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2010.9.9更新

第30回メディアとことば研究会

日時:2010年9月3日(金)15時―18時5分
利用会場:
武庫川女子大学 日下記念マルチメディア館(通称MM館のMM-108)

講演者名:筒井洋一(京都精華大学 人文学部 教授)
タイトル:
ことばからメディアへ、メディアからことばへ—20年間の実践からみえるメディアの変容
キーワード:日本語表現法、編集の再構成、インターネット、ソーシャルメディア、マスメディア

概要: 1993年、新しい大学教育をめざして「日本語表現法」を自身が立ち上げたころから、言語表現活動にメディアを取り入れる試みに先駆的にかかわってきた。20世紀末にインターネットが研究・教育・日常生活に組み入れられるようになった頃から、メディアにおける言語表象は、その編集の内容、主体、形式などが、従来とはまったく異なる様相を呈してきている。その変化の時期をいくつかのフェイズに区切って見ていくと、そのすべてのフェイズで進行していることが分かる。 さらに、インターネットを教育利用したり、情報発信していくと、これまでマスメディアしかできなかった不特定多数との情報交流が可能となった。ブログ、SNS、ツイッターなどのソーシャルメディアの隆盛はそれを加速化させている。 その結果、これまで唯一独占的にメディアを担ってきたマスメディアとの位置関係が大きく変わってきた。つまり、マスメディアの独占的な地位が崩れ、メディアをめぐる状況は、非常に多様化するようになってきた。 本発表は、メディアやことばの学説史的な整理ではなく、1990年代初めから、現在までの約20年間のメディアとことばの変容を実践の視点から位置づける。自身の「日本語表現法」設計から説き起こし、それをきっかけに展開したインターネットの実践との関わり、さらにそのなかで見えてきたソーシャルメディアの発展とマスメディアの変容を説き、メディアとことばが抱える課題と展望について語る。 なお、発表の中でワークショップを取り入れ、参加者相互の交流と実際に携帯電話を使ったメディア実践を体験してもらう予定である。

【発表レジュメ1(Doc)】
【発表レジュメ2(Doc)】
【発表レジュメ3(Doc)】
【発表レジュメ4(Doc)】
【発表レジュメ5(Doc)】
【発表レジュメ6(Doc)】