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12月


2013.12.27(金)

2013年振り返り

今年も大変お世話になりましてありがとうございました。

本日仕事納めにつき、今年担当した書籍を振り返ります。

『場所の言語学』岡智之著
『文法化と構文化』秋元実治・前田満編
『戦争を〈読む〉』石川巧・川口隆行編
『言語の創発と身体性—山梨正明教授退官記念論文集』児玉一宏・小山哲春編
『オノマトペ研究の射程—近づく音と意味』篠原和子・宇野良子編
『構想力と想像力—心理学的研究叙説』半田智久著
『国語科教師の学び合いによる実践的力量形成の研究—協働学習的アクション・リサーチの提案』細川太輔著
『主体と文体の歴史』亀井秀雄著
『台湾における国語としての日本語習得—台湾人の言語習得と言語保持、そしてその他の植民地との比較から』甲斐ますみ著
『認知言語学論考 No.11』山梨正明他編
『The Proceedings of the Fourteenth Tokyo Conference on Psycholinguistics(TCP2013)』大津由紀雄編
『文の姿勢の研究』林四郎著
『基本文型の研究』林四郎著

以上の13冊でした。
今年担当した本は不思議と大部な本が多くありました。ページ数でランキングをすると、1位『構想力と想像力』832頁、2位『言語の創発と身体性』714頁、3位『主体と文体の歴史』608頁と、重量級が揃っています。特に1位の『構想力と想像力』はひつじ書房歴代1位のボリュームです。しかし、現在早くもその記録を大きく塗り替える1000頁越えの書籍を2月末刊行に向け編集中です…。以前は300頁を超えるとそれなりのボリュームがあると感じていたのに、最近は300頁くらいだと物足りなさを感じるくらいです(笑)。

さて、ページ数はともかく、内容はどれも自信を持っておすすめできる充実したラインナップです。本作りをして特に印象深い本としては、『主体と文体の歴史』は刊行後著者の亀井先生に東京までお越しいただき講演会を行うことができたことは大変ありがたいことでした。これまで書物の中でしかお名前を見ることのなかった亀井先生に直接お目にかかることができたことは編集者冥利に尽きると言えます。
さらに大ベテランの先生ということでは林四郎先生のご著書2冊を復刊いたしました。装幀も大変斬新で画期的です。刊行にあたっては林先生から直接刊行された当時の貴重なお話をお伺いすることができました。それは本書の「復刊の辞」として新たに収録されています。どうぞご覧下さい。
『オノマトペ研究の射程』は刊行後半年で早くも品薄状態で好評を博しています。今まさに望まれている先駆的な研究を出すことができたこととても嬉しく思っています。こちらも装幀も好評です。

担当書籍について語り出すと止まりませんので、このあたりにしておきましょう。

来年も良い書籍をお届け出来るよう、尽力いたします。



2013.12.27(金)

2013年

2013年も残りわずかとなりました。

4月に仕事に復帰して、会社では仕事に、家では子育てに追われる日々でした。
そんな中でも、2冊の書籍を担当し刊行することが出来ました。

名詞句の世界
「国語学」の形成と水脈

どちらも思い入れがある一冊になりました。著者、執筆者の先生方に感謝申し上げます。

来年も心を新たに、頑張りたいと思います!
みなさま、良い年をお迎えください。



2013.12.27(金)

本年もありがとうございました

ひつじ書房は本日が仕事納めでした。ただいまは昨年を振り返りつつ、大掃除の真っ最中です。

2013年に担当し刊行した書籍は、以下の書籍です。

****
『新方言の動態30年の研究 -- 群馬県方言の社会言語学的研究』佐藤高司著
『韓国における日本語教育必要論の史的展開』河先俊子著
『fMRI Study of Japanese Phrasal SegmentationNeuropsychological Approach to Sentence Comprehension』大嶋秀樹著
『品詞論再考 -- 名詞と動詞の区別への疑問』山橋幸子著
『対話による学びへと続く道 -- 学校改革「学びの共同体」づくりのナラティヴ・ エスノグラフィー』牧野由香里編著
『〈変異する〉日本現代小説』中村三春著
『〈崇高〉と〈帝国〉の明治 -- 夏目漱石論の射程』森本隆子著
『第二言語習得における心理的不安の研究』王玲静著
『日本エスペラント運動人名事典』柴田巌・後藤斉編 峰芳隆監修
『学習者の自律をめざす協働学習 -- 中学校英語授業における実践と分析』津田 ひろみ著
『ナラティブ研究の最前線 -- 人は語ることで何をなすのか』佐藤彰・秦かおり編
『Polysemy and Compositionality: Deriving Variable Behaviors of Motion Verbs and Prepositions』磯野達也著
****

