ひつじ書房 場面とコミュニケーションでわかる日本語文法ハンドブック 中西久実子編 中西久実子・坂口昌子・中俣尚己・大谷つかさ・寺田友子著 ひつじ書房 場面とコミュニケーションでわかる日本語文法ハンドブック 中西久実子編 中西久実子・坂口昌子・中俣尚己・大谷つかさ・寺田友子著
2021年4月刊行

場面とコミュニケーションでわかる日本語文法ハンドブック

中西久実子編 中西久実子・坂口昌子・中俣尚己・大谷つかさ・寺田友子著

定価3600円+税 A5判並製 484頁

ISBN978-4-8234-1090-1

ひつじ書房

The Complete Handbook on Japanese Grammar in Hiragana
Edited by NAKANISHI Kumiko


2021年12月8日に重版(第2刷)いたしました。
2刷は以下の訂正箇所はすべて訂正済みです。

初版第1刷に訂正箇所がありました。お詫び申し上げます。


初版第1刷(2021年4月28日刊行) 訂正箇所のお知らせとお詫び

初版第1刷について、本文に誤りがありました。ここに謹んでお詫び申し上げますと共に、以下をご覧いただけますと幸いです。

・p. x-xviの「本書と日本語教科書の対応表」の差し替え→ 「本書と日本語教科書の対応表」PDF
・上記の表以外の箇所の訂正表→ 訂正表PDF

なお、2021年7月以降に出荷した分は「対応表」の箇所を切り替え、正誤表を挟んで出荷しています。
切り替え済みかどうかは、以下のようにxページを見ていただくと分かります。


お持ちのものが、【切り替え前の書籍の場合】、ご希望の方は訂正済みの書籍に交換をいたします。小社まで着払いで書籍をお送り下さい。訂正済みの書籍に交換してお送りします。(送り先 住所 〒112-0011 東京都文京区千石2-1-2 大和ビル2F (株)ひつじ書房 わかる文法係宛)



【内容】
日本語教師として知っておくべき知識・技術を網羅した概説書。総ルビなので外国人日本語学習者の読解教材としても使える。文法知識、文法用語、主要な教科書との対応、母語話者の使用実態、誤用例、授業の指導案など専門知識がA1〜B1程度の場面とコミュニケーションに結びつけて示されている。国内外の日本語教師の必携書。

【目次】
まえがき

Part 1 コミュニケーションのために「これだけは」
Chapter 01 動詞−自分がしたいことが伝えられる−
1.動詞文
2.動詞のグループと動詞の活用
3.普通形と普通体
4.動作動詞と状態動詞
5.存在を表す「あります」「います」
6.意志動詞と無意志動詞

Chapter 02 格助詞−正確に伝えられる−
1.格助詞の基本
2.が,を,に,へ,で,と,から,より,まで
3.「に」と「で」
4.「に」と「へ」
5.「を」と「に」
6.「で」と「を」
7.「を」と「から」
コラム 教科書の規則と母語話者の使い方−「がしたい」「をしたい」−

Chapter 03 肯定と否定,テンス−「いつする(した)か,しない(しなかった)か」説明できる−
1.肯定と否定
2.必ず否定と一緒に使う表現「だれも」「ひとりも」「あまり」「全然」「しか」
3.テンス(ル形とタ形)
4.タ形が表す「過去」と「完了」
コラム 動詞文の階層構造


Part 2 コミュニケーションのために「もう少し」
Chapter 04 形容詞−人やものの説明がくわしくできる−
1.イ形容詞とナ形容詞
2.感情形容詞と属性形容詞
3.形容詞の順番
4.連体詞

Chapter 05 名詞修飾−他のものと区別してくわしく説明できる−
1.名詞修飾の基本
2.形式名詞「こと」「の」
コラム 「ようなN」

Chapter 06 時を表す表現−前後の関係と時間の範囲が説明できる−
1.「とき」
2.動作や出来事の順番を表す表現「まえに」「あとで」「てから」
3.時間の範囲を表す表現「から」「まで」「あいだ」「うちに」
4. ずっと続くか1回だけかを表す表現「まで」と「までに」,「あいだ」と「あいだに」
5.時間のある時点だけを切り取って表す表現「ところ」

