| 原稿引合わせ
 11月も終わりに近づき、ますます、冬に近づいてきましたね。
 室内にいても暖房をつけないと寒く感じるようになりました。
 
 暖房であたたかくなると、頭がぽかんとしてくるのですが、シャキッとした頭で作業しなければならないのが原稿引合わせです(他の仕事もそうですが)。
 普段、先生から原稿をいただくときは、紙媒体とwordなどデータをいただきます。
 しかし、古い書籍や論文を元に、新たな本を作ろうとする場合、データが紛失していたり、もともとデータがない場合があります。
 その場合にどうするかというと、方法のひとつは、テキストを手入力して、ゲラを出校するというものです。
 この作業では、組版所の人が手入力するため、著者の先生に頂いた原稿データを流し込みゲラを出校するのよりも、ミスの割合が高くなるというリスクが伴います。
 そこで、重要となるのが、原稿引合わせです。
 原稿引合わせは、ひとつひとつの文字をおい、ゲラと割り付け原稿(元になった本や資料)と照合していく作業のことです。
 
 現在、私が原稿引合わせをおこなっているものには、たとえば、「民俗」が、「民族」となっていたり、「専」という字が「尊」となってしまっていることがありました。
 
 ミスを見つけると、まちがいさがしでまちがいを見つけた時のような晴れやかな気持ちになるのですが、集中力が必要となりますので、とても根気のいる作業です。
 しかし、けっしておろそかにしてはならない作業だと思いますので、集中して取り組みたいと思います。
 
 
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