ひつじ書房 生活を伝える方言会話[資料編・分析編] 宮城県気仙沼市・名取市方言 東北大学方言研究センター編 ひつじ書房 生活を伝える方言会話[資料編・分析編] 宮城県気仙沼市・名取市方言 東北大学方言研究センター編
2019年10月刊行



生活を伝える方言会話[資料編・分析編]

宮城県気仙沼市・名取市方言

東北大学方言研究センター編

B5判並製函入り 資料編 528頁、分析編 336頁 定価9,600円+税(2冊セット・分売不可)

★会話資料CD-ROM付き(会話音声、テキストデータ)

装丁 萱島雄太

ISBN 978-4-89476-984-7

ひつじ書房

Dialect Conversation to Convey Life [Text and Analysis] : Dialects of Kesennuma City and Natori City, Miyagi Prefecture

Edited by Tohoku University Dialect Research Center



本書は方言の日常会話を記録し公開した資料編と、それを多角的に分析した分析編からなる。これまで主流だった自由会話に対して、ここでは言語行動の枠組みに基づいて体系的に設定した約150場面の会話を収録し、地域の言語生活を全体的に記録している。会話データ作成の新しい方法論を提案するとともに、資料の特徴を生かした分析をおこなう。
分析編執筆者:太田有紀、大橋純一、川﨑めぐみ、櫛引祐希子、甲田直美、小林隆、作田将三郎、櫻井真美、佐藤亜実、澤村美幸、椎名渉子、竹田晃子、田附敏尚、玉懸元、津田智史、中西太郎、吉田雅昭


東北大学方言研究センター
「東北大学方言研究センター」とは、東北大学国語学研究室の方言部門のことである。当研究室は方言学をひとつの研究の柱としてきたが、2004(平成16)年、その活動が総長指定の特別プロジェクトに選ばれたことを機に、「東北大学方言研究センター」と名乗るようになった。東北地方各地の臨地調査や全国1000 地点規模の通信調査などによる方言の記録活動のほか、東日本大震災発生以降は、被災地の支援に向けた実践的な方言学にも取り組んでいる。


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目次

【分析編】

まえがき

第Ⅰ部 音韻・音調
動詞におけるラ行音の撥音化・促音化現象 田附敏尚
相手への働きかけの態度と韻律など音声諸現象との関連 大橋純一

第Ⅱ部 文法
格―主格・対格・与格の環境に注目して― 玉懸元
条件表現の形式と用法 櫻井真美
アスペクトの周辺的意味―「(危なく)シタ」形式をめぐって― 津田智史
想起に関わる表現 吉田雅昭
推量・意志・勧誘・命令表現の形式 竹田晃子
感動詞化する接続詞―コミュニケーションにおけるソレデ類、ダカラ類― 甲田直美

第Ⅲ部 語彙
オノマトペ表現 川﨑めぐみ
大正期以降の方言語史 作田将三郎

第Ⅳ部 言語行動・談話
出会いのあいさつの定型性と反復性 中西太郎
依頼会話に見られる特徴 小林隆
勧誘の断り方の特徴―関西との比較を軸に― 澤村美幸
非難の言語行動の特徴―要素とその出現傾向の場面差に着目して― 椎名渉子
高年層と若年層における会話の進め方の差異 太田有紀

第Ⅴ部 方法
会話収録の方法についての実験的検討 佐藤亜実
『生活を伝える被災地方言会話集』の映像が持つ可能性 櫛引祐希子

あとがき
索引
執筆者紹介



【資料編】

まえがき

解説
1. 『生活を伝える被災地方言会話集』と本書
2. 言語生活を伝える会話資料のあり方
3. 言語行動の枠組みに基づく記録
4. 具体的な設定場面
5. 収録方法
6. 資料作成の方法
7. 今後に向けて

