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5月

2009.5.28(木)

近代文学会参加、これからのひつじ書房の学会・研究会参加予定

先週末の土日は青山学院大学で行われた日本近代文学会の2009年度春季大会へ出展参会いたしました。いつも近代文学会ではお客さんにブースまで見に来ていただけないとぼやいていましたが、今回は会場への通り道であったこともあり普段よりは見に来て下さった方が多いように思いました。

今回は松本和也先生『昭和十年前後の太宰治』と中村三春先生偏『ひつじアンソロジー小説偏II 子ども・少年・少女』という文学ジャンルの新刊2冊を並べて気合いも充分、期待もたくさんで臨みました。

結論的には文学のジャンルである上記2冊はよく注目して頂けたと思います。ただ、一緒に、狭い意味の言語学ではない言語系の研究書なども並べていましたが、そちらの方は見向きもされないなぁという印象。これはちょっとあまりにも興味の幅が狭いというかアンテナが立ってないというか、確かに直接研究に関係の無いような書籍は必要ないと言うことは分かりますが、文学研究というのは所謂科学的なものではなく、対象(作品(作家))に併せてアプローチしていかないといけないとするならば、色々な知識や好奇心が無いと厳しいと思いますが……。ただ資料を探すだけが研究では無いと思います(そりゃそうだ)。

そんなことを思いつつ、1日目の夜は、学会の後松本先生と一緒に、渋谷で刊行のプチお祝い会へ。焼き鳥を満喫。先生と本への熱いこだわりを酩酊(私だけ?)しながら語る。

翌日は案の定二日酔いであまり使い物にならない状態に。

さて、以下はこれからのひつじ書房春の学会・研究会参加予定です。ぜひブースにお立ち寄り下さい。

5/29 近代英語協会 日本大学文理学部
5/30-31 日本英文学会 東京大学駒場
5/30-31 異文化間教育学会 東京学芸大学
6/6-7 関西言語学会 神戸松蔭女子学院大学
6/6-7 表現学会 山口大学
6/13-14 日本言語政策学会 昭和女子大学
6/20 メディアとことば研究会 東洋大学 白山キャンパス/武庫川女子大学
6/20-21 日本言語学会 神田外語大学
7/4 小出記念日本語教育研究会 名古屋外国語大学
7/4-5 言語科学会 東京電機大学





2009.5.28(木)

未知との遭遇

東京に住むようになってから、はじめて見る生き物にたくさん遭遇するようになりました。
事務所の近くに公園があり、その脇の道では小さなトカゲを見ました。
トカゲは私の中のハ虫類のイメージとは全く異なり、緑から青へのグラデーションがかかった、とてもきれいな色をしていることにすごく驚きました。

雨の日には家の近所でウシガエルらしき茶色いカエルを目撃しました。
畑ばかりの田舎に住んでいたのに、まさかこんな都会で初めて見る動物がこんなにいるとは。
次はゴキブリとの遭遇に間違いないはずです。

生き物の話はさておき、今週末は異文化間教育学会に出展させていただきます。 ひつじ書房が出展するのははじめて、とのことで、これもまた未知との遭遇です。 ひつじでは言語政策や日本語教育に関連する書籍の新刊が続々出ていますので、 出来たての新刊を手にとっていただける機会を目の当たりにできるということで とても楽しみにしております。

竹下



2009.5.21(木)

インフルエンザ

世界中でインフルエンザが広まっています。
ついに今日、首都圏でも感染者が確認されました。
毒性は比較的弱いとのことですが、気の抜けない状況だと感じます。
その影響で、来週末の大阪での日本語学会が中止になってしまい、非常に残念です。
書籍を手にとってくださる皆様と直接お会いする機会はとても貴重で、楽しみなのですが、学会にとっても前代未聞のことと知って、とても驚いています。
今週末の日本語教育学会では、その分たくさんの先生方・皆様にお会いできたらと思っております。
お見かけされましたら、どうぞよろしくお願いいたします。


竹下



2009.5.20(水)

ないものねだり

数ヶ月ぶりの登場となります、アルバイトの久保田です。

今日は、午前中に「未発」の発送準備をし、そのままスタッフの皆さんとお昼に行きました。
初夏を思わせる強い日差しの下、みんなで歩いていたら、 ふと、ひつじ書房の皆さんは、色白の方ばかりだと気がつきました。

私は色黒なので、どうしても“透き通るような白い肌”に憧れてしまいますが、 そういえば、高校の時、色白の友達が「小麦色の肌になりたい!」と 夏になると日焼け止めではなく、オイルを塗っていたことを思い出し、 私も色白に生まれていたら、今と逆のことを言っていたかも知れないなと 可笑しくなりました。

