HOMEへ過去の日誌8月の日誌スタッフ紹介

9月

2012.9.28(金)

編者の仕事その2 原稿提出の仕方について

すっかり間があいてしまいましたが、「編者の仕事」の第2回です。
今回は、「原稿の提出の仕方について」を取り上げます。

これは、編者による原稿の確認・改稿ととりまとめが終わり、完成原稿をひつじ書房に送っていただく段階でのお話です。
まず、必要なものは2つあります。1つは原稿のプリントアウトしたもの。もう1つは原稿のデータです。

----------------------------------------
【プリントアウトについて】
ハードコピー、打ち出し原稿などと呼ぶこともあります。
データがあればプリントアウトは不要ではないか、と思われるかもしれませんが、データというのは意外に不安定です。パソコンの環境によって見え方が違ってしまったり、文字化けしてしまったりする事が多々あります。
そのため、確認用に、原稿のプリントアウトが必要になります。提出の際には、必ず1度全体を見て、文字化けや図表のずれなどがないかを確認してください。もし、意図通りに表示されていない場所がある場合は、手書きで修正を書き入れてください。

【データについて】
Wordなどの原稿データをお送りください。
注意点は以下の通りです。
・PDFの原稿は入稿用にはなりません。各行ごとの改行など、よけいな情報が入ってしまっているためです。
・画像は、Wordなどに貼付けた状態のものだけでなく、その元となった写真のデータも別にお送りください。
・グラフなどについては、作図をされた際に使われた数値のデータ(Excelファイルなどで保存されているもの)もお送りください。多くはこちらで作図をすることになろうかと思いますので、いただいた数値の情報を使って作図をします。
・画像や図表の詳細については、以前に森脇がスタッフ日誌で注意点を書いています。詳細はこちら(2011年11月29日森脇のスタッフ日誌) をご参照ください。
・お送りいただく手段は、メールでも、CDやUSBメモリなどに入れていただいても、どちらでも大丈夫です。ただし、メールでお送り頂く場合で、ファイルの数が多くなってしまうようでしたら、1つのフォルダに入れてzipファイルにしてください。1つずつお送りいただくと、受け取りの際に漏れが出てしまう危険性があります。
----------------------------------------

実際に原稿データとプリントアウトお送りいただく手順としては、
(1)編者がとりまとめて送る。
(2)執筆者から直接送る。
の2種類があります。(1)の方法の場合でも、プリントアウトは必ず執筆者自身で行って下さい。

注意点はこんなところでしょうか。今回は編者の仕事というよりも、編者にかかわらず、原稿提出の際の注意点になってしまいました。

次回は「校正の手順」についてを予定しています。



2012.9.7(金)

和書のさまざま

先日、国文学研究資料館で開催されていた「和書のさまざま―書誌学入門―」に行ってまいりました。装丁や綴じ方などの本の作りから写本や木版本といった本の種類を、実際の例をもとに学ぶことができました。

興味深かったことは和書に使われていた紙の種類です。主に使用されていた紙は斐紙(ひしと読み、雁皮紙とも呼ばれます)と楮紙(こうぞがみ)です。斐紙は、楮紙よりも繊維が細かくなめらかな印象を与えます。それらを薄くしたり土などを混ぜるなどしてさまざまな種類を作り、用途に合わせ使用していたとのことです。
現在は紙の種類や原料の種類がたくさんあるので、2種類の紙をおもな原料とする作り方はシンプルであるなと思いましたが、展示されていた和書に使用されている紙は見た目がおおきく異なっていたため、さまざまな種類の紙があるように思いました。

また、展示されていた本の挿絵に使われていた、多色摺のカラーの色みが(ただ、色あせてしまっただけかもしれませんが)やさしい色味をだしているように思いました。
和書の魅力を感じることができたと思います。



2012.9.2(木)

常備2012

毎年、ひつじ書房では8月末は常備書籍の入れ替えの時期です。

常備とは正式には常備寄託と言って、書店の棚に一年間書籍を置いて貰って販売する仕組みです。本が売れたらまた発注して常に棚に置いておくようにしてもらうので、常備と言います。

弊社の場合は選択常備と言って、書店さんの方で自分の店に置きたい本をチョイスして置いて貰っているので、書店によって弊社書籍のラインナップは異なります。弊社の書籍を常備してくださっている書店は以下のページからご覧下さい。

2012年度常備店一覧

弊社から直接本を購入したいと急ぎで電話をくださる方がいらっしゃいますが、ちょっと書店さんを探していただくと、案外在庫されているかもしれません。今はネットで検索が出来ますし、電話をすれば系列店で探してくれたりもします。

ちなみに、上の常備店以外にも、新刊が出来た際には書店さん向けにお知らせを送って新刊の注文をしていただいているので、弊社書籍が置いてあるのは常備店だけではありません。色々な本屋さんでひつじの本をぜひ探して見てください(ひつじの本を置いてくれているのは比較的大型の書店さんです)。

実際の本を棚で見てみるのは、ネットで見ているのとはまた違う、創造的な発見があるんじゃないかと思います。




HOMEへ

過去の日誌

8月の日誌

スタッフ紹介