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10月

2010.10.29(金)

モーニング

先週末、日本方言研究会と日本語学会の参加と合わせて、名古屋に出張に行きました。

会場が愛知大豊橋キャンパスでしたので、豊橋のホテルに連泊をしたのですが、朝食は、毎日モーニングでした。毎日同じ喫茶店というわけではありません。毎日、違う喫茶店です。名古屋のモーニング文化は、みなさんご存知かもしれませんが、モーニングの発祥地は、豊橋だそうです。毎日別のモーニングを食べましたが、基本はすべて同じでした。厚切り食パンを縦に1/2にカットしたものにたっぷりのバター、Sサイズの固ゆでたまご、キャベツの千切りをベースにしたサラダ、真っ赤ないちごジャム(付いてないところもありました)です。値段はどこも400円にはいきません。日曜日には、噂どおり、朝8時の開店直後から、家族連れなどですでにたくさんの人が来店していました。

日本方言研究会と日本語学会では、たくさんの先生方とお会いでき、豊橋では、モーニング文化に触れ、名物のヤマサのちくわもいただき、名古屋出張を満喫しました。 まだまだ学会シーズンが続きますので、出展場所では、ぜひ新刊をご覧になってください。わたくしの担当した『言語政策を問う!』もいよいよ、11月11日に刊行いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。



2010.10.28(木)

みかんときんかん

書籍目録『未発』には、既刊の本だけではなく、これから刊行する予定の書籍も載っています。既刊と区別するためにタイトルの横に「未刊」あるいは「近刊」と表示してありますが、この「未刊」の前についてるマークは果物の絵です。
ここまでの話で、鋭い人は気が付かれたかもしれません。果物とは、なんの果物か。もちろん蜜柑です。蜜柑、みかん、「未刊」。さりげない茶目っ気が隠れております。

さて、「未刊」と「近刊」の違いは、「近刊」書籍の方が刊行が近いことを意味しているということです。今、私が担当しておりますテキスト『ファンダメンタル英語学演習』も「近刊」マークがついております。
この本は、弊社のテキスト『ファンダメンタル英語学』の中島平三先生にご執筆いただいています。
英語を学習する上で、「能動文は受動文として書き換えることができる」ということは必ず習うと思います。ところが、学んでいくうちに、ことはそんなに単純ではないということに気が付かれたも多いのではないでしょうか。つまり、受動文にすることのできない文も存在するからです。
このテキストでは、上のような能動文・受動文の疑問のほか、与格交替、場所句交替などを取りあげています。半期(半年)用のテキストを想定しておりますので、そんなに厚くはありません。ただし、専門的な用語などをできるだけ避けつつも、英語学の問題発見とその解決の力をつける「熱い」テキストです。

「近刊」書籍のマークは、ベルの絵です。さすがに金柑だとややこしいからでしょうか。それともベルの音で刊行予定を世に知らせるという意味でしょうか。『ファンダメンタル英語学演習』についても既にベルが鳴っています。はやくお目にかけることが出来るよう、頑張ります。



追記:本当に金柑の絵柄を使っていたこともあるそうです。1997年の『未発』第3号では蜜柑、金柑、梨(品切)と、果物づくしだったとのこと。ただし金柑が使われたのはこの号だけのようです。ちなみにこのあとも「新刊」が新幹線だったり「品薄」が臼のイラストだったりと、さまざまな変遷を辿っております。






『未発』第3号から



2010.10.27(水)

2010年日本近代文学会秋季大会@三重大学

今回の日本近代文学会の大会は、フリースペースを設けられたり、昼食の時間を長くとるなど学会の運営委員の先生方の様々な意欲的な試みがなされた大会でした。参加者も多く非常に盛況であったと思います。

また、連続企画として開催された第一回の「理論は、いま」は教室に人が入りきらないほどの盛況ぶりで感心の高さを知ることができました。文学研究がおかれている環境そのものから見直す契機になる今回の連載企画は今後も楽しみです。

