わたしはとても寒がりで、人より一枚は余分に着ている。人は、「今からそんな厚着で、真冬になったらどーすんのー?」とかゆーけど、いいんですよー、真冬になったらさらにもう一枚着るんだから。でもやっぱり、冬は寒いどすなー(暖冬といえども、昨日今日なんかはね)。いつも、こたつでぬくぬくしていられればいいのに。
そ・こ・で、わたしは考えた。こたつむりになりたい、と。こたつむりとは、人間とこたつが合体した生き物で、いつもこたつでぬくぬくなんであーる。でも、移動すんのたいへんだよな。こたつぶとんも、汚れてキタナくなりそうだよなぁー。洗濯するとき、どうすんだ? 下着を洗われるようなもんだもんねー。おおくの人間が、集まってきて足入れられるのもやだなー、足臭いオヤジとかさあ。でも、口答えすると、「このこたつむりが!」とか、言われたりしてさ。電源はどーだろー? 自家発電? ……想像はつづく。
こんなことを、つらつら考えていると、おのずと、寒さは忘れられてゆくのであった。
(1997.12.2 M)