会話資料
 凡例
気仙沼市
『生活を伝える被災地方言会話集』
1–1. 荷物運びを頼む
1–2. お金を借りる
1–3. 役員を依頼する
1–4. 旅行へ誘う
1–5. コンサートへ誘う
1–6. 駐車の許可を求める
1–7. 訪問の許可を求める
1–8. 人物を特定する
1–9. 町内会費の値上げをもちかける
1–10. 不法投棄をやめさせる
1–11. 車の危険を知らせる
1–12. 工事中であることを知らせる
1–13. 傘忘れを知らせる
1–14. 荷物を持ってやる
1–15. 野菜をおすそ分けする
1–16. ゴミ当番を交替してやる
1–17. 食事を勧める
1–18. 頭痛薬を勧める
1–19. 入山を翻意させる
1–20. 病院の受診を促す
1–21. 傘の持ち主を尋ねる
1–22. 店の場所を尋ねる
1–23. 開始時間を確認する
1–24. お茶をこぼす
1–25. 約束の時間に遅刻する
1–26. 孫の大学合格を褒める
1–27. のど自慢への出演を励ます
1–28. 道端で息子の結婚を祝う
1–29. のど自慢での優勝を祝う
1–30. 道端で兄弟を弔う
1–31. のど自慢での不合格をなぐさめる
1–32. 寂しくなった相手をなぐさめる
1–33. 足をくじいた相手を気遣う
1–34. 孫が最下位になったことを気遣う
1–35. ゴミ出しの違反を非難する
1–36. 退任した区長をねぎらう
1–37. 車を出せずに困る
1–38. 孫が一等になり喜ぶ
1–39. 孫が一等を逃しがっかりする
1–40. タバコをやめない夫を叱責する
1–41. タバコのことを隠している夫を疑う
1–42. 畑の処理を迷う
1–43. 帰宅の遅い孫を心配する
1–44. 花瓶を倒す
1–45. 会合を中座する
1–46. メガネを探す
1–47. 朝、道端で出会う
1–48. 朝、家族と顔を合わせる
1–49. 昼、道端で出会う
1–50. 夕方、道端で出会う
1–51. 夜、道端で出会う
1–52. 夜、家族より先に寝る
1–53. 晴れの日に、道端で出会う
1–54. 雨の日に、道端で出会う
1–55. 暑い日に、道端で出会う
1–56. 寒い日に、道端で出会う
1–57. 正月の三が日に、道端で出会う
1–58. 大晦日に、道端で出会う
1–59. お盆に、道端で出会う
1–60. 友人宅を訪問する
1–61. 友人宅を辞去する
1–62. 商店に入る
1–63. 商店を出る
1–64. 友人が出かける
1–65. 友人が帰ってくる
1–66. 夫(妻)が出かける
1–67. 夫(妻)が帰宅する
1–68. 食事を始める
1–69. 食事を終える
1–70. 土産のお礼を言う
1–71. 相手の息子からの土産のお礼を言う
1–72. 息子の結婚式でお祝いを言う
1–73. 喜寿の会でお祝いを言う
1–74. 兄弟の葬式でお弔いを言う
1–75. 客に声をかける

『生活を伝える被災地方言会話集』2
2–1. 醤油差しを取ってもらう
2–2. ハサミを取ってきてもらう
2–3. 庭に来た鳥を見せる
2–4. 畳替えをもちかける
2–5. 朝、起きない夫を起こす
2–6. いじめを止めさせるよう話す
2–7. 玄関の鍵が開いていて不審がる
2–8. 玄関の鍵をかけたか確認する
2–9. 夫が飲んで夜遅く帰る
2–10. 娘の帰宅が遅い
2–11. 息子が勉強しない
2–12. 息子がよく勉強する
2–13. 嫁の起きるのが遅い
2–14. 冷房の効いた部屋から外へ出る
2–15. 暖房の効いた部屋から外へ出る
2–16. 初物のカツオを食べる
2–17. 久しぶりに友人に出会う
2–18. 見舞いに行くべきか迷う
2–19. 瓶の蓋が開かない
2–20. 買ってくるのを忘れる
2–21. 生徒の成績を説明する
2–22. 息子の成績が悪いことを話す
2–23. 外が暑いことを話す
2–24. 外が寒いことを話す
2–25. ガソリンの値上がりについて話す
2–26. 町内会の連絡を伝える
2–27. 回覧板を回す
2–28. 遠くにいる人を呼び止める
2–29. バスの中で声をかける
2–30. 近所の家に来たお嫁さんに出会う
2–31. 結婚相手を紹介する

