ナラティブ研究の可能性 語りが写し出す社会 秦かおり・村田和代編 ひつじ書房 ナラティブ研究の可能性 語りが写し出す社会 秦かおり・村田和代編
2020年12月刊行

ナラティブ研究の可能性

語りが写し出す社会

秦かおり・村田和代編

A5判並製カバー装 定価3,600円+税 240頁

ISBN 978-4-8234-1006-2

装丁 萱島雄太

ひつじ書房

Perspectives of Narrative Studies: Modern Society Mirrored by Tellings
Edited by Kaori Hata and Kazuyo Murata


【内容】
本書は、多様なアプローチからの研究方法を用いてナラティブ(語り)を考察する実証研究論文9本とイントロダクションから構成される。様々な場所で、様々な人を相手に語られたナラティブを紐解くことで、そこに反映されている現代の価値観や社会規範を批判的に読み解き、それに基づく問題の所在とその解決を導くことをめざしている。
執筆者:相田慎、石原凌河、植田栄子、大場美和子、佐藤彰、秦かおり、村田和代、山口征孝、吉田悦子、饒平名尚子



【目次】

イントロダクション

第Ⅰ部 国を越えた移住
第1章 日本在住日系人へのインタビューナラティブの談話分析—表出するアイデンティティに着目して 村田和代
第2章 中国人技能実習生が就労する養鶏場で語られた問題の分析—日本人雇用者・従業員のインタビューにおける言語的特徴に着目して 吉田悦子・大場美和子
第3章 高度専門職移民のナラティブ分析—認識人類学的アプローチからの示唆 山口征孝
第4章 Brexit を契機に顕在化した排除・調整・共感の中で—在英日本人移民のナラティブを分析する 秦かおり

第Ⅱ部 震災の経験
第5章 仮定の語りにおける語り手のアイデンティティ構築—震災経験をどう語るのか 佐藤彰
第6章 過去の災害の語りから未来の災害を展望する 石原凌河
第7章 いわき市内の小学校における講演「放射線のおはなし」—「質疑応答」から見えること 相田慎

第Ⅲ部 診療の現場
第8章 あるナラティブ・セラピーにおける人種・アイデンティティ・ことば 饒平名尚子
第9章 医師に対するインタビュー・ナラティブ分析—メタ言語の可視化によるNarrative-Based Medicine(NBM)への貢献 植田栄子



【編者紹介】
秦かおり 大阪大学大学院言語文化研究科准教授
村田和代 龍谷大学政策学部教授




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