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12月

2016.12.28(水)

2016年の振り返り



毎年年末に、その一年間を振り返るスタッフ日誌を書いていますが、だいたい書く前に前年度の記述を読み返します。昨年はまだ重版担当もしていたらしいということがわかりましたが、なんだか遠い記憶のようです。その割には、あっという間の一年間でした。
今年担当した本は、以下の8冊です。

1 『ベーシック新しい英語学概論』平賀正子著
2 『グループワークで日本語表現力アップ』野田春美・岡村裕美・米田真理子・辻野あらと・藤本真理子・稲葉小由紀著
3 『英語の学び方』大津由紀雄・嶋田珠巳編
4 『Style and Creativity』斎藤兆史著
5 『コーパスと英語文体』(英語コーパス研究シリーズ 第5巻)堀正広・赤野一郎監修 堀正広編
6 『ことばの魔術師西鶴』篠原進・中嶋隆編
7 『会話分析の基礎』高木智世・細田由利・森田笑著
8 『新ここからはじまる日本語学』伊坂淳一著

また、房主のサポートで以下の本のお手伝いもさせていただきました。

1 『トルコのもう一つの顔・補遺編』小島剛一著
2 『コミュニケーションへの言語的接近』定延利之著
3 『祭りの年輪』大石泰夫著
4 『100トピックで学ぶ 実践英語トレーニング』中山誠一・Jacob Schnickel・Juergen Bulach・山内博之著
5 『手話を言語と言うのなら』森壮也・佐々木倫子編
6 『国語教育における文学の居場所』鈴木愛理著

ひつじ書房全体での刊行点数は、50冊でした。数だけ聞くとなかなかの勢いでないかと思いますが、お待たせしてしまっている企画もあります。着実に進めていきたいと思います。

今年は新入社員が入りましたが、新人が入ると、自分も仕事を見直すよい機会になります。初心を忘れず、また経験を生かして、来年度も仕事をしていきたいと思います。

2017年もどうぞよろしくお願いいたします。





2016.12.28(水)

入社1年目の振り返り、そしてこれから



今年の4月にひつじ書房に入社して、あれやこれやと仕事をしているうちに、あっというまに月日は流れ、気づけば2017年がすぐそこまで来ています。嵐のような年だったなあと思います。

思えば、今年の1月はまだ大学院生でした。年明けは修士論文の提出であたふたとして、そのまま2月に大阪から東京にばたばたと引っ越し、ひつじ書房にやってきました。最初はアルバイトから、仕事を始めました。

初めのうちは、覚えるべきことを覚え、仕事と職場に慣れることで精一杯だったと思います。
思ったように仕事をこなせず、悩むことも多かったです。

徐々に編集の仕事を教わり、社長や先輩たちの指導のもとで、今年は以下の3冊の書籍を担当しました。

1 『韓国語citaと北海道方言ラサルと日本語ラレルの研究』円山拓子著
2 『迷走する外国人看護・介護人材の受け入れ』布尾勝一郎著
3 『学生を思考にいざなうレポート課題』成瀬尚志編

先輩たちの仕事ぶりを見ると、まだまだ頑張らなくてはと思いますが、焦りすぎず、丁寧に本をつくっていきたいです。
また、先輩の渡邉が産休・育休に入り、引き継いだ仕事もしっかりとすすめていきたいと思います。

2年目は、さらなる飛躍に向けて。
よりいっそう努力してまいります。

来年もよろしくお願いいたします。





2016.12.28(水)

2016年のふりかえり



はやいもので、入社2年目の年が終わりを迎えました。

今年1年間、去年よりも多くの仕事をこなせるようになったと感じる一方で、1年目とは違う失敗、違う困難、違うよろこびに出会いました。

2年経ってもまだこれだけしかできない…と自分で自分にがっかりすることもありますが、(当然のことながら)去年よりは今年のほうが、今年よりは来年の方が進歩していると思えるよう、来年はもっと自分を律していければと思います。

今年わたしが担当した書籍は以下の6冊です。

1 『富山県方言の文法』小西いずみ著
2 『レキシコンフォーラム No.7』影山太郎編
3 『談話資料 日常生活のことば』現代日本語研究会 遠藤織枝・小林美恵子・佐竹久仁子・?橋美奈子編
4 『中国現代文学 16』中国現代文学翻訳会編
5 『副詞 と 文』工藤浩著
6 『語用論研究法ガイドブック』加藤重広・滝浦真人編

どれも思い入れのある書籍ですが、以前のスタッフ日誌にも一度書かせていただいたとおり、工藤浩先生の『副詞と文』の刊行にこぎ着けられたことは、わたしにとって2016年で最もおおきなできごとのひとつとなりました。秋の日本語学会に無事間に合わせることができ、「ついに出たのか!」といったお声も伺えたことで、特に1冊の本を作り上げられたという達成感を感じました。

