひつじ書房、2023年)、『直喩とは何か』(編著、ひつじ書房、2023年)、『語りの喩楽』『題名の喩楽』『表現の喩楽』(明治書院、2022、2018、2015年)、『文体再見』(新典社、2020年)、『言語表現喩像論』(おうふう、2016年)など。



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