ツアコンくりりんのダンナさん(モンキチくん）も、実は国内旅行の会社の人間です。
彼の得意は「札所巡り」。
みなさん、御存じですか？弘法大師様の訪ねた足跡をたどって、御参りを続けるのです。
有名なのが、四国のお遍路さん。ほら、聞いたことがあるでしょう？
四国だけではなく、日本全国に札所はい〜っぱいあるんだそうです。
西国札所に、坂東三十三観音、秩父etc.etc.....。
（くりりんは修行が足りないので、メジャーなのしか思いだせません。）
昔は、全部歩いて廻っていましたが、最近はバスツアーが重宝されています。
彼は、添乗員として新入社員時代にもはや四国を制覇してしまったという、修行を終えた実にありがた〜いお方なのです。
「お遍路さんをバスでやるなんて、邪道だ邪道だ！」と思うのですが、やはり足腰の弱ったお年寄りには、バスのほうがいいんでしょうか。
添乗員は、そのときは「先達人」としてお寺と協力してお客様の御参りを御指導＆御案内するんだそうです。般若心経は必須科目です。皆様の先に立ってお経を唱えるのだそうです。
「さあ、皆様いきますよ？“ぶっせつま〜か〜は〜ら〜み〜たはんにゃあしんぎょ〜”」。
昨年、久しぶりにその仕事が入ったという彼は、前日「覚えているかなあ」と練習していました。
私が台所から「ゴハンだよ！」と部屋に入ろうとすると、暗闇の中から「“ぶっせつま〜か〜は〜ら〜み〜たはんにゃあしんぎょ〜 うんぬんかんぬん… ”」という声と木魚を叩く音がポクポク聞こえるのです。
扉を開けると、「みたなあ〜」とモンキチくんが襲い掛かって…きゃあー！！（ウソウソ）
でも、仰向けになって木魚を叩きお経を唱える姿は、けっこう恐かったデス。
もし、人生に何か重〜い荷物を背負っている方がいらっしゃいましたら、札所巡りはいかがですか？
1998.4.17 K