出版論プレゼンテーション(
01.6.4)東京大学教養学部
4年 木村 一也タイトル 「エコロジカルエコノミクス」
著者 セキネヤスヒロ
著者のフィールド 不明(おそらく主に編集の仕事に携わっている方だろうと思われる。彼の名前を書協のホームページで検索してみたが見つからなかった)
本の内容 資本主義が過度に加速化したことによって発生してしまった環境破壊。世界的に見ても環境問題は今なお深刻化しており、現代人にとってけっして避けてとおることのできない問題である。この本は、ちょっとした工夫とアイディアがあれば、資本主義システムの中で、この悪しき環境破壊が食い止めることができるということをわかり易く教えてくれるものである。エコとエゴ(資本主義)の和解。そしてエコをトレンドに。最も今日的な課題に挑む。
この本を作るにあたっての工夫
この本のコンセプトをまとめると…
まず大枠としてあるのが「環境と経済」です。そしてそれを考える上で重要な要素は、1.生活 2.アイディア 3.ポップまたトレンドです。
割り箸など日常生活に即したモノのリサイクルについて考える。よって専門的な知識のない人にとっても楽しめる。
割り箸に広告をつけるなど、読者に「なるほど!」と思わせるようなアイディアを提供する。
これは僕が一番全面的に押し出したいところ。この本を読むことで「エコってかっこいい!」と読者(主に若者)に思わせるくらいエコがトレンドになるということを強くアピールする。しかしこれはそんな現実離れしたものではない、と僕は思っています。というのは例えば若者が頻繁にするような、服を売ったり、古着を買ったりする行為は本人が意識しているかどうかに関わらず極めてエコ的な行為なわけです。つまりエコに対するトレンド意識が若者の中に根付いていくための基盤みたいなものは確実に存在するし、これからもっと広まる可能性はおおいにあり得るのです。そのような意識が広まっていくことの助けになるような本を目指すというのがこの本のコンセプトの一つである。
「エコロジカルエコノミクス」について
ページ数 250ページ
部数 5000部
価格 2000円
コスト 250万円
3
年間で全部売れたとして…2000
円×5000部×(
0.66(卸値)−0.1(広告費)−0.1(印税)−0.05(倉庫代)−0.25(コスト代))÷3=約53万円一人で編集等すべてやる場合一年間に必要な諸経費
家賃
8万×12=年間96万円給与
350万円合計
446万円よってこの年間約
8.4冊出版するペース
*その他の企画
『めんたる・へるす』 エイドリアン・ディーボイ著 北川恵子訳
著者については詳細な情報なし(「
《内容》 高度な専門的知識が必要とされるために素人にはなかなか踏み込むことのできない生理学の世界。しかしこの本は日常生活の中のちょっとした場面に見られる人間の生理の謎をわかり易く教えてくれるので雑学好きの人にお薦め。映画・音楽・スポーツの例が豊富なので肩を張らずに楽しく読める。
ページ数
250ページ 部数 4000部 コスト 200万円 価格 2000円3
年間で全部売れたとして…2000
円×4000部×(
0.66(卸値)−0.05(広告費)−0.1(印税)−0.05(倉庫代)―0.25(コスト))÷3=約55万円『当世女三態伽羅剥奪』 山田真理著(ライター・エッセイスト)
《内容》 今サブカルチャー批評の中で取り上げられることの多いキャラクター論。ギャルに代表されるような日本の若者からサラリーマン・主婦・お年寄りに至るすべてを「伽羅」として捉え、女性の視点からポップにそして少し哲学的に語っていく。
ページ数
250ページ 部数 4000部 コスト 200万円 価格 2000円3
年間で全部売れたとして…2000
円×4000部×(
0.66(卸値)−0.05(広告費)−0.1(印税)−0.05(倉庫代)―0.25(コスト))÷3=約55万円『第三の皮膚論』 幸村 真佐男 著(メディア・アーティスト)
《内容》 高度化が絶えず進んでいく情報化社会。情報が電子化されることによって人間の身体、とりわけ人間の皮膚はどのように変化していくのか。 メディア・アーティストとして
CG作品を作り続けてきた著者が幅広い知見をもとにメディアの未来を案内する。ページ数
320ページ 部数 2500部 コスト 150万円 価格 3000円3年間ですべて売れたとして…
3000円×2500部×
(
0.66(卸値)−0.05(広告費)−0.1(印税)−0.05(倉庫代)−0.2(コスト))÷3=約60万円