ルネッサンスパブリッシャー宣言

2200円+税 200ページ A5判 paperback

詳細な目次

まえがき i

目次 v

序章 日曜日の三省堂書店の人混みと本の洪水の中で、本の危機について考える 1

1 人混みの中で、くらくらする 1

2 ベストセラーの背後にいる本はどこに 3

3 本書は「基礎の本」について考える 5

4 本はすでに危ない 6

5 本についての対話を! 8


第1部 学術出版の現場から 11

第1章 本は、近代の終わりの幕を自ら引くことができるのか 13

1 本の役割は、どのように変わってきたのか? 13

2 本と学校は同罪 14

3 「学校信仰」が、日本人を忘れさせた 16

4 本のバブルのはじまり 18

5 知りたかったとしても、空っぽ? 20

6 新しい本の役割 23

7 電子本は、学術書が先か、あるいは 25

8 気取らないメディアへ 28

第2章 学問は、市民に愛されうるか 31

1 学問は、霞を食べて生きているのか? 32

2 誰にも支えられないで学問はなりたつ? 33

3 学問のアカウンタビリティ不足 35

4 市井の学問と国家の学問と学者の学問 37

5 学問にもバブルがあった 39

6 出版社が学問を育てる希な例 41

7 本書の出発点 43

第3章 学問再生産機能不全――論文集が売れないことから―― 45

1 二つの仮説 45

2 記念論文集の悲劇 45

3 執筆者と出版社との出会いの喪失 46

4 論文集の学問再生産機能 47

5 個人論文集の末路 49

6 仮説一再考 出版社の役割というもの 50

7 「知」の作り手として 52

第4章 コピーを超えて、いでよ、オンデマンドパブリッシング 55

1 コピーという苦しみ 55

2 本の悲鳴 56

3 本は出しただけで、売れなければ、給料も出ない 59

4 提案 コピー出来ない本の技術 60

5 出版を成り立たせるライセンス 61

6 オンデマンド出版 62

7 オンデマンド論文 64

最後に 66

第5章 21世紀の出版はどうなるんだろう 69

1 20世紀は、出版の時代だった(過去形) 69

2 紙の本はなくなるのか 70

3 極端に短い言語学の歴史 72

   現代日本語研究というものが認知されたのはつい一〇数年 73

4 日本語学は永遠か? 76

5 新しい言語研究に援助を! 81

6 文学部バブルの崩壊 83

7 若手の博士号の出版は可能か? 85

8 論文の電子化 86

9 早く溶けよう!―新しい「知」の生まれる場所へ― 90


第2部 世紀のあたらしい出版システムのために 93

第6章 書評ホームページ―編集とナビゲーションの実験のために― 95

1 一九九七年二月 インターネットに書評が無くてガクゼン 95

2 力を失う書評メディア 97

3 ああ、短い新聞の書評 99

4 とにかく出発 101

5 一九九九年 書評ホームページリニューアル 101

6 書評ホームページの構成 103

   書評データベース 103

   リンク 105

   学術情報(将来は「知」のデータベースへバージョンアップする) 105

   新刊書評・プレビュー 106

   言語学出版社フォーラム 107

   コラムとインタビュー 108

   テキストのみの市 109

7 どのようにして食っていくか? 109

   広告 109

   書店からのバックフィー 110

   書評誌からの転載権の委託 110

   読者からの投げ銭システム 111

   投げ銀 (ぎん) 112

8 世紀の出版行為の実験―ナビゲーション・エディティングの復活 112

第7章 「投げ銭システム」―市民がパトロンになる仕組み― 117

1 シェアテキストを実現する「投げ銭システム」 117

2 そもそも文化は「投げ銭」によって育った 119

3 パトロンの喪失、テレビの時代 121

4 天引きされる視聴料―ただよりこわいものはない― 122

5 個人はオンラインで店を開けない―払いたくても払えない、売りたくても売れない― 124

   クレジットカードが使えない 124

6 少額決済は、社会的インフラ 126

7 投げ銭が開く未来 127

   オンラインジャーナリスト 127

8 投げ銭は可能か?―市は、これから開かれる― 129

   非現実的か 130

一九九九年の補注 132

第8章 電子図書館は、本の夢を見るのだろうか? 135

1 孤独な夢想者による21世紀の電子図書館の夢 135

2 電子図書館て何? 138

   読むことよりも検索が重要 139

3 コンテンツ制作を支援する電子図書館は可能か? 142

4 学校から図書館と書店へ、予算の配分を移動しよう 147

5 教育のクーポン化 148

6 図書館と町の本屋さんの連携 150

   街の書店がショールームになる 152


第3部 宣言集・他 155

書評ホームページ宣言(抜粋) 157

前書評期成同盟宣言――前書評がなぜ必要か? 159

投げ銭宣言! 投げ銭システムを作ろう!―インターネットにあった小規模の金銭送受システムを― 162

言語学出版社フォーラムについて 166


あとがきにかえて ルネッサンスパブリッシャー宣言 171

参考文献 177

索引 184

詳細な目次 185


T-Time機能限定版 [LOGO]
『ルネッサンスパブリッシャー宣言』(未定稿T-Time Lite版(1998.12.22.))目次 T-Timeで、第1章から10章までと、「あとがきにかえてルネッサンスパブリッシャー宣言」までの書き下ろし部分が読めます。読むためには、T-TimeかT-Time機能限定版が必要です。詳細は、目次のページにあります。

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