『生活を伝える被災地方言会話集』3
3–1. ティッシュペーパーを補充する
3–2. バスの時間が近づく
3–3. 夕飯のおかずを選ぶ
3–4. 訪問販売を断る
3–5. 主人がいるか尋ねる
3–6. 夫の友人が訪ねてくる
3–7. 天気予報を不審がる
3–8. 魚の新鮮さを確認する
3–9. 福引の大当たりに出会う
3–10. 福引の大当たりについて話す
3–11. 食事の内容が気に入らない
3–12. 隣人が回覧板を回さない
3–13. 見舞いと友人との再会で悩む
3–14. 猫を追い払う
3–15. よそ見をしていてぶつかる
3–16. 出店のことで話す
3–17. 折り紙を折る
3–18. 食事をする(開始と終了)
3–19. ハンカチを落とした人を呼び止める
3–20. 子供の結婚相手の親と会う

『生活を伝える被災地方言会話集』4
4–1. 遊具が空かない
4–2. 出前が遅い
4–3. 写真を撮る
4–4. 預かった荷物を届ける
4–5. 知らない人について尋ねる
4–6. 間違い電話をかける
4–7. お釣りが合わない
4–8. 孫が粗相をした
4–9. 景品がみすぼらしい
4–10. 沸騰した薬缶に触れる
4–11. 渋い柿を食べる
4–12. 頼まれたものを買って帰る
4–13. 自動車同士が接触する
4–14. 伝言を伝える
4–15. 働いている人の傍を通る
4–16. 市役所の窓口へ行く
4–17. 市役所の窓口から帰る
4–18. 入院中の知り合いを見舞う
4–19. スーパーで声をかける
【再収録場面】
(名取市と統一番号のため、収録のない場面は欠番)
4–20. 荷物運びを頼む
4–21. 傘忘れを知らせる
4–22. 傘の持ち主を尋ねる
4–24. 猫を追い払う
4–25. 朝、道端で出会う
4–26. 夕方、道端で出会う
4–33. ハンカチを落とした人を呼び止める

名取市
『生活を伝える被災地方言会話集』1
1–1. 荷物運びを頼む
1–2. お金を借りる
1–3. 役員を依頼する
1–4. 旅行へ誘う
1–5. コンサートへ誘う
1–6. 駐車の許可を求める
1–7. 訪問の許可を求める
1–8. 人物を特定する
1–9. 町内会費の値上げをもちかける
1–10. 不法投棄をやめさせる
1–11. 車の危険を知らせる
1–12. 工事中であることを知らせる
1–13. 傘忘れを知らせる
1–14. 荷物を持ってやる
1–15. 野菜をおすそ分けする
1–16. ゴミ当番を交替してやる
1–17. 食事を勧める
1–18. 頭痛薬を勧める
1–19. 入山を翻意させる
1–20. 病院の受診を促す
1–21. 傘の持ち主を尋ねる
1–22. 店の場所を尋ねる
1–23. 開始時間を確認する
1–24. お茶をこぼす
1–25. 約束の時間に遅刻する
1–26. 孫の大学合格を褒める
1–27. のど自慢への出演を励ます
1–28. 道端で息子の結婚を祝う
1–29. のど自慢での優勝を祝う
1–30. 道端で兄弟を弔う
1–31. のど自慢での不合格をなぐさめる
1–32. 寂しくなった相手をなぐさめる
1–33. 足をくじいた相手を気遣う
1–34. 孫が最下位になったことを気遣う
1–35. ゴミ出しの違反を非難する
1–36. 退任した区長をねぎらう
1–37. 車を出せずに困る
1–38. 孫が一等になり喜ぶ
1–39. 孫が一等を逃しがっかりする
1–40. タバコをやめない夫を叱責する
1–41. タバコのことを隠している夫を疑う
1–42. 畑の処理を迷う
1–43. 帰宅の遅い孫を心配する
1–44. 花瓶を倒す
1–45. 会合を中座する
1–46. メガネを探す
1–47. 朝、道端で出会う
1–48. 朝、家族と顔を合わせる
1–49. 昼、道端で出会う
1–50. 夕方、道端で出会う
1–51. 夜、道端で出会う
1–52. 夜、家族より先に寝る
1–53. 晴れの日に、道端で出会う
1–54. 雨の日に、道端で出会う
1–55. 暑い日に、道端で出会う
1–56. 寒い日に、道端で出会う
1–57. 正月の三が日に、道端で出会う
1–58. 大晦日に、道端で出会う
1–59. お盆に、道端で出会う
1–60. 友人宅を訪問する
1–61. 友人宅を辞去する
1–62. 商店に入る
1–63. 商店を出る
1–64. 友人が出かける
1–65. 友人が帰ってくる
1–66. 夫(妻)が出かける
1–67. 夫(妻)が帰宅する
1–68. 食事を始める
1–69. 食事を終える
1–70. 土産のお礼を言う
1–71. 相手の息子からの土産のお礼を言う
1–72. 息子の結婚式でお祝いを言う
1–73. 喜寿の会でお祝いを言う
1–74. 兄弟の葬式でお弔いを言う
1–75. 客に声をかける

