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4月

2018.4.24(火)

育児休業からの復帰と苗字変更のお知らせ



ご無沙汰しております。
2017年1月より育児休業をいただいておりましたがこのたび復帰しました。本当に長い間お休みをいただきましてありがとうございました。お休みの期間密に子どもと過ごせた事に感謝しています。

またこの機会に、苗字が変更となりましたのでお知らせいたします。

1歳2ヶ月になった子ども(男の子)は、日々小さな怪獣化しています。ご飯の時がなかなかたいへんで、例えば茹でたブロッコリーを口に入れては吐き出した後、テーブルから落とします。これが一連の動作で、すべてのブロッコリーに行います。わけがわかりません。

言葉については例えば早いうちから「ワンワン」を言います。散歩中に出会った犬、猫、さらに鳩にも言います。保育園に通い始めてからはおしゃべりのバラエティーが増えたような気もします。「ナアニ?」等(と言っている気がします)。お友達の影響かもしれません。何を言っているかはまだわかりませんが、面白いです。
子どもの言葉の発達に何をしたら良いのかという話で、どこかで聞いた「朝食時にラジオをつける」は実践しています。語彙が増えるのでしょうか? 
他にこうしたら良いかも等ございましたらご教示ください。

お仕事については、勘が戻るまで時間がかかりそうな気がしています。ご迷惑をおかけしながらだと思いますがなんとか頑張ってまいります!
何卒、よろしくお願い申し上げます。





2018.4.11(水)

紙のはなし



最近何度か、書籍を作る紙について、どんな紙を使っていますかという質問を受けました。
本は、何種類かの紙で構成されています。
(1)本文用紙
(2)表紙
(3)カバー
(4)見返し

(1)本文用紙
書籍の根幹をつくる、本文の用紙です。
「文字を読む」タイプの多くの書籍は、少しクリーム色がかかった紙を使っています。書籍用紙、あるいはクリーム上質紙と呼ばれる区分の紙です。ひつじ書房では、多くは「淡クリーム琥珀N」という紙を使っています。(「文字を読む」タイプの書籍と言ったのは、ほかに「絵を見る」タイプの本や、2つの中間の本もあるためです。こちらの場合は、カラーの発色を重視したりするかと思いますので、また別の選択になるでしょう。)

普段はあまり意識しないのですが、コピー機等で使われる白い紙と並べてみると、このクリーム色というのが長時間にわたって見ても目が疲れにくいということがよくわかります。
本によっては、例えば本の厚みを出したいという理由で、同じ紙でも厚いものを使ったり、ラフ系の紙(空気を含んでいて、同じ重さの紙でも厚い紙)を使うこともあります。

(2)表紙
表紙というとよく誤解されますが、カバーではなく、その下の、本文とくっついている表紙のことです。上製本(ハードカバー)の場合は、中にボール紙が入ります。
こちらは、装丁によってさまざまです。デザイナーさんと予算を含めて相談して決めます。
ファンシーペーパーと呼ばれる区分の、様々な種類の色や質感・模様をつけた特殊紙がありますが、ひつじ書房ではこれらを使うことが多いです。例をあげれば、NTラシャ(幅広い色数と斤量が魅力)、里紙(少し和風の印象)、ミニッツGA(細かい菱形のエンボスが素敵)、ブンペル(クラフト紙のような素朴な色と質感)などなど・・・・・・。

(3)カバー(ジャケットと呼ぶことも)
こちらも、表紙のようにファンシーペーパーを使うことが多いです。特にカバーは、本の顔として最も目立つことになりますので、面白い質感のものを使うこともあります。あるいは、印刷時の色の鮮やかさを重視して、コート紙にすることも。表紙と同じ紙で別の厚さのものを使ったり、全く別のものを使ったりと様々です。
カバーは、印刷の上にPP加工をすることも多いです。つるつるしたグロスPP、しっとりした質感のマットPP。紙の質感を活かしたい場合は、ニス引きにすることもあります。PPをかけるとやはり傷みにくくなりますので、流通を考える上では重要です。あるいは、ベタの印刷をした本では、積んだときに上下の本に色移りしないか、という配慮も必要になります。