12冊、途中で担当を別のものに代わってもらったものも含んでいます。

編集でも、編集以外でも、今年は事典の刊行があったため、いままでとは違う方法を模索しなければいけないことがいくつかありました。販促運動の方法など、今年得たものを来年以降に生かせていければと思います。
来年はシリーズものの企画が動く予定です。またそのほかにも、お待たせしている担当の書籍があります。今年はなかなかうまく進めることができず、著者の先生方や社のものに助けてもらったことが何度もありました。同じ轍を踏まないよう、2014年はあらためて気を引き締めてまいりたいと思います。

本年はありがとうございました。2014年もどうぞよろしくお願いいたします。



2013.12.27(金)

2013年を振り返り

今年担当しました本を紹介します。
途中から引き継いだものや、松本編集長と一緒に作り上げたものも入っています。

*****
『日本語文法史研究 1 』 高山善行・青木博史・福田嘉一郎 編
『コミュニケーション能力の諸相ー変移・共創・身体化』 片岡邦好・池田佳子 編
『概説 社会言語学』 岩田祐子・重光由加・村田泰美 著
『文章チュータリングの理念と実践ー早稲田大学ライティング・センターでの取り組み』 佐渡島紗織・太田裕子 編
『生の現場の「語り」と動機の詩学ー観測志向型理論に定位した現場研究=動機づけマネジメントの方法論』 増田靖 著
『ガイドブック日本語史』 大木一夫 著
『英語教育、迫り来る破綻』 大津由紀雄・江利川春雄・斎藤兆史・鳥飼玖美子 著
『朝鮮語研究 5』 朝鮮語研究会 編
『Rで学ぶ日本語テキストマイニング』 石田基広・小林雄一郎 著
****

以上の9冊です。
どれも思い入れのある一冊です。
著者の先生がた、ほんとうにありがとうございました。

今年は『日本語文法史研究 1』ではじめて、印刷・製本までを経験し、入社した年の2012年には一緒に仕事をしたことがなかった、外部のデザイナーさんや印刷・製本所のかたとコミュニケーションをとりながら、仕事するようになりました。今年はそういった面でも外部の方との出会いが多かったのではないかと思います。来年もお世話になります。

秋には、海老澤から引き継ぎ『未発ジュニア版』作成の指揮をとりました。 進め方などに反省も多々ありますが、オレンジ色の、秋らしい表紙の新刊・近刊目録をみなさまのお手もとに届けられたこと嬉しく思います。来年の春の『未発ジュニア版』もお楽しみにしていただければと思います。

そして、現在、来年2月、3月に刊行する本作りの真っ最中です。
他に進めている本もはやくみなさまにご覧いただけますよう、精一杯がんばります。

来年もよろしくお願い申し上げます。
渡邉



2013.12.27(金)

今年もありがとうございました

いよいよ年も押し詰まってまいりました。皆様どのような年末をお過ごしでしょうか。板東はこれから引っ越しと、年末に著者の方々にお送りする校正とで、年が明けるまで、ばたばたと過ごしそうです。そういえば、昨年もカウントダウンまで、ひたすら校正をしていました…全く成長できていない自分を猛省し、来年は出版計画の中で、きっちりと刊行できるよう、励みたいと思います。

今年担当しましたのは、下記の書籍です。

『レキシコンフォーラム No.6』影山太郎編
『認識的モダリティと推論』木下りか著
『ヨーロッパの地域言語〈スコッツ語〉の辞書編纂 -- 『古スコッツ語辞典』の歴 史と思想』米山優子著
『A Grammar of Abkhaz』柳沢民雄著
『実践日本語教育スタンダード』山内博之編 橋本直幸・金庭久美子・田尻由美 子・山内博之著
『生成言語研究の現在』池内正幸・郷路拓也編著
『講座ドイツ言語学 第1巻ドイツ語の文法論』岡本順治・吉田光演編
『講座ドイツ言語学 第2巻ドイツ語の歴史論』高田博行・新田春夫編
『中国現代文学 11』中国現代文学翻訳会編
『中国現代文学 12』中国現代文学翻訳会編


索引の不備などが見つかり、年内に見本を間に合わせることができませんでしたが、大変お待たせしていた『日本語文法体系新論』が年明け早々にできあがってまいります。

皆様、本年も大変お世話になり、ありがとうございました。 来年もどうかよろしくお願いいたします。 板東



2013.12.26(木)

忘年会

先週末はひつじ書房の忘年会でした。

みなでたのしい時間をすごさせていただきました。

ひつじ書房の忘年会では、クリスマスプレゼントをかねて参加者でプレゼント交換をするのですが、今年は、松本社長からのプレゼントがあたりました。金沢の地酒でした。お正月に家族といただこうと思います。

あともうひとつ、これは松本専務から参加者全員へのプレゼントですが、なんと図書カード5000円分が当たりました! 5000円分が当たるのは参加者の中で2人だけでしたのでとてもラッキーです。

今年の運をスッカリ、スッキリと使い果たしたと思います。



2013.12.25(水)

