ひつじ書房 教科を越えた「書くこと」の指導 事実を伝え、意見を述べる力を育む 島田康行・渡辺哲司編 教科を越えた「書くこと」の指導 事実を伝え、意見を述べる力を育む 島田康行・渡辺哲司編
2024年8月刊行

教科を越えた「書くこと」の指導

事実を伝え、意見を述べる力を育む

島田康行・渡辺哲司編

定価2400円+税 A5判並製カバー装 252頁

装丁 渡部文

イラスト 藤岡詩織

ISBN978-4-8234-1238-7

ひつじ書房

Writing Instruction across Subjects: Developing the Ability to Convey Facts and Express Opinions
Edited by SHIMADA, Yasuyuki and WATANABE, Tetsuji


【内容】
教科を越えて「書くこと」の指導に挑む教師たちによる実践集。国語で、理科で、農業科で、教師たちが「自ら進んで」取り組む実践は、ときに縦横に伝播する。「事実を伝え、意見を述べる」言葉の技は、全教科の学習の支えとなり、世間を生きる力となる。だからこそ、今すべての教師がその指導に取り組んでほしい。それは誰にでも可能なのだから。

【目次】
序章 本書のなりたち


第1部 国語教師による取り組み

第1章 「書き手を育てる」ということ(1)
澤田英輔

[解説]澤田英輔氏の報告を読んで

第2章 「書き手を育てる」ということ(2)
渡邉久暢

[解説]渡邉久暢氏の報告を読んで

第3章 「伝えたいこと」を生み出す仕掛け
杉本紀子

[解説]杉本紀子氏の報告を読んで

第4章 「書かせない」工夫による省力化
大内康宏

[解説]大内康宏氏の報告を読んで

第5章 「日常の営み」に凝らす「ひと工夫」
駒形一路

[解説]駒形一路氏の報告を読んで


第2部 他教科の教師による取り組み

第6章 「実験シート」と学習意欲を高める「ルーブリック」を活用した「書く」中学理科
羽田徳士

第7章 「実験シート」と「ルーブリック」を活用した授業創りを教師仲間と探りながら
高城英子

[対談]理科教育と書くこと

第8章 「書かせる指導」で心幹(しんかん)を育む
宮田晃宏

第9章 「心幹」を育む「書かせる指導」がどのように生徒に影響するのか
—「書かせる指導」を受けた一生徒として
田中江利子

[対談]「書かせる指導」を掘り下げる

第10章 校長として取り組む「書くこと」の指導
—今日の生徒と教師のために
宮原清

[解説]実践の伝播


第3部 さらなる取り組みへの手がかり

第11章 事実を伝え、意見を述べる
渡辺哲司

第12章 他教科で学び、世間で生かす言葉の技
渡辺哲司

第13章 引用して批判する
島田康行

第14章 「考える自由」がなければ書けない
—不登校を生み出す学校文化と「書くのが苦手」
宮原清


あとがき
執筆者紹介



【編者】
島田康行(しまだ やすゆき)
筑波大学人文社会系教授。筑波大学第一学群人文学類卒業、同大学院教育研究科修了。 専門は国語教育学。私立中・高校教諭、国立茨城工業高等専門学校講師、文部省初等中等教育局教科書調査官、筑波大学講師・准教授を経て現職。日本国語教育学会常任理事、日本読書学会理事。 主な著書に『「書ける」大学生に育てる—AO入試現場からの提言』(大修館書店、2012)、『ライティングの高大接続—高校・大学で「書くこと」を教える人たちへ』(ひつじ書房、渡辺哲司と共著、2017)、『あらためて、ライティングの高大接続—多様化する新入生、応じる大学教師』(ひつじ書房、渡辺哲司らと共著、2021)など。

渡辺哲司(わたなべ てつじ)
文部科学省初等中等教育局教科書調査官(体育)。東京大学教育学部・同大学院教育学研究科修了。専門は発育・発達学。私立高校非常勤講師(保健体育)、九州大学アドミッションセンター講師・准教授を経て現職。 主な著書に『「書くのが苦手」をみきわめる—大学新入生の文章表現力向上をめざして』(学術出版会、2010)、『大学への文章学—コミュニケーション手段としてのレポート・小論文』(学術出版会、2013)、『木下是雄と学習院「言語技術の会」—日本初、小・中・高・大・社を貫く言葉の教育に挑む』(NextPublishing Authors Press、編著、2021)など。




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