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2023.1.24(火)

正社員を募集しています


ひつじ書房では現在正社員を募集しています。
応募書類の締め切りは2月21日(火)です。ひつじ書房で働くことに興味がある方は以下の採用ページをご覧ください。興味がありそうな方にもぜひご紹介ください。

■正社員の募集・求人・採用ページ
https://www.hituzi.co.jp/kotoba/kyuujin.html

出版社で働くこと、あるいは編集者という職業は現在それほど人気があるものではないのかもしれません。それでも「出版社で働きたい」という人は一定数いるように思います。漠然と「本と関わる仕事がしたい」と思っている人はもっといるでしょう。漠然とした気持ちからでも、ひつじ書房で働くことに興味を持ってもらえるのは嬉しいです。けれども、応募書類を送る前に働きたい気持ちを深く深く掘り下げて考えてみて欲しいと思います。今日はそんな漠然と考えている人のためのヒントになることを願って書きます。

「本と関わる仕事」は出版社以外にもたくさんあります。身近な所では書店や図書館があるし、本の流通に欠かせない取次もあるし、本を扱う倉庫の会社などもあります。本の通り道を辿っていくと、様々な職業が見つかります。
「本を作る仕事」といえば、印刷所や製本所などがありますし、DTPや本のデザインを作る仕事もあります。面白いところでは紙を扱う会社というのもあって、これは本作りだけに関わっているかというとちょっと違うかもしれませんが、本文用紙や表紙・カバー用紙などを選ぶ際にいつも助けてもらっています。

それでもやっぱり出版社で働きたい場合は、出版社の種類についてもよく調べるといいです。出版社にもいろいろあります。小説を扱っているところ、歴史の本を扱っているところ、雑誌や漫画を発行しているところ、新書や写真集なども含めてこれらを幅広く手がけているところ…。歴史の本の編集者と雑誌の編集者の仕事は様々な点で異なるでしょう。一般向けの本なのか、専門的な内容の本なのかという違いもあります。自分が作る本が誰に届くのか、誰に届けるために作るのか、本の行く先に目を向けてみることも大事だと思います。

さらに、ひとつの出版社の中でも、編集だったり営業だったり様々な仕事があります。規模の大きい会社ほど多くの部署に分かれて分業方式になると思いますが、実際にどういう仕事に携わることになるのかは、ある意味いちばん重要かもしれません。

あとはその出版社の目指すものに共感できるか(同じジャンルの出版社であっても理念や方針は異なるでしょう)、どういう人が働いているのか、会社の雰囲気に合うかというところも見極めるといいでしょう。ひつじ書房でいう房主の日誌やスタッフ日誌のページで社長や社員について知ることができるところもあります。

これらのことを踏まえて、さて、ひつじ書房はどのような出版社でしょうか。働きたいと思う出版社でしょうか。それはなぜでしょうか。
ひつじ書房で働きたいという未来の仲間の応募をお待ちしています。



2023.1.10(火)

繁忙期がはじまります


今年のお正月は、福島への帰省がかないませんでしたので東京で過ごしていました。いか人参が恋しいお正月となりました。

新年になりましたので、今年の目標を子どもに聞いたら「まぼろしの生物をみつける」と言っていました。どうやら年末に買った、『まぼろしの生きもの』(講談社)という、UMA(未確認生物)や、希少動物が出てくる図鑑の影響らしいですが、なにをみつけるのか楽しみです。私の目標は、健康に過ごすことです。まずは、年々ひどくなっている花粉症対策。今年は例年よりも多く飛散するとのおそろしいニュースをみました。今年こそ、はやめに準備していきたいと考えています。

正月頭から抜け出せていませんが、これから年度末に向けて繁忙期です。ぞくぞくと新刊が刊行されます。

わたくし担当の近刊書籍から、1冊ご紹介します。
川瀬卓先生の『副詞から見た日本語文法史』(ひつじ研究叢書(言語編) 第194巻)。

◎内容 本書は、アスペクト、否定、モダリティ、行為指示や感謝・謝罪における対人配慮などの、日本語の文法現象と関わる副詞をいくつか取り上げ、副詞を視点として日本語文法史に迫ることを試みたものである。個々の副詞の歴史変化を記述するとともに、それを通して、副詞に見られる文法変化のありようを示し、日本語の歴史の時代的動向についても論じる。語史研究の先にある、副詞の歴史的研究の新たな可能性を実践的に示した書。

副詞の個別の語史研究に終わらず(もちろん、個別の語史研究は重要であるとありますが)、副詞の歴史的な研究から、日本語文法史研究へアプローチした書籍です。
どの品詞にもおさまらない「ゴミ箱」と言われている副詞。しかし、副詞にはキラッキラの可能性があります。

不憫な副詞がもつ新たな可能性とは? 
ぜひ本書から、副詞の歴史的研究の面白さを感じていただけますと幸いです。

2月に刊行します!





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