出版論企画

00年6月18日

工藤 隆治 

 

【企画1】

谷口英久『一円大王』

著者のフィールド:焼酎醸造(本業)

内容:「一円で物を買う」「知り合いの店では買わない」「領収書をもらう」の約束の下、飲み屋や老舗の飴屋、落語、米屋などで買えるものを求める。いまの時代に一円で買えるものなどあるわけないので、お店では怒られ、なじられ、無視され、説教され、それでもなんとか商品 を一円ぶん切り売りしてもらう。

 

ページ数:150ページ

コスト:1200円(定価)×4000部=480万円

(内訳)

印刷等原価 125万円

印税10% 48万円

倉庫 5% 24万円

広告 5% 24万円

 

取次67%(320万)だから、出版社の取り分は99万円

3年で売るとすると、一年あたり33万円の利益

1人で会社を運営するとして、

  月給25万×12ヶ月÷33万円=約9冊

一年で9冊

【企画2】

田沢竜次『B級グルメ冒険記』

著者のフィールド:B級グルメ

同名の記事を『ヤングアニマル』で連載中。

著書に『東京グルメ通信』(主婦と生活社)がある。また『週刊文春』

00年8月17・24日号「駅デパの地下で買うおいしい旅の友」『トランヴェール』00年9月号「堂々、駅弁道」などの記事。

 

内容:いわゆる「B級グルメ」である駅弁、定食屋、喫茶店、コンビニグルメ、コロッケ、ファーストフード、スナック菓子、ミルクスタンド。お金はかけないがうまいものは食べたいというこだわりを個人的に追求する。「野菜ジュース」「おにぎり」「スパゲティナポリタン」など毎回テーマを設定し、店のメニューや創作料理をイラストを交えて紹介。

 

ページ数:100ページ(一回分で文章3ページ、イラスト1ページ)

 コスト:1000円(定価)×4000部=400万円

   企画1同様のコスト計算で、年間12冊

 

 

 

 

【企画3】

小山薫堂『一食入魂』

【企画4】

立石敏雄『笑う食卓』