(4)見返し
見返しは、表紙と本文を繋ぐ役割を持っています。並製(ソフトカバー)の本の場合は、本の補強の役割となりますが、省略されることもあります。
こちらは、ファンシーペーパーを使うことが多いです。カバーや表紙と同じ銘柄で厚さの違うものを使って統一感をだしたり、逆に全く別の色にして装丁のアクセントとすることもあります。

ファンシーペーパーは、なかなか変遷が激しく、以前あった用紙が製造中止なってしまうこともあります。重版を重ねている本の中には、重版時に仕方がなく、近い別のものに用紙を変更していることもあります。
私の把握している限りでいちばん受難の本は、『これから研究を書くひとのためのガイドブック』(最新は8刷)ですが、長年重版を重ねているせいもあってか使う紙が次々と手に入らなくなり、今までに表紙で2回、カバーで1回、用紙を変更しています。縞模様の入った素敵な紙を使っているのですが、それだけに用途が限られる紙なのかもしれません・・・・・・。


用紙は、本の魅力を作る重要な要素のひとつです。外見はもちろんですが、予算、流通、継続性など様々な視点が判断基準になりますので、きちんと考えていきたいところです。


ひつじ書房内、用紙の見本帳の棚
いろいろあります。





2018.4.4(水)

上製本の製本所、星共社さんの見学に行ってきました



新年度になりました。ぽかぽか陽気を通り越して、初夏のような気候になってきましたね。
年度末の新刊ラッシュを終え、ひつじ書房も少し、落ち着きを取り戻しました。


先月に引き続き、またもや少し前のことを書かせてください。
2月の下旬、弊社がいつもお世話になっている製本所、星共社さんの板橋工場に見学へ行ってきました。

星共社さんでは、弊社の上製本を数多く手がけていただいております。
今回は実際の製本ラインを見学しながら、丁寧にご説明いただきました。

まず見学したのは、折丁の背がための様子です。機械にセットされた折丁の背に、白い糊を塗り、ヒーターで乾かしてから、三方裁ちをするラインです。(三方裁ち=判型に合わせて折丁の天(上部)、地(下部)、小口(背と反対側)を裁断すること。)

ここでちょっと折丁の説明をさせてください。折丁とは、製本する前に、1枚の大きな紙に印刷されたものを頁順に並ぶように折り畳んだものです。印刷機では、A5版(148mm × 210mm)の場合、全紙1枚に32頁刷ることができ、そこから2折とれるため、基本的に1折は16頁となっています。このため、A5版の本の頁数は16の倍数であることが多いです。ただ、いつもきっちりと16の倍数になるわけではありませんので、16の倍数頁+8頁とか、16の倍数頁+4頁となっていることもあります。



↑背がためする前の折丁


↑背がためした折丁の山


普段私たちが読んでいる本は、このように、もともと個別の折丁の束からできています。


そのあと、背がためをした折丁を、印刷した紙をボール紙に貼り付けた表紙に貼り付け、実際のハードカバーの本の形態にしていくラインを見学しました。 (下の写真は紙ではなくクロスをボール紙に貼っています。)



背がためした折丁をセットし、1. スピン(紐状のしおりのこと)があるものは入れる→2. 丸背にする(圧力をかけて背を丸くします)→3. 補強のため、背に薄い布のようなものと専用の紙を貼り付ける→4. 花布つける→5. 折丁に表紙と見返しを貼り付ける→6. 上下からプレスする
という流れを経て、上製本ができあがります。できあがった本は、糊を馴染ませるために1日は寝かせ、検品をしてから出荷します。




↑(上)印刷した紙をボール紙に貼り付けた表紙と
背がためする前の折丁
(下)できあがった上製本



今回、現場で作業する際にどのようなことが大変か、また、どのように工夫をされているのか、といったことを聞かせていただき、とても勉強になりました。
作業の多くは機械でなされているとはいえ、機械の微調整や仕上がりの確認は人の手、人の目によって行われています。
いつも丁寧に作業してくださる現場の方への感謝を忘れず、本を作っていきたいと思います。


なお、今回、金箔付けの様子も見せていただきました。豪華な本やお洒落な本、手帳など、天、地、小口側に金箔がついているものを見ることがあると思います。これらの金箔を実際の機械でどのように貼り付けているのかを説明していただきました。
ひつじ書房の本でもいつかお世話になるでしょうか。こちらも貴重な現場を見せていただき、非常に興味深かったです。


お忙しいところ、見学させてくだった星共社のみなさま、本当にありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。









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