隣の芝は青く見えるものですよね。

久保田



2009.5.15(金)

金曜日のアンナ

金曜日のナニナニと言うと、なにやらすこし不吉な印象をうけますが、最近読んだ『金曜日のアンナ』はちょっと不思議なことが起こるという意味ではそのそわそわ感が似ているかもしれません。

この本、『金曜日のアンナ』は ヘレーネ・ウーリという人が書いた言語学の入門書で、『ことばに魅せられて』のように対話形式で主人公が言語学について学んでいくストーリーとなっています。
また、『ことばに魅せられて』の主人公は大学生1年生の薫さんとその弟心之助くん(高校生)ですが、『金曜日のアンナ』の主人公オスカル少年は小学生であり、本の中にも出てきますが、『ソフィーの世界』言語学バージョンといったふうです。

読んでみると、言語学の入り口だけではなく、翻訳ならではの、異国の空気を味わうこともでき、北欧への入り口ともなっているのが、この本の魅力であると思います。 翻訳は、北欧児童文学の翻訳家として有名な福井信子さんがされています。

金曜日に、ビョルン・オスカルの家にベビーシッターとしてやってくる、大学生のアンナ・ノーメンは能美言さんとはひと味もふた味も違ったキャラクターですが、どちらもとても魅力的!

ひとつ、新しい言語を勉強したくなります。




2009.5.15(金)

気になる食べもの

最近昼食をとるときは事務所の周辺のお店で食べることが多いのですが 「すごくおいしいけど、どの材料がその味を出してるのか分からない」 と思うことがあります。
事務所の近くにある中華料理店では麻婆豆腐がおいしく、家庭では出せないよう なプロの味なのですが 何がそのおいしさの素なのか、全く特定できません。
肉や豆腐の「素材の味」は あまり関係がなさそうでした。

本場の調味料を使っているのかもしれないのですが、はっきり「これの味だ!」と 言えない複雑な感じで、 食べたことがない味ではないのに、何かが違うという不思議なおいしさでした。
何が入っているのかとても気になりますが、 おいしさのタネ明かしをしないままの方が色々なことを考えながら
楽しんで食べ られるかもしれません。
竹下



2009.5.8(金)

Firefly

ゴールデンウィークの最中、茗荷谷では一軒の洋食屋さんが店の歴史に終止符を打たれました。

毎日行くには料理はちょっとこってりしているし(基本的に揚げ物が多い)、店内はタバコの臭いが染みついているし、苦手な人もいるであろうそのお店が私は好きでした。
古い喫茶店のような、それでいて天井の高い内装や、毎日手書きをしていたであろうランチのメニューや、おかみさん?(女将というよりは近所のおばちゃん?)のふしぎなイントネーションの話し方も、なぜか心地よくて、味がどうのこうのではなくふらりと行ってしまうそんな店でした。まったりとした空気に包まれながら、早めにお昼にでたときは「笑っていいとも!」、遅いランチのときは昼ドラを見たり、食後はのんびり本を読んだりしたものです。

どういった事情で閉店されるのか結局聞けずじまいでした。常連さんも多かったので(というかほとんどメンバー固定の客層)、淋しがっている人も多いと思うのですが……残念でなりません。

いつも会計の後「またおねがいします」と送り出してくれることばが、最後の日は「いままで長い間ありがとうございました」だったのが忘れられずに、昨日、店の前を通り過ぎたらお昼なのにシャッターは閉まったままでした。おばちゃんが「アレまちがえちゃったの」といって普段通りに店を開けていないかと少し期待したのですが。



2009.5.7(木)

アスリートの本番づよさ

オリンピックの開催地に、東京が立候補しています。
2度目ながら有力視されているようで、東京の商店街には オリンピック招致の赤い旗がずらっとならんでいます。

国を挙げて町を会場にするのは大変なことだと思うのですが、
それにもまして、選手達のストイックな努力にはとても感心してしまいます。 4年間かけて肉体を鍛え、精神を鍛えることはすでに私の想像を絶するものなのでしょうが、 アスリートのすごいところは並はずれて集中力があることだそうです。
本番ですべてを出し切るために試合に集中していて、 試合前の選手達は話しかけられても何も聞こえないそうです。
比べるのも申し訳ないのですが、私は本番にとても弱く、 集中、集中、と念じるといっそう緊張していきます。
「人生はいつも本番」という言葉がありますが、そうなるともうお手上げです。 金田一少年の名言「やり直しのきかない人生はない」という言葉を信じながら、失敗を糧に、少しずつ本番に強くなれるようがんばりたいと思います。


竹下



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