接続表現の多義性に関する日韓対照研究 池玟京著 接続表現の多義性に関する日韓対照研究 池玟京著
2018年7月刊行

ひつじ研究叢書(言語編) 第155巻

接続表現の多義性に関する日韓対照研究

池玟京著

ブックデザイン 白井敬尚形成事務所

A5判上製函入り 184頁 定価5,200円+税

ISBN 978-4-89476-934-2

ひつじ書房
A Japanese-Korean Contrastive Study on Polysemy of Connectives
Minkyoung Ji


本書は現代韓国語の接続表現「neunde」と日本語「kedo」の多義性に注目し、それぞれの使い分けと両形式の対応関係を対照的に分析したものである。本研究によって導き出した分類基準は、関連する類似表現を統一的に記述することが可能で、一般性のある複文分析の枠組みとして活用を提案した。解釈の多義性と機能の抽象性を段階的に捉えることによって、接続表現全体における多義的接続表現の位置づけを目指したものである。


【目次】


序章
1. 本書の目的
2. 本書の構成と概観

第1章 韓国語のneunde と日本語のkedo
1. 形態的特徴
1.1 neunde
1.2 kedo
2. 用法分類
2.1 neunde の先行研究
2.2 kedo の先行研究
3. 本書の立場
3.1 問題点
3.2 考察対象と方法

第2章 分類基準
1. 前提の有無
2. 前提との一致
3. 対立
4. 前件命題の希薄化
5. 本章のまとめ

第3章 neunde の解釈
1. ケース分け
2. ケースの特徴
2.1 ケース1
2.2 ケース2
2.3 ケース3
2.4 ケース4
2.5 ケース5
2.6 まとめ
3. ケースの分布
3.1 全体の分布
3.2 テキストの種類による分布
4. 本章のまとめ

第4章 kedo の解釈
1. ケース分け
2. ケースの特徴
2.1 ケース2
2.2 ケース3
2.3 ケース4
2.4 ケース5
2.5 まとめ
3. ノダとの共起
4. ケースの分布
4.1 全体の分布
4.2 テキストの種類による分布
5. 本章のまとめ

第5章 neunde とkedo の類似表現
1. jiman
1.1 jiman の先行研究
1.2 jiman のケース分けと分布
1.3 neunde とjiman の比較
2. ga
2.1 ga の先行研究
2.2 ga のケース分けと分布
2.3 kedo とga の比較
3. noni
3.1 noni の先行研究
3.2 noni のケース分けと分布
3.3 kedo とnoni の比較
4. 本章のまとめ

第6章 接続表現の多義性
1. 接続範囲
2. 接続表現における多義性
3. 本章のまとめ

終章
1. 全体の要約
1.1 複文分類基準の確立
1.2 neunde とkedo の異同
1.3 類似表現の分析
1.4 各形式の接続範囲と機能
2. 課題と展望

索引




【著者】
池玟京(じ みんぎょん)
〈略歴〉
韓国ソウル生まれ。2006年、ソウル大学校言語学科卒業。2010年、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。2017年、同研究科博士課程修了(学術博士)。現在、東京大学教養学部特任講師。

〈主な著書・論文〉
「韓国語接続助詞neundeの機能」(『言語情報科学』10、2012年)、韓国朝鮮語初級テキスト『根と幹』(共著、朝日出版社、2015年)、韓国朝鮮語中級テキスト『花と実』(共著、朝日出版社、2017年)、「韓国語接続語尾‘-지만’:‘-는데’との比較を中心に」(『朝鮮語研究7』、2017年)



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