Chapter 07 可能−できないことをやわらかく伝える−
1.「ことができます」,可能形
2.能力可能と状況可能
3.可能の意味を持つ自動詞,自発を表す動詞

Chapter 08 引用−他の人のことばを伝えることができる−
1.「と言います」「と思います」「と聞きます」
2.「ように言います」「命令形+って言います」


Part 3 正確に伝えてコミュニケーション
Chapter 09 モダリティ−思っていることが伝えられる−
1.一般的に意見を言う 「と思います」「意向形+と思います」
2.丁寧に相手を誘う 「ましょう」「ましょうか」「ませんか」
3.「だろう」「でしょう」
4.「だろうか」「でしょうか」
5.「かもしれません」
6.「はずです」「にちがいありません」
7.「つもりです」
8.「ね」「よ」
コラム 母語話者が使う「ね」
 
Chapter 10 「は」「が」−長い文章で一貫性のある説明ができる−
1.「は」と「が」の基本
2.単文の「は」と「が」の違い
3.複文の「は」と「が」の違い

Chapter 11 理由を表す表現
−理由を言ってスムーズにお願いや説明ができる−
1.「から」「ので」「ため(に)」
2.「〜て,〜」(道が混んでいて,遅れました)
3.「〜て,〜」(あなたに会えて,嬉しいです)

Chapter 12 2つのものの接続
−2つのことの関係がうまく伝えられる−
1.原因・理由を表す「〜て」
2.並列を表す「〜て」「〜なくて」「〜ないで」
3.付帯状況を表す「〜て」「〜ないで」
4.逆接を表す「が(けど)」「のに」

Chapter 13 アスペクト
−まだ終わっていないことを伝えてスムーズにコミュニケーションできる−
1.進行を表す「ています」
2.結果の状態を表す「ています」
3.「てしまいます」

Chapter 14 自動詞,他動詞−困ったことについて説明できる−
1.自動詞,他動詞
2.自動詞と他動詞のどちらを選ぶか
コラム 自動詞,他動詞のコロケーション
コラム 母語話者が使う「映画がやっている」

Chapter 15 受身−論文やレポートで客観的な表現ができる−
1.受身文
2.受身の種類


Part 4 スムーズに伝えてコミュニケーション
Chapter 16 使役−丁寧にお願いできる−
1.使役の「(さ)せます」
2.使役を使った丁寧な表現「(さ)せてください」など
3.使役受身の「(さ)せられます」

Chapter 17 授受−丁寧にお願いしたり,感謝を伝えたりできる−
1.「あげます」「もらいます」「くれます」
2.「てあげます」「てもらいます」「てくれます」

Chapter 18 条件−将来の予定の順番を説明したり,不満を伝えたりできる−
1.「たら」
2.「と」「ば」「なら」
3.逆接の条件表現「ても」

Chapter 19 のだ−場面の様子と結びつけてお願いや説明ができる−
1.「のだ」概論
2.まずはここから:「んですけど」
3.「のだ」の機能
4.「のだ」の用法

Chapter 20 敬語−丁寧に話してスムーズにコミュニケーションできる−
1.丁寧語(「です」「ます」),美化語「お〜」「ご〜」
2.目上の人がすることを表すときに使う敬語−尊敬語−
3.自分がすることを表すときに使う敬語−謙譲語−
4.きれいに聞こえるように使う敬語−丁重語−


すべてのChapterに共通する参考文献
あとがき
用語集
索引
編著者紹介


   


【著者紹介】
編者
中西久実子(なかにし くみこ) 京都外国語大学外国語学部日本語学科教授

著者
中西久実子(なかにし くみこ)
坂口昌子(さかぐち まさこ) 京都外国語大学外国語学部日本語学科教授
中俣尚己(なかまた なおき) 京都教育大学教育学部国文学科准教授
大谷つかさ(おおたに つかさ) 京都外国語大学留学生別科講師
寺田友子(てらだ ともこ) 京都外国語大学非常勤講師


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