『生活を伝える被災地方言会話集』2
2–1. 醤油差しを取ってもらう
2–2. ハサミを取ってきてもらう
2–3. 庭に来た鳥を見せる
2–4. 畳替えをもちかける
2–5. 朝、起きない夫を起こす
2–6. いじめを止めさせるよう話す
2–7. 玄関の鍵が開いていて不審がる
2–8. 玄関の鍵をかけたか確認する
2–9. 夫が飲んで夜遅く帰る
2–10. 娘の帰宅が遅い
2–11. 息子が勉強しない
2–12. 息子がよく勉強する
2–13. 嫁の起きるのが遅い
2–14. 冷房の効いた部屋から外へ出る
2–15. 暖房の効いた部屋から外へ出る
2–16. 初物のタケノコを食べる
2–17. 久しぶりに友人に出会う
2–18. 見舞いに行くべきか迷う
2–19. 瓶の蓋が開かない
2–20. 買ってくるのを忘れる
2–21. 生徒の成績を説明する
2–22. 息子の成績が悪いことを話す
2–23. 外が暑いことを話す
2–24. 外が寒いことを話す
2–25. ガソリンの値上がりについて話す
2–26. 町内会の連絡を伝える
2–27. 回覧板を回す
2–28. 遠くにいる人を呼び止める
2–29. バスの中で声をかける
2–30. 近所の家に来たお嫁さんに出会う
2–31. 結婚相手を紹介する

『生活を伝える被災地方言会話集』3
3–1. ティッシュペーパーを補充する
3–2. バスの時間が近づく
3–3. 夕飯のおかずを選ぶ
3–4. 訪問販売を断る
3–5. 主人がいるか尋ねる
3–6. 夫の友人が訪ねてくる
3–7. 天気予報を不審がる
3–8. 魚の新鮮さを確認する
3–9. 福引の大当たりに出会う
3–10. 福引の大当たりについて話す
3–11. 食事の内容が気に入らない
3–12. 隣人が回覧板を回さない
3–13. 見舞いと友人との再会で悩む
3–14. 猫を追い払う
3–15. よそ見をしていてぶつかる
3–16. 出店のことで話す
3–17. 折り紙を折る
3–18. 食事をする(開始と終了)
3–19. ハンカチを落とした人を呼び止める
3–20. 子供の結婚相手の親と会う

『生活を伝える被災地方言会話集』4
4–1. 遊具が空かない
4–2. 出前が遅い
4–3. 写真を撮る
4–4. 預かった荷物を届ける
4–5. 知らない人について尋ねる
4–6. 間違い電話をかける
4–7. お釣りが合わない
4–8. 孫が粗相をした
4–9. 景品がみすぼらしい
4–10. 沸騰した薬缶に触れる
4–11. 渋い柿を食べる
4–12. 頼まれたものを買って帰る
4–13. 自動車同士が接触する
4–14. 伝言を伝える
4–15. 働いている人の傍を通る
4–16. 市役所の窓口へ行く
4–17. 市役所の窓口から帰る
4–18. 入院中の知り合いを見舞う
4–19. スーパーで声をかける
【再収録場面】
(気仙沼市と統一番号のため、収録のない場面は欠番)
4–20. 荷物運びを頼む
4–23. 福引の大当たりに出会う
4–24. 猫を追い払う
4–25. 朝、道端で出会う
4–26. 夕方、道端で出会う
4–27. 働いている人の傍を通る
4–28. 友人宅を訪問する
4–29. 友人宅を辞去する
4–30. 主人がいるか尋ねる
4–31. 夫(妻)が出かける
4–32. 夫(妻)が帰宅する
4–33. ハンカチを落とした人を呼び止める

付録
『伝える、励ます、学ぶ、被災地方言会話集』
気仙沼市
 自由会話
 場面設定会話
名取市
 自由会話
 場面設定会話

あとがき


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