仁田義雄日本語文法著作選 第1巻 日本語の文法カテゴリをめぐって 仁田義雄著 ひつじ書房 仁田義雄日本語文法著作選 第1巻 日本語の文法カテゴリをめぐって 仁田義雄著 ひつじ書房
2009年4月

仁田義雄日本語文法著作選 第1巻

日本語の文法カテゴリをめぐって


仁田義雄 著

装丁 向井裕一

A5判上製 価格5,200円+税

ISBN 978-4-89476-450-7

ひつじ書房


要約 仁田義雄日本語文法著作選全4巻の中で、最初の刊行。1980年代から日本語文法研究をリードしてきた仁田義雄のこれまでの文法研究を集めた軌跡ともいえる著作集。格、ヴオイス、アスペクトなど日本語研究にとって重要な文法カテゴリについて論じる。

はしがきより

「仁田義雄日本語文法著作選」と名づけられた本シリーズは,4巻から構成されている。『日本語の文法カテゴリについて』,『日本語のモダリティとその周辺』,『語彙論的統語論の観点から』,『日本語文法の記述的研究を求めて』と題されるであろう4巻である。『日本語の文法カテゴリについて』が第1回配本,『日本語のモダリティとその周辺』が第2回配本,『語彙論的統語論の観点から』が第3回配本,『日本語文法の記述的研究を求めて』が最後,第4回配本という予定でいる。

本シリーズは,筆者の最初の雑誌論文以来つい最近の書き物まで,主に今まで刊行した著書に収録されていない,日本語文法研究に関わる論文を中心に,今でもそれなりに読みうるもの(読みうるか否かは筆者の主観的独断的判断で,読むに耐えないものも,それなりに混じっていることであろう),および拙いながらも筆者が行ってきた学的営みをそれなりに跡付けてくれそうなものを選び出し,テーマ・トピック別に編んだものである(したがって,既刊の著書に流し込まれていないで,本シリーズにも収録されていない書き物も,いくつか存在しないわけではない)。

刊行した著書では,既発表の論文を著書に流し込むために,大小はあるものの,手を入れ加工・改変を行った。本シリーズでは,著作選ということで,発表時の論文に誤植・誤記以外基本的に加工・改変を行っていない(したがって,用語や例文引用の出典の記し方などにも不統一がある)。拙いながらも筆者が歩んできた学的営みを残しておこうと思ったからである。

【目次】

第1部 文法カテゴリ 第1章 日本語の文法カテゴリ

第2部 格
第2章 日本語の格の表現形式
第3章 日本語の格を求めて
第4章 ヲ格の対象性
第5章 格のゆらぎ

第3部 ヴォイス
第3部1 相互構文
第6章 相互構文を作る「Vシアウ」をめぐって
第3部2 受身
第7章 持ち主の受身をめぐって
第8章 内容の受身
第9章 自発的受身
第10章 ヴォイス的表現と自己制御性

第4部 アスペクト
第11章 アスペクト形式とその解釈のために
第12章 日本語のアクチオンスアルト

【執筆者紹介】

仁田義雄 大阪大学 言語文化研究科 言語社会専攻教授、 大阪大学外国学図書館長
主な著作『語彙論的総語論』(明治書院、1980)、『日本語のモダリティと人称』(ひつじ書房、1991)、『日本語のヴォイスと他動性(共著)』(くろしお出版、1991)、『 ある近代日本文法研究史』(和泉書院、2005)

ご注文は、最寄りの書店さんでお願いします。
お店に在庫が無くても、お取り寄せができます。
書店が最寄りにない場合は、オンライン書店でご注文ください。

 

 



お急ぎの場合は、小社あてにご注文いただくこともできます。
郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号をメールか、FAXでお知らせください。
送料420円でお送りします。
新刊案内へ
ひつじ書房ホームページトップへ