研究成果公開促進費・出版助成金を利用した著書の刊行の仕方 hituzi[LOGO]ひつじ書房は、言語学のジャンルでN01の学術出版社です。研究成果公開促進費・出版助成金を利用した著書の刊行の仕方

研究成果公開促進費・出版助成金を利用した著書の刊行の仕方

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ひつじ書房は、言語学・言語教育研究の学術書を主に刊行している新興の学術出版社です。原則的にはことばの研究を中心と考えていますが、日本文学研究や社会学、教育学、心理学の研究についても前向きに検討したいと考えています。


助成金の種類

助成金を申請して、研究書を刊行しようとした場合、どの助成金がその研究書の内容に適しているかを検討することになります。日本学術振興会のものが、一番一般的だろうと思いますが、その他にもいくつかあります。現在、私立大学に所属されている場合には、大学が出版助成を行っている場合があります。事務に問い合わせてみてください。なお、国立大学の場合、東大以外の国立大学には、学内者むけの出版助成があると聞いたことがありませんので、外部の助成金か、学術振興会のものを申請することになります。ただし、私学よりも国公立大学に所属されている場合の方が、学術振興会の助成金を取りやすいような傾向がかつてはありました。ただ、常勤職を持たない研究者の方でも出版助成金を受理できるようになってきましたので、現状は変わっているかもしれません。

外部のものとしては、文系のものは多くはありませんが、いくつかあります。たとえば、アメリカ研究であれば、アメリカ研究振興会のもの、英米文学であれば、福原記念英米文学研究助成というものがあります。

アメリカ研究振興会出版助成 (締め切りが8月末)

豪日交流基金 出版助成プログラム 2006年4月28日(金) 当日消印有効 (募集は年1回)

フィンランド出版助成金

「日本語教材制作助成」「日本語教育フェローシップ」プログラム

日本学術振興会科学研究費補助金(締め切りが11月頭)

 

どの出版社を選ぶか

どの出版社を選ぶかですが、研究者の方は基本的に研究書の読者でもあるはずですので、それまでに読まれた本で主旨にあう研究書を出しているところに提案書を送ることをおすすめします。一見さんと上得意では扱いが、違うのは、人のつきあいの基本的なことでしょう。提案書を送られた側では、どのような基準で選んだのかということも気になるところです。編集者も人間であるという気持ちが大事なことと思います。

研究書を出すと言うことについて、ポリシーがあるか、提案の方法についてオープンであるか、などについて情報を公開しているか、刊行リストにポリシーがあるか、造本はしっかりしているか、などをご覧になって、適切と思われる出版社に企画を提案されることをおすすめします。

 

ひつじ書房を選んで下さった場合

ひつじ書房を選んで下さった場合、以下の提案書をお送り下さい。小社としては、先生の出されたい研究書の内容についての概要を知りたいと思っておりますからです。小社の出版物として刊行するかどうかを小社の編集部で検討します。

簡単で結構ですので、以下のページをご覧の上で提案書をお送り下されば、ひつじ書房は検討いたします。5月から8月まで「研究書出版」相談のためのオープンオフィスも開催していますので、何かご相談になりたいことがあれば、実際に出版社を選ぶ前に、その機会を利用されることも可能です。

学術書の刊行の仕方
出版提案書
「研究書出版」相談オープンオフィス
発行部数積算書について

 

進め方

これらの情報をいただいて、小社で刊行することができるか、刊行するに当たっては、助成金を申請するかどうかを含めて検討します。先生にひつじ書房に来ていただいてプレゼンテーションをしていただきます。

出版助成金を申請することを決めましたら、申請される先生は、申請書を書くことになります。原稿の分量から、価格を検討し、提出用の見積もりを作ります。また、申請書については拝見してアドバイスいたします。

(申請書は、大学の事務が取り寄せてくれる場合もありますし、昨年から学術振興会のHPからダウンロードできるようになりましたので、手に入れることができます。)

http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/index.html

価格案と部数の案を先生にお伝えします。

見積書を作成します。

学術振興会の場合ですと来年の4月の末に申請が通るか通らないかの決定が届きます。

通れば、夏休み明けまでに、印刷所に組み入れる原稿とデータをいただいて、翌年の2月中に刊行と言うことになります。

私どもとしましては、学術振興会の助成が通れば、基本的には刊行できます。助成金の場合は、初版については、印税がありません。

できれば、献本とプロモーション用に50冊から100冊程度のお買いあげくださるとありがたいと思っています。

学術振興会の助成に通らなかった場合には、どうするかという点につきましては、原稿を拝見して、読者がどのくらいいるのかをもう少し正確に見積もりまして、ご相談させていただくことになります。

我々は、売れないものでも、価値があるものなら著者と協力して、何とか刊行する方向へ持っていきたいと考えています。歴史的な言語の研究であれば、現代語よりも読者は少なくなってしまいます。そうであっても、刊行したいと思いますが、読者が少なければ、困難の度合いはたかります。たとえば、本の値段は高くなります。ただし、古代語のジャンルであれば、ある程度値段が高くても、読者は購入してくれますが、それ以外のジャンルであると一定以上の値段では購入してくれなくなります。

その値段のご相談とともに、恐縮ではありますが、著者にご負担をお願いする場合があります。あくまで自主出版ではなく、(自主出版の場合には、印刷代、組代、製本代、紙代、倉庫代、管理費、編集費を書き手にご負担いただきますが、我々は印刷代と製本代のある部分をお願いすることがありますが、総経費の全額ではありません。)協力して研究書を出していくと言うことです。

どうぞよろしくお願いします。