HOMEへ過去の日誌11月の日誌スタッフ紹介

12月

2017.12.8(金)

秋の地方出張をふりかえる




気がつけば12月、日ごと寒さは厳しくなるばかりです。
寒いのが苦手な私は、一年中夏ならいいのに...と思ってしまいがちですが、なんとか冬を楽しみつつ乗り越えたいと思います。


先月は秋の学会シーズンということで、各地で開催される学会のため出張に出ていました。
金沢での方言研究会、日本語学会、仙台での英語学会、そして新潟での日本語教育学会と、偶然にも初めて行く土地ばかりで、かつ1ヵ月の内に3種類の新幹線(北陸、東北、上越)に乗るのというのもまた、めったにない経験でした。

地方出張では学会出展のみならず、お世話になっている書店さんへご挨拶に伺ったり、現地の大学などでひつじ書房の書籍を教科書としてご採用くださっている先生方へのご挨拶、著者の先生方へのご挨拶のため大学まわりもします。また、弊社が刊行している書籍に関連する分野の先生方にお話を伺いに、お訪ねすることもあります。

今回、初めてお目にかかる先生方に、実際の教育現場のお話や言語にまつわる最新の研究のお話など、刺激的で興味深いお話をたくさん伺うことができました。
また、実際に弊社の本を取り扱ってくださっている書店の方々にもご挨拶させていただき、書棚に並ぶひつじ書房の本を目にし、とてもうれしく思いました。
今回の出張をとおして、実際に足を運んで自分の目で見ること、直接お話しする機会を持つことの重要性を強く感じました。今後もこうした機会を大事にしていきたいです。


突然の訪問にもかかわらず、快くご対応くださった先生方、書店のみなさま、本当にありがとうございました。
また、学会でお世話になった先生方、関係者のみなさまにも御礼申しあげます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


余談ですが、仕事の合間にご当地グルメも堪能しました!
やはりその土地の、季節のものは最高です。





2017.12.7(木)

ISBNコードについて




書籍の裏表紙を見るとバーコードとISBNコードが印刷されていることと思います。

特に意味を感じられない数字の羅列のように思われる知れませんが、実はある程度読み解くことができること、ご存知でしょうか。

まず、ISBN(International Standard Book Number)コードとは、書籍に付される国際規格のコードで、書籍ごとに付されるため、同じコードを持った別の本というものは存在しません。コードによって本を特定できるということです。

日本では、日本図書コード管理センターが運用管理をしています。出版社は日本図書コード管理センターに申請をおこなって、ISBNを得ることができます。一書名ずつ申請するのでは無くて、出版社の出版点数に応じた枠が割り当てられ、各書籍には出版社がコードを振るということになります。申請自体は有料になります。

ここで、実際にISBNを見てみましょう。もうすぐ出来てくる『村上春樹のフィクション』のISBNは978-4-89476-888-8となっています。

これを分解してみると、

978 → 接頭記号 書籍用コード

4 → 国記号。日本は4

89476 → 出版社記号

888 → 書名記号。各書籍ごとに異なる。

8 → チェックデジット。ここまでの数字をある計算方法で出した値。数列が間違っていないかをチェックできる。

となります。

つまり、日本で刊行されている本は、頭の「978-4-」までは共通しているということになります。その後に続く数字が出版社ごとに異なり、その後が書籍ごとに異なるということになります。『村上春樹のフィクション』はチェックデジットが偶然に8となったので、8が末尾に並ぶ不思議なコードになりました。

ところで、2006年に刊行した『認知物語論とは何か?』のISBNを見てみると、そこには4-89476-278-1と書かれています。接頭記号がありません。

実は2007年にISBN表記の改訂があり、10桁から13桁になったのでした。世界的な商品識別コードに対応させるためと、国記号が飽和した場合に接頭記号の数字を変えることで対応するためのようです。世界的な商品識別コードとはEAN(European Article Number)コードと言い、これに対応させた日本の規格がJANコードとなります。1990年に書籍JANコードが制定され、それを表す2段のバーコードを表示することが定められました。バーコードの上段の数字は、商品識別として書籍を表す978の接頭記号がついたISBNが使われていました。つまり、2007年の改定で、ISBNとJANコード(の上段)が一致することになったのです。(バーコード下段については、またいずれ。)

さて、ひつじ書房のはじめの書籍、『日本語動詞の諸相』のISBNを見てみると、4-938669-01-3となっています。上の例と出版社記号が違いますね。日本図書コード管理センターに申請をおこなう際に、年間の刊行予定ペースから枠を割り当てられるわけですが、つまりこのコードだと、99までしか書籍にコードを割り振れないので、一杯になるタイミングで新しくコードの申請をしたということです。

今月末に出来てくる『史上最悪の英語政策』のISBNコードは、978-4-89476-912-0です。つまり912まで来ているので、もう少しで一杯になりそうです。そろそろ新しくコードを得る必要がありそうです。

今は電子書籍も多く出ていますが、そちらにもISBNとしてコードを割り振ろうという話があり、もしそれを行うとなると2倍のコードが必要となります。コードの消費が加速しそうな予感を感じております。

そのような話があったので、ふだん何気なく目にしているISBNについて少し解説してみました。




HOMEへ

過去の日誌

11月の日誌

スタッフ紹介