ひつじ書房 日本語と近隣言語における文法化 日本語と近隣言語における文法化 ナロック ハイコ・青木博史編
2023年8月刊行

ひつじ研究叢書(言語編) 第196巻

日本語と近隣言語における文法化

ナロック ハイコ・青木博史編

A5判上製函装 定価6800円+税 336頁

ISBN978-4-8234-1169-4

ひつじ書房

Grammaticalization In Japanese and Neighboring Languages
Edited by Heiko Narrog and Hirofumi Aoki



【内容】
本書は、日本語及び近隣言語に焦点を当て、これらの言語における文法化の特徴の解明に取り組んだものである。日本語では、漢文訓読からの文法化や、接続詞の文法化、係り結びと文法化、さらに理論面では文法化と(間)主観化・類推など、多様な側面から文法化現象が取り上げられ、近隣言語では琉球語と中国語が日本語にはない文法化の様相を見せており、今後の研究の土台となる。
執筆者:青木博史、北﨑勇帆、小柳智一、ジスク マシュー、柴﨑礼士郎、下地理則、髙橋圭子、ナロック ハイコ、東泉裕子、宮地朝子、李佳樑


【目次】
日本語と近隣言語における文法化
ナロック ハイコ・青木博史

係り結びの発生と構造 諸仮説検証
ナロック ハイコ

訓点語の文法化 漢字・漢語による模倣借用との関連から
ジスク マシュー

「ならで」「ならでは」の一語化と機能変化
宮地朝子

接続詞と文法化 「なので」の成立
青木博史

言語接触と文法化について 近現代日本語の「より」構文を事例として
柴﨑礼士郎

漢語「正直」の機能・用法の拡張
東泉裕子・髙橋圭子

琉球諸語における双数形 類型と歴史
下地理則

中国語東北官話における被害者の表示
李佳樑

一から多への言語変化 類推と群化
小柳智一

意味変化の方向性と統語変化の連関
北﨑勇帆


索引
執筆者紹介



【編者紹介】

ナロック ハイコ(Narrog, Heiko)東北大学大学院文学研究科教授 The Oxford Handbook of Grammaticalization( 共編、Oxford University Press、2011/2021)、Grammaticalization(共著、Oxford University Press、2021)、Modality, Subjectivity, and Semantic Change( Oxford University Press、2012)
青木博史(あおき ひろふみ)九州大学大学院人文科学研究院教授 『文法化・語彙化・構文化』(共著、開拓社、2020)、『日本語歴史統語論序説』(ひつじ書房、2016)、『語形成から見た日本語文法史』(ひつじ書房、2010)


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