学会でのお披露目、ということに関して言えば、『語用論研究法ガイドブック』もまた、学会シーズンに刊行を間に合わせることができ、うれしい1冊でした。
本を作り上げたらそれで終わりではなく、いかに販売を行っていくか、ということも非常に重要なことです。来年もそうした機を逃さず、良い本を、興味関心を持っていただけそうなひとの目にすこしでも多く入れられるよう、つとめてまいりたいと思います。

来年も、どうぞよろしくお願いいたします。






2016.12.28(水)

2016年の仕事と、来年に向けて



2016年末、テレビをつけると、「ぺんぱいなっぽーあっぽーぺーん」でおなじみの「PPAP」を何度も見ます。

聞いていると頭の中で無限ループで音楽がはじまってしまいますが、この「I have a pen.」からはじまる歌。英語教育について述べているのでこの歌について論じられている訳ではないのですが、英語教育とコーパス言語学がご専門の投野由紀夫先生によると、「コーパス分析を行うと」「ネイティブがhave+過去分詞を多用するのに対し、日本人は中1レベルのhave+名詞を過剰に使用しがちで」「have+名詞で組み合わせる名詞は、ネイティブはtime・ideaなどの抽象名詞が多いのに対し、日本人はmoney・breadなどの具体的な名詞が多く、用法に偏りがあり」ネイティブスピーカーの英語の出現頻度の高いコアとなる語彙を使いこなせていないということです。(『東進タイムズ 大学学部研究会 ダイジェスト号 vol. 3』2016)

「PPAP」を面白がる分には良いですが、「have+名詞」が若者により内面化され強化されないと良いなと思うと共に、来年はこうした貴重な研究成果を世の中に広めていくために、企画を考えていきたいと思っています。

今年担当した書籍は、以下の16冊でした。

1『発話行為から見た日本語授受表現の歴史的研究』森勇太 著
2『法生活空間におけるスペイン語の用法研究』堀田英夫 編
3『在日パキスタン人児童の多言語使用』山下里香 著
4『言語の意味論的二元性と統辞論』片岡喜代子・加藤宏紀編
5『日本で学ぶ留学生のための中級日本語教科書 出会い【別冊 文型・表現練習編】』東京外国語大学留学生日本語教育センター著
6『判断のモダリティに関する日中対照研究』王其莉 著
7『太宰治ブームの系譜』滝口明祥 著
8『語構成の文法的側面についての研究』斎藤倫明著
9『メタファーと身体性』鍋島弘治朗著
10『認知言語学論考 No.13』山梨正明他編
11『日本語語彙論 I』斎藤倫明編
12『日本語語彙論 II』斎藤倫明編
13『Foreign Language Learning without Vision』中森誉之著
14『テクスト分析入門』松本和也編
15『ハンドブック 日本近代文学研究の方法』日本近代文学会編
16『フランス語学の最前線4』東郷雄二・春木仁孝編

また、私は広告出稿の担当をしています。
2016年も新聞各紙に広告を出しましたが、広告のスクラップをするために、溜めていた紙面をみていると、各新聞のロゴがそれぞれ個性があって眺めていて面白いです。


普段目にする機会が少ない地方新聞をいくつか写真に撮ってみました。

新聞に限らず、様々に広告を出して、世に広める努力をしています。

新聞や雑誌を見るときには、もしかしたらどこかにひつじ書房の広告があるかもしれない、と思いながら見てもらえると嬉しいです。

来年もどうぞよろしくお願いします。






2016.12.28(水)

今年の振り返り



2016年も残すところあと3日となりました。
今日は社内を大掃除、いつもは汚れていても見ない振り(?)の窓などをきれいに拭き上げると、気持ちが良く、気分を一新して新しい年を迎えることが出来そうです。

2016年はとにかく重版が多い年でした。

1月から11月まででなんと29冊!! ひと月に3冊ほどのペースでした。
重版を担当してからこれほど多いことは無かったような気がします。

今年は『重版出来(じゅうはんしゅったい)』というドラマも放送されていましたので、重版ということばを耳にすることも多かったような気がします。重版は出版社にとっても、著者にとっても嬉しいことだと改めて感じられる一年でした。

新しい本の編集は担当しておりませんでしたが、重版書籍の著者の先生方、たいへんお世話になりありがとうございました。

2017年も頑張ってまいります。
どうぞ良い年をお迎えください。







2016.12.27(火)

産休・育休いただきます-今年もお世話になりました-



私事ではございますが、明日から産前産後休業、育児休業をいただきます。
秋の学会等でお目にかかった先生には御報告いたしましたが、あらためまして御報告させていただきます。復帰は、2018年4月の予定です。1年とちょっとお休みを頂戴し、お世話になった方々、社員にはご迷惑をお掛けします。このように長い期間お休みをいただけることに感謝し、小さな子どもと充実したお休みの期間を過ごしたいと思います。