移行中

先日社内のネットワークが不調に陥り、原因はモデムの老朽化だったのですが、これを機にこれまでADSLであったのを光にプラン変更し、さらに容量制限が大きかったメールの契約プランを変更、社内のホームページサーバーを外部のサーバーに移行と、地味に大々的な移行作業に踏み切りました。

自宅の回線変更なら申込をするだけであとは工事日だけ決めればさくさくと進むのに、会社の回線変更となるとすでに構築した社内のシステムに関わってくるだけに中々複雑です。

メールのプラン変更やサーバーの外部移行も設定はすべてこちらで行う必要があるので、現在粛々と作業中です。

今年中には完了する予定ですが(あと2日…)もしホームページにつながらないなどご迷惑をおかけいたしますことがありましたら申しわけありません。

そういえば丁度時を同じくして自宅の回線も変更の工事が入り、そのまま設定ができていないのでまだネットにつながっていないのでした…。



2013.12.20(金)

索引の作成

しばしば編集作業の際にされる質問があります。「索引はいつとるんですか?」というものです。
基本的には、再校でとっていただくことが多いです。この場合の「とる」とは具体的な作業としては、校正ゲラの索引に掲載する語に、マーカーでしるしをつけてもらうということです。
なぜ再校なのか? 初校でマークしてもらって本文に赤字が入った場合、マークの付いた語の頁が移動してしまいます。そうすると索引もあわせて修正しなくてはならず、たいへん煩雑になります。ですので、もう頁が大きくは動かないという段階=再校で作業します。ちなみに、赤字の状況によっては三校でマークするということもあります。

索引にとる語の基準については、弊社の執筆要項(学術図書用)p.13に方針がありますので、ぜひご覧ください。これを簡単にまとめたアンチョコはこちら。

一口に索引といっても、事項索引・人名索引・書名索引などがあります。弊社で作成するときは事項・人名を分けないことも多いですが、本によって分けたほうがよい場合は作成します。
ひつじ書房でもちょっと珍しい索引はこちら『日本エスペラント運動人名事典』。





ついているのは人名索引だけなのですが、本文中に出てくる人名をほぼ網羅しています。そしてそれだけでなく、通常の索引では頁数の表記しかしないところを、誰の項目に出てくるのか、表記してあります。
この表記の方法がすごいのは、この方法だと「誰と誰が交流があったのか」ということが索引の頁において一目で分かるようになることです。ぱっと見は読み方がややこしいのですが(この索引の凡例頁の文章を調整するのに社内で意見を総動員しました・・・・・・)、意味が掴めるとそのすごさがわかります。

情報を編集するということの意味を実感した一冊です。この表記方法をご提案くださったデザイナーさま、実作業でたいへんたいへんお世話になりました組版所さま、どうもありがとうございました。



2013.12.13(金)

慶應義塾大学にふたたび

先週末、慶應義塾大学の三田キャンパスで行われた日本語用論学会に行ってきました。春に休業から復帰してはじめての学会で、休業前から考えると二年振りの学会参加でした。

考えてみると入社してはじめての学会が日本英文学会で、その会場がやはり三田のキャンパスでした。
なんだか縁があるようです。

数年前の学会では、春の朝の冷たい雨が印象に残っています。
今回は気温は低く寒かったのですが、銀杏が黄色く色づき、はらはらと舞う落ち葉がとてもきれいでした。

先週は、はじめて割付から担当した書籍が2冊出来上がってきました!
年内の学会はひとまず終了ですが、ご覧いただけますと幸いです。

名詞句の世界
「国語学」の形成と水脈



2013.12.11(水)

『記憶と印象』

板東が入社した年に創刊した『中国現代文学』。少部数・本体価格2,000円と、なかなかの小さな出版物で、出版社としてはすこし大変なのですが、翻訳会の方々の「現代中国における様々な文学作品、その豊かな言語空間を伝えたい」という情熱にはげまされ、年に2回こつこつと出し続けています。

今号で12号となるのですが、10号からは文字を大きくしたりするなど、少しずつリニューアルしています。12号は、長編が入り、頁数が大幅に超過しそうだったので、長編のみ脚注スタイルをやめて、二段組みにしました。表紙は毎号色とモチーフが変わるのですが、翻訳会の方が毎号送ってくださる、かわいらしい工芸品などの写真もたのしみのひとつです。

こつこつ発信し続けて良かったなと思ったこととして、本誌で連載していた『記憶と印象』が今秋、平凡社さんから単行本として刊行されたことがあります。『記憶と印象』は「静謐」といったらよいか、哲学的な味わい深い随筆で、連載されていた時から毎号たのしみにしていました。まとまったかたちで、多くの方に手にとっていただけることをうれしく思います。これを励みに、今後もハードコアな出版を続けていけたらと思っています。

12号は、いつもより刊行が遅れてしまったのですが、まもなく刊行します。表紙もおたのしみに。 



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