HOMEへ過去の日誌6月の日誌スタッフ紹介

2022.7.26(火)

日本方言研究会機関誌『方言の研究 8』刊行!


週末に実家で草取りをしていたら熱中症になりかけました。最近は午前中でも日差しが強いですね。皆さまもどうか気をつけてください。

暑さも吹き飛ぶ?新刊を紹介します。
日本方言研究会の『方言の研究』第8号が刊行となりました。
「感動詞の研究」の特集号で、充実の内容となっています。

『方言の研究 8』

〈特集論文〉
方言感動詞研究の展望 友定賢治
感動詞の体系―連続的に捉える試み― 有元光彦
感動詞の運用の地域差―東北と近畿の違いについて― 小林隆
感動詞の調査法と資料 澤村美幸
青森県五所川原市方言の感動詞「ワイ」について 田附敏尚
ナラティブにおける富山方言のナ(ー)ン・ナモ―談話における感動詞の運用の事例研究― 小西いずみ
フィラー的な感動詞の用法―大分方言のアンタを中心に― 松田美香
方言談話資料と昔話資料にみる「マー」の地域差 舩木礼子

〈投稿論文〉
秋田県方言オノマトペの形態的特徴―昔話資料・方言辞書を用いて― 工藤真子
愛知県名古屋市方言におけるガ系終助詞―性差・世代差と用法・音調― 稲熊詩帆
介護現場における方言使用の特徴―共通語との使い分けとシフト― 後藤典子

〈解説 方言研究の方法〉
実時間的言語研究―その研究史,方法と問題点― 松田謙次郎
医療・看護・福祉・災害と「方言」―研究の全体像とその歩み― 岩城裕之・今村かほる・武田拓・友定賢治・日高貢一郎

〈解説 方言学を支えた人々〉
上野勇と方言学―多人数調査と追跡調査― 杉村孝夫
芥子川律治と方言 下野雅昭


今年は3月に『感動詞研究の展開』(友定賢治編)が刊行され、『方言の研究 8』も感動詞の特集で、さらに秋には『全国調査による感動詞の方言学』(小林隆編)も刊行予定となっていて、まさに感動詞の年です。ぜひご注目ください。

また、『方言の研究』は購読会員も募集しております。購読会員は3割引となりますので以下のページからこの機会にぜひお申し込みください。
すでに購読会員の方でお送り先のご住所など会員情報に変更のある方も、以下のページから変更の手続きをいただくか、ひつじ書房の相川までご連絡をいただけますと幸いです。講読分の8号は8月上旬に発送する予定です。

■『方言の研究』購読会員の登録と変更



2022.7.12(火)

「みる・よむ・きく・えがく 4つの島のことばの絵本展」in ジュンク堂書店那覇店 開催!


7月11日(月)〜8月10日(水)まで、ジュンク堂書店那覇店で「みる・よむ・きく・えがく 4つの島のことばの絵本展」が開催中です。

「言語復興の港」が企画しクラウドファンディングのご支援を得て刊行したシリーズ「みる・よむ・きく 南の島ことば絵本」4冊、

『ディラブディ』(与那国島・与那国語)
『星砂の話(ふしぬ いんのぬ はなし)』(竹富島・竹富語)
『カンナマルクールクの神(カンナマルクールクぬ かむ)』(多良間島・多良間語)
『塩一升の運(ましゅ いっしゅーぬ くれー)』(沖永良部島・沖永良部語(上平川方言/国頭方言))

の原画や、4つの島ことばの解説ポスターが展示されています。

期間中の7月30日(土)と31日(日)には、島ことばの話者による絵本の読み聞かせ、言語復興の港の山田真寛先生、中川奈津子先生、下地賀代子先生、横山晶子先生、山本史先生による島ことばと絵本制作トーク、民謡の唄者による三線ライブ&グンデル演奏など、イベントも行われます。

絵本『ディラブディ』は、「ディラブディ」という与那国島の民謡を元にした創作物語で、絵本の中でも主人公のディラブディが三線を弾いている様子が描かれています。グンデルという楽器は知りませんでしたので調べたところ、インドネシアの鉄琴なのでしょうか、詳しくはわかりませんが打楽器のようです。

私もこの30日、31日のイベントに参加予定なので、とても楽しみにしてます。

その他にも、顔出しパネル(ディラブディになれる!)や、8月2日(火)〜4日(木)は、4冊の絵を描いている山本史先生による絵とことばのワークショップも行われるようです。子どもも大人も楽しめますね!

ジュンク堂書店那覇店で開催中です。よろしくお願いします。

イベント詳細(国立国語研究所催し物案内):
https://www.ninjal.ac.jp/events_jp/20220711a/



HOMEへ

過去の日誌

6月の日誌

スタッフ紹介