ひつじ書房が出展しているブースで、本を見ながら「いまさら理論なんてね…」とおっしゃっている方がいらっしゃいましたが、たとえばテクスト論がプルーストなどのそれまでの文学観からは十分に読むことができないような作品を読むときに出てきたように、お勉強をするためのものではなく読むためにあるものならば、今回の企画であったものからさらに踏み込んで、実際に研究に文学理論を取り込んで行くことの有用性を検討した本、というのがもう少しあってもよいのかもしれません。

今回の出展では、会場校の先生から三重名物赤福などのおやつをいただき、お気遣いいただきましてまことにありがとうございました。次回の学会も三重大学でやりたいねと他の出版社の方とお喋りしていたほど思い出に残りました。

売上は、参加人数の割には、いつもと変わらずイマイチでした…。ブースに若い人が見に来ないというのが問題かなと思います。その分、いつも見に来て下さっている方の顔は覚えているのですが。顔見知りの方の方が、本を出しましょう、という話になりやすいのですが……。

2011年の大会は、春は日大文理、秋は北海道大学で開催とのことです。




2010.10.21(木)

しゅってん

引き続き、学会シーズンです。
今週末は日本方言研究会、日本語学会、日本近代文学会の三つの学会・研究会にひつじ書房は出展しています。
さて、この「しゅってん」という言葉ですが、「出展」と書けばいいのか「出店」と書けばいいのか、いつも悩みます。よく学会では出版社のブースがあるスペースを「書籍展示コーナー」としていますので、これを取るとすると「展」の字です。ただし、書籍を展示し、またその場で買っていただくという「店」の役割をしてもいる訳ですから、「店」の字でもいいように思います。おそらく、これは正解のない類いの問いでしょう。
先日の学会で、会場校のご担当の先生が同じことをおっしゃっていました。答えのない問いでも、同じ疑問を持っている方がいると知り、少し嬉しくなりました。

私は今週はお留守番ですが、ひつじの先輩方が張り切って学会の準備をしております。ご来場予定のみなさま、ぜひひつじ書房の「出展/出店」ブースをご覧下さいませ。





2010.10.14(木)

23号発送中

書籍目録『未発』23号が完成いたしました。年2回発行しております『未発』は毎回色が変わりますが、今回は渋めの黄色です。黄土色、私はこころの中で「泣いたきな粉の色」と呼んでいます。前回のピンク色は「シャーベットみたい」という声を聞きましたが、今回は和菓子系です。
昨日から発送が始まりましたので、関東近県の方はもうお手元に届いているかと思います。今回は、12月に行いますシンポジウムのお知らせも一緒にお送りしておりますので、ぜひごゆっくりご覧ください。



追記:社内できな粉が「泣く」とはなんのことか、という話題があがりました。きな粉が水分を吸って、少し湿った状態になることです。私は耳慣れたことばなのですが、あまり一般的ではなかったようです。おはぎなど、時間がたつときな粉がおこめの水分を吸って「泣いた」状態になります。乾燥しているときよりも若干色が濃くなります。今回の『未発』は普通の状態のきな粉よりも少し色が濃いように思いますので、「泣いたきな粉」を連想しました。
普段何気なく使っていることばが一般的ではないとわかって、びっくりしました。一種の方言なのでしょうか。面白いです。




2010.10.7(木)

日本語教育学会

歩いていると、甘い金木犀の香りが感じられる季節になってまいりました。季節の変化を感じさせるものはいくつもありますが、金木犀の香りは秋を感じさせる筆頭だと思います。
 季節も変わりまして、秋の学会シーズンです。先週からいくつかの学会が行われています。今週は日本語教育学会と、日本音声学会です。私は前者に参加いたします。
 学会にあわせまして、新刊もできてまいりました。『ロールプレイ玉手箱』、国際交流基金日本語教授法シリーズの『書くことを教える』、『教え方を改善する』。計3点が書店さんよりも早く、学会でのお披露目となります。学会に参加される方はぜひごらんくださいませ。




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