●ひつじ研究叢書(文学編)第1巻
江戸期の和学研究で定評のある著者による現時点での集大成。日本の近代の学問自体の 母胎の一つである和学の研究は、広く、他分野の研究者にも必読の書と言えよう。
巻頭に美麗な図版を付す。
●ひつじ研究叢書(芸能編)第1巻
若狭地方に残る王の舞は中世の田楽を受け継ぐ数少ない芸能の一つである。本書は、若 狭地方という民俗社会になぜ王の舞が残っていたのか、芸能史と民俗学を基盤として、文 化人類学的な新しい知見とともに、その本質にせまるものである。また、民俗芸能とい う身体技法の謎にもせまる。
● その他
―チェーホフの短編小説の詩学
清水道子著 A5判上製 575ページ 本体8000円(税込8400円) ISBN33-1川端香男里東京大学名誉教授推薦
チェーホフの短編小説「犬を連れた奥さん」の全文分析や、他の短編の分析を行ってい
る。テクスト主義的な分析としてここまで徹底して追求されたものとしては、はじめて
のものである。ロシア文学以外の分野の文学研究者にも必読の書。
民俗芸能研究の会/第一民俗芸能学会編
A5判上製 600ページ 本体9223円(税込9684円) ISBN20-X
文学研究から演劇学・文化人類学にいたる主に若手研究者による「民俗芸能」を根底か ら考察し直す論文集。
―資料と研究―
杉本つとむ編著 A5判上製 698ページ 本体12000円 (税込12600円) ISBN16-1
本書は、天保年間に、渋川六蔵・藤井三郎補訂にオランダ語訳本より作られた日本英語 学史上の初の英文法書である。もとのものは失われたが、大月如電が昭和3年(1928 )、油印本で限定100部復刻したものの貴重な複製。研究を付す。
―語りと音楽― 文部省助成刊行物
平家琵琶研究会 上参郷祐康編
A5判上製 384ページ 本体12000円(税込12600円) ISBN15-3
日本文学・日本語学をはじめとして、日本音楽・比較文学・民俗学などの研究者の既存 の分野を越えた研究会である平家琵琶研究会によっておこなわれてきた平家琵琶をめぐ る学際的で新しい研究成果を公刊する研究論文集である。