ひつじの耳(仮称)を創刊します。ひつじの耳は、ひつじ書房の本を生み出すための孵卵機と考えます。無明舎さんを見習って、原稿が来るのを待つのではなくて、もっと積極的に原稿を作り出そうと思います。編集者としての腕をもっとふるおうと思います。この人にこんなことを考えてもらいたい、文章にしてほしい、こんなことを聞きたい、知りたい。
そうしたことを原稿を待つのではなくて、どんどん働きかけて、本を作りましょう。これは安倍さんの出版ニュースの文章を読んで思い立ちました。言語学にはいろいろおもしろいトピック、こんなことをもっと研究してほしいなどと思うことがたくさんあります。でも、今までは、その人がたまたま書いてくれるのを待って、発表の場を求めたときに、ひつじ書房がある、というようにしようと思っていました。でも、安倍さんによると自社で企画を立てて積極的に動いているそうです。別に研究者自身の問題意識を軽んじているわけではありません。でも、編集者が提案してもいいでしょう。その提案が良ければ、もしかしたら、言語学自体をすすめることができるかもしれないからです。加えて自分が知りたいこと、考えたいこと。あるいは会って話を聞きたいこと、悩みを解決するために知っておきたいこともたくさんあります。SOHOとは。子供のいる環境で仕事をするということ。少人数で、仕事をしていくために考えないといけないこと、などなど。そんなことは既存のメディアではだれも教えてくれません。でも、これからは必要になることです。SOHOにとって必要なことを人よりも少しだけ先に経験しているとしたら、そのことをテキストにしていくことは、自分のためでもあり、後から来る人にも役立つでしょう。いろいろ思うところはありますが、この辺で。
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