科研本の大詰め 2007年2月15日(木)
2007年2月15日(木)

科研本の大詰め

現在、科研本(「かけんぼん」と呼んでいます)の大詰めです。日本学術振興会の研究成果公開促進費の助成を受けた書籍を刊行に向けて追い込んでいます。今年は13冊の科研本を作っておりまして、現在、本作りの最終段階を迎えているところです。(リストは次のページをご覧下さい。「研究成果公開促進費・出版助成金の採択を受けて出版へのオリエンテーション」編集の最終段階のもの、印刷が終わったもの、印刷中のもの、そして製本中のものなど、本当にてんてこ舞いの状態。科研本以外の研究書、教科書なども同時に進行している中でです。(遅れ気味です、すみません。)

事務所には印刷所から、製本所から、そして紙屋さんからの電話が普段より何倍も飛び交っています。紙が入っていない、紙はとっくにもう入れたはずだ、などなど。先生方も出張校正に来ていただいたり、こちらから持って行って見てもらったり、ファックスや電話でのやりとり、ひつじの社員も印刷所にゲラを急に持って行ったり、デザイナーさんにカバーの色をチェックしてもらいに事務所に持参して、その場で見てもらって確認したりと一気に同時に来たということで慌ただしさ度はピークを迎えています。土日もでたり、つまり、一年間で一番忙しい時期です。

そんな忙しい中ですが、私は、今年は少し冷静です。今年は河口に実務と進行を任せて、見守っているという立場だからです。彼女は私の下で、今同時に4冊の科研本を担当しています。総ページ1000ページ以上です。彼女はがんばっています。もちろん、私としては河口を支えているつもりですし、彼女だけの力ではなく、先生方のご支援の元で本を作っています。社内の先輩達も助けていますし、三美印刷の担当者の芳賀君と山岡君も助けてくれています。二人の担当者は非常に優秀です。たぶん、印刷業界の中でピカイチ級でしょう。名前は分かりませんが、三美さんの組版の現場、印刷の現場の方々もひつじが本を作るのを助けてくれているでしょう。田中製本さんにもThanksを!

他の社員もそれぞれ科研本を抱え、追い込んでいます。今月中には本のかたちになんとしても仕上げて、学術振興会に提出しなければなりませんから。著者の方々としては、20年来であったり、博士論文の刊行であったり、研究の一こまということだと思います。本にする最後の時だけが重要と言うことではないわけですが、それでも、やはり締めくくりの重要な時であると思います。そのプロセスに関わって、本を作ることができることは学術出版社にとって最大の喜びです。

というわけで、今は、問い合わせなどに対しての反応がよくなくなっていると思います。すぐにレスポンスを返せないということが多々あるのではないかと思います。まことに恐れ入りますが、このヤマを乗り切りたいと思っていますので、しばし、どうかお許しいただければと思います。

ヤマを超えたら、焼き肉を食べに行きましょう。


執筆要綱・執筆要項こちらをご覧下さい。



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