メディアとことば研究会
 
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2017.3.6更新
第50回メディアとことば研究会のお知らせ

◎メディアとことば研究会に入会を希望される方は、
岡本能里子 onoriko**tiu.ac.jpまたは佐藤彰 satoh**lang.osaka-u.ac.jp(恐縮ですが**のところを@に変えてご送信ください)までご連絡ください。

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第50回メディアとことば研究会



日時:2018年3月9日(金)10:30-12:35

場所:早稲田大学 26号館 702室

主催:メディアとことば研究会
後援:日本言語政策学会


メディアの中の政治とことば
—市民に開かれた〈やさしい政治のことば〉の創発に向けて—


プログラム:
10:30–10:35 挨拶
10:35–10:55 発表 依田恵美氏
10:55–11:05 質疑応答
11:05–11:15 休憩
11:15–12:00 講演 札埜和男氏
12:00–12:10 参加者自己紹介
12:10–12:30 全体議論
12:30–12:35 次回の予告、終了


企画趣旨: 2009年5月に裁判員制度が施行され、法言語の理解は、必要不可欠な市民リテラシーとなった。しかし、未だに法律用語は難しいという印象を持つ人は多い。また、テレビ中継される国会審議やメディア報道において、法言語の難解さや曖昧さに対する言語学上の課題は増加している。
 このような社会状況をふまえ、政治のことばの特徴を、政治マンガの役割語に焦点をあて捉えた上で、法言語の特徴と国語教育における法言語教育の実践をご紹介いただき、市民に開かれた〈やさしい政治のことば〉のあり方について共に議論を深めたい。

研究発表:依田恵美氏(神戸学院大学 講師)
発表題目 :役割語から見た政治マンガと「シン・ゴジラ」


発表概要:役割語とは、話し手を社会的・文化的なカテゴリーと結びつける、言葉遣いの特徴のことである。共同体における共有知識に基づくため、フィクションで使用された役割語を手がかりとすると、登場人物を人々がどのような枠組みで捉えているか、また、役割語が用いられた背景に何があるのかを把握できると考えられる。また、金水(2017)では役割語の観点から作品の構造を分析する方法論が提示されている。
秋月(2012)等、役割語のうちわけや使用背景を明らかにする研究が行われているが、政治を扱った作品を対象としたものは見られないようである。政治に携わる者の人物像はどのような役割語で表現され、そこにはどのような現実が見出せるであろうか。また、政治を描いた作品の構造はどのように組み立てられ、何を意味するのであろうか。
本発表では、政治を舞台とするコミックおよびゴジラ映画を資料に取り上げ、それらに見られる特徴を役割語の観点から比較・考察する。

(文中の引用文献:
秋月高太郎(2012)「ウルトラマンの言語学」『尚絅学院大学紀要』63, pp. 17-30.
金水敏(2017)「日本語から見たマンガ・アニメ」山田奨治(編著)『マンガ・アニメで論文・レポートを書く―「好き」を学問にする方法―』ミネルヴァ書房. pp. 239-262. )

専門分野:日本語学、言語学、音声学 博士(文学・大阪大学)
研究テーマ:役割語
関連業績:
・「西洋人キャラクタを中心とした役割語としてのカタコト日本語の研究」(博士論文)
・「役割語・キャラクター言語から見た翻訳研究 ―村上春樹作品を中心に」社会言語科学会WS(2017) 代表:金水敏氏(大阪大学大学院) 
   

講 演:札埜和男(フダノカズオ)氏(岡山理科大学 准教授)
題 目:「国語科に法言語教育を取り入れる意義—市民性教育としての法言語リテラシー—」

講演概要:国語科に法言語教育を取り入れる意義は主に3つあると考える。第一は国語科教育自体の改革である。国語科の授業というと、文学作品や評論や古典を読み解くというスタイルが「固定観念」のように刷り込まれているように思われる。先日2月14日に新しい高等学校学習指導要領が発表され、「国語」は「現代の国語」、「言語文化」、「論理国語」といった科目に再編されることになった。法言語教育を取り入れることは、旧来の文学重視の国語を変革し「主体的・対話的で深い学び」を実現することを可能にするだろう。第二は法情報リテラシーの育成に寄与することである。日常生活でなじみのない法のことばや考え方を、身近に感じる教材等を通じて学び考える機会を持つことが可能である。第三は法(言語)教材を通じて「人間・社会」を学べることである。法は論理として存在するだけではなく、「人間」を考え、「社会」を創造していく縁(よすが)としても存在する。国語科の法言語教育は「手持ちの人間観」を崩し、リアルな条件設定の下で当事者性を帯びることで従来の人間観の変容を生徒に迫る。
 こういった意義は最初から理論として持っていたわけではなく、現場での実践を通じて培ってきた考えである。模擬裁判をはじめ、判決文、憲法、契約の文章、政党マニフェスト、文芸作品、昔話、古文、漢文、古典落語を教材とした法言語教育実践をできるだけ紹介しながら、生徒の反応にも言及しつつ国語科に法言語教育を取り入れる意義について話したい。

専門分野:国語(科)教育学・方言学・法言語(教育)学 博士(文学・大阪大学)
研究テーマ:国語科における法教育(模擬裁判等)、 方言(教育)、臨床こくご学
学会関係役職:「法と言語学会」理事 「日本笑い学会」理事
研究内容: http://www.ped.ous.ac.jp/stafflist/kfudano/
著書:
・『法廷はことばの教室や!ー傍聴センセイ裁判録』(2013)
・大修館書店・『法廷における方言ー「臨床ことば学」の立場からー』 (2012) 和泉書院






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スケジュールは予告なく変更される場合があります。

尚、当日参加も大歓迎ですが、準備の都合上、
ご参加希望の方はmedialalala**gmail.com(**を@に変えてご送信ください)に3月7日(水)までに

1.お名前
2.ご所属

をお知らせいただけましたら有り難く思います。

当日お会いできるのを楽しみにお待ちしております。

メディアとことば世話人一同


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第50回大会のチラシです。
プリントアウトして掲示していただければ幸いです。
【第50回大会のポスター(PDF)】
【第50回大会のポスター・白黒(PDF)】




第4弾!!

メディアとことば 4
特集:現在(いま)を読み解くメソドロジー

三宅和子・佐竹秀雄・竹野谷みゆき編
2400円+消費税
ISBN978-4-89476-436-1
ひつじ書房

  • 目次はこちら

    ※『メディアとことば4』の誤植についてのお詫び
    本文中の西尾純二先生の論文タイトルが柱で「TVローカル情報番組にみる方言使用の地域差」となっております。正しくは「TVローカル番組にみる方言使用の地域差」です(カバーと目次のタイトルが正しいタイトルです)。引用等の際にはご注意いただきますようお願い申し上げます。ご迷惑をおかけいたしますがどうぞよろしくお願いいたします。

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