今年わたくしが担当した書籍は以下の書籍です。

1 雑談の美学 村田和代・井出里咲子編
2 コミュニケーションのダイナミズム 井出祥子・藤井洋子監修 藤井洋子・高梨博子編
3 日韓対照研究によるハとガと無助詞 金智賢著
4 英語へのまなざし 斎藤兆史監修 北和丈・城座沙蘭・高橋和子編
5 Frontiers in Developmental Psychology Research 一般社団法人日本発達心理学会編 岩立志津夫・子安増生・根ケ山光一監修
6 方言の研究 2 日本方言研究会編
7 日本語史叙述の方法 大木一夫・多門靖容編
8 現代日本語の使役文 早津恵美子著
9 「グローバル人材育成」の英語教育を問う 斎藤兆史・鳥飼玖美子・大津由紀雄・江利川春雄・野村昌司著
10 日本語歴史統語論序説 青木博史著
11 日本語文法史研究 3 青木博史・小柳智一・高山善行編

おそらく入社してから過去最多の刊行数となったのではないかと思います。
振り返るとあっという間に過ぎたように感じますが、ひとつひとつのお仕事を積み重ねて日々過ごしてきた感じもしっかりとあります。

予定通りにいかなかったこともたくさんあります。
昨年の12月最後のわたくしの書いたスタッフ日誌を振り返ると「2016年は『関西弁事典』を刊行できると思います」と書いてありました。叶いませんでした。刊行まで担当することができずにとてもとても残念です。
後輩に引き継ぎ、2017年こそは刊行の年になると思います。

復帰後、今と同じように仕事ができるようになるにはしばらく時間がかかると思います。今後のことに不安もありますが、子育て中の職場の先輩、子育てしながら研究を進めている先生、子育てした後にいろいろな場で活躍している先生を目にすると勇気が出ます。ある先生に産休・育休の御報告をしましたら「家族を持ちながら息の長いお仕事をされていることはすばらしい」とおっしゃっていただきました。
編集者としても(社会人としても)まだまだ未熟者でありますので、復帰後もどうかご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。







2016.12.20(火)

活版印刷所の見学に行ってきました



先日、いつもお世話になっているデザイナーさんに誘われて、活版で年賀状にイラストを印刷する様子を見学しました。ひつじ書房の社員数人で行ってきました。

印刷所は、ひつじ書房の事務所の近所にある滝沢活版印刷さんです。ひつじ書房から徒歩2、3分といったところでしょうか。恥ずかしながら、わたしは事務所の近くに活版印刷屋さんがあることを知らなかったので、「こんな近くにあるなんて!」と驚きました。


できあがりの見本の紙と印刷で使う版。今回は樹脂版を使いました。金属版もあるそうで、樹脂版よりも印刷がくっきりシャープに出るとのこと。樹脂版はやわらかく、ハサミで切ることができるので取り扱いが楽。


樹脂版のアップ。ペリカンです。


樹脂版の余計な部分を切り取ったら、枠に組み付けていきます。デザイナーさんの指示通りの位置にペリカンがくるように微調整。職人技が光ります。


印刷機では、ローラーを回してインキを伸ばします。今回は銀のインキを使いました。


印刷機に版をセット。本番の紙と同じ大きさに切った紙を使って試し刷りをしながら、位置や印刷の具合を調整します。


本番の紙をセットして、いざ印刷。


刷り上がりはこんな感じです。かわいい。
インキの乗りや印刷の圧力などをデザイナーさんがチェックし、良い具合に調整してもらっていました。

今回は初めての活版印刷の見学ということで、とても勉強になりました。滝沢活版印刷さん、デザイナーのUさん、貴重な経験をありがとうございました。







2016.12.7(水)

2016年最後の出張



今年最後の出張は、広島、山口です。
広島を回って、下関市立大学で開催されるの日本語用論学会に出展します。

今夜発の夜行バスで出発します。

キング・オブ・深夜バスと言えば「はかた号」ですが、残念ながら今回は広島までのバスです。

それでも乗車時間は12時間近くある予定なので、中々ですね。

当日朝から新幹線や飛行機で入ることもできますが、交通の便と早起きのことを考え今回は夜行バスでの移動にしました。

学生時代、大阪から就職活動で面接のために、深夜バスには一時期何度も乗っていたことを思い出します。関東のサービスエリアで食べたうどんの出汁の関西との違いに、こっちでやっていけるのだろうかと思ったものでした。無論なんとでもやっていけています。

今回は恐らく何を食べる間も無く、車中では到着まで熟睡していることと思います。
では張り切って行ってきます。







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