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4月

2019.4.24(水)

懐かしの本のこととそのほか



最近、新しく本棚を買いました。自宅の本をすべてひっくりかえすことになったため、懐かしの本たちにも久々に触れ、子どもの頃はこの本が好きだったなあということを色々と思い出しました。
思い出す限りでいちばん昔にはまっていた本は、『スパルタXをさがせ』(さとうまきこ著)という児童書でした。それから、『ゲームソフトがぬすまれた』(中尾明著)。いま思うと、「ゲームソフトが関連する推理もの」というニッチな共通点があります。それから、『奇巌城』(モーリス・ルブラン原作、南洋一郎著)。ミステリに偏ってますね。これらの本はもう手元にはありません。実家のどこかに眠っているはずです。

ものによっては、内容を憶えていない本もあります。あんなに読んだのに・・・・・・。調べてみたところ驚いたのは、『ゲームソフトがぬすまれた』には私と同じ名前の登場人物が出てくるらしい、ということです。まったく記憶にありません。思うに、どうもこの人物のほうは私と違ってカタカナ表記らしいので、そのせいで「同じ名前」という認識にならなかったのだと思います。

ひらがなか漢字か、あるいはカタカナかという表記の問題は、校正をしていてもよく発生する問題です。1つ/ひとつ、もつ/持つ、気づく/気付く/きづく、いう/言う、みる/見る、などなど・・・・・・。
だたうっかり揺れてしまっているだけなら直せばすむのですが、厳密な使いわけをしている人もいます。明文化できないけれどもここはこっちの表記、という基準の人もいます。
校正時には、著者による使い分けがあるのかないのか判別できないこともありますので、「揺れています」という指摘をします。訂正案を出しておくこともあります。あるいは、本全体で表記を統一したい場合は、その旨を欄外に書いておきます。

私がカタカナでの表記だと同じ名前と認識していなかったように、訂正案に違和感を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。その場合はどうかご相談ください。

児童書は表記基準が難しそうですね。どのような基準で校正するのか。そのためのツールがあるのか。いちど編集者にきいてみたいものです。

GWは本棚の整理をしたいと思います。ちなみに弊社は暦通りのお休みとなりますので、御用の方はご留意ください。






2019.4.9(火)

公開シンポジウム「「ことばの意味」をあらためて考える—真理条件的意味論を越えて」



先週末は暖かくお花見日和でしたね。
満開の桜に弾んだ気持ちになりました。


さて、先月23日(土)に、公開シンポジウム「「ことばの意味」をあらためて考える—真理条件的意味論を越えて」を開催しました。名勝清澄庭園内の大正記念館で行い、93名の方にご参加いただきました。

本シンポジウムは『認知語用論の意味論—真理条件的意味論を越えて』(コリン・イテン著 武内道子・黒川尚彦・山田大介訳、ひつじ書房、2018年刊)の刊行を機に企画され、武内道子先生、峯島宏次先生、今井邦彦先生、西山佑司先生に「ことばの意味をどう考えるべきか、文の意味と真理の関係は何か、そもそも意味論と人間の認知能力との関係は何か」という問題をそれぞれの観点で話していただきました。また、司会をご担当いただきました黒川尚彦先生にしっかりと采配していただきましたので、滞りなく進み、会場からもとても有益なご質問・コメントを頂戴しながら盛況の内に終えることができました。


会場の様子

時間の制限もございまして、すべての問題・疑問点を消化するという事は難しかったかもしれません。しかし、先生方それぞれのお話から「ことばの意味とは何か」という哲学にもまたがる大きな問題を考えるきっかけとなったのではないかと思います。

ご登壇いただいた先生方、ご参加いただいた皆様、まことにありがとうございました。





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