研究会発足の趣旨
 
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2004.6.15更新

 私たちはいま、メディア化した世界に生きています。新聞、テレビ、電話などの従来からあるメディアに加え、インターネットなどの新しいメディアが瞬く間に広まり、現代人の社会理解や価値観、人間関係に大きな変容をもたらしています。近年、このようなメディアの巨大な影響力を、コミュニケーションの問題や、ことばと社会の問題と関連させて考える研究者や教育者が増えています。しかし分野や研究方法の異なりから、関連のある研究や調査が交差することなく終わることも少なくありません。こうした動きを相互につなぎ、確固とした研究基盤へと発展させるには、興味を共有する人が集い議論や情報交換を通して学び合う場が必要です。「メディアとことば研究会」発足の動きは、以上のような考えから生まれました。

 当研究会は2003年3月7日(金)、立教大学において第1回目の会合を開き、活動を開始しました。年4回の研究会、『メディアとことば』(研究誌タイプの書籍という新しいコンセプト)の年1回刊行を中心に、異なる立場の仲間が刺激し合い、互いの成長と深化をめざします。当研究会が実りのあるものになるには、会員ひとりひとりが自覚的にコミットしていく姿勢が大切でしょう。研究・教育キャリアの長短に関わりなくともに支え合うコミュニティーのなかで、親しみを感じるネットワークが広がっていくことを願っています。

 こうした研究会発足の趣旨に賛同し、それを社会に広げるメディアとして、ひつじ書房が出版と広報の一翼を担って伴走します。

                     世話人一同