ひつじ書房の2008年度末、この1年を振り返って

2009年3月18日(水)

ひつじ書房の2008年度末、この1年を振り返って

-ひつじ書房は、ことばにおけるわからないこと、なぞを研究している研究者を学術出版というメディアで助けたいと思う。-

昨年の3月から、1年がたちました。あたりまえのことで、ことさらにいうことではありませんが、この1年間はとても感慨深い1年でした。1年が無事に過ぎたことを祝福したい気持ちでいっぱいです。

昨年の3月に新しくひつじに加わった二人が、社員になって、ひつじ書房のメンバーとして支えてくれています。社会人としての最初の1年はとても重要なもので、今まで学生という立場で社会と関わっていたのが、出版人という立場で社会に関わりはじめ、1年間を乗り切ったということだと思います。

社長として振り返ってみると、彼女たちが入ってきた最初の段階は、編集部5名の内の3名が辞めるという実際に人手がない、大変な中でした。ひつじ書房にとって、とても大変な時期でありました。(2008年3月19日(水) スタッフの異動にともなう編集体制についてl)そういうこともあって、この1年間は、会社的には人的な立て直しの1年でした。どうにかその問題をクリアできたということは、感慨深いことです。彼女たちにとってもこの1年は、いろいろなことを体験した1年だったと思います。

1年を迎えたものがいる一方で、新しくこの春からひつじに加わるものがいます。竹下乙羽が、北は北海道から、上京してきてくれています。新しく社員見習として、加わり、3月2日から、働き始めました。彼女は、今は、営業担当の三井のもとで、三井の仕事を手伝いながら、出版の基盤となる本の動きを学んでいます。しばらくすると本作りにも携わっていくことになります。1年先輩の板東や細間もいますので、先輩を見ながら頑張ってほしいと願っています。来年の今頃には立派な社員となって、活躍してくれるものと期待しています。一方、出会いがある一方で別れもあります。もともと、3月が区切り目としてあったのですが、畑中は、ひつじとは別の道を探すことになりました。本人のこれからの運命は、分かりませんが、たぶん、研究主体の学術書というよりも、もう少し空間を生かしたアート的な世界に飛び込んでいくのではないかと予想しています。彼女には彼女にあった世界で、羽ばたいてほしいと思います。

新人が仕事の中で成長して、ひつじ書房の仕事を自分のこととして実感できるようになり、会社という組織の中で誇りをもって働いていくことができること。そのことがきちんと積み重なっていくことは、ひつじ書房の出版社としての力を着実なものとし、会社としても育っていくということだと思います。このことはひつじ書房を経営している社長としては、願いです。何人かが協力して、仕事をしていくことで、自分一人ではできないことができるようになること、可能性が広がることは、うれしいことです。ひつじ書房は、言語学・言語教育学という分野で、研究をアシストするというコアな部分は押さえながら、新しいこと、斬新なこと、世の中から求められていることにも取り組んでいきたいと思っています。

今年は桜の開花が早いようです。去年の新人は、この4月から、もう新人と呼ばれなくなります。若い社員ではありますが、新人と呼ばれるのはこの3月までです。再来週には、2009年の新人を迎えて、新しい気分で桜の木の下でお花見ができるでしょう。

若い社員、新人が学会などで挨拶すると思います。どうぞご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。


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