感性の方言学 小林隆編 ひつじ書房
2018年5月刊行
感性の方言学
小林隆編
定価5,200円+税
A5判並製カバー装 368頁
ISBN 978-4-89476-898-7
装丁 大崎善治
The Dialectology of Communication
Edited by Takashi Kobayashi
ひつじ書房
同時刊行
小林隆 編『コミュニケーションの方言学』
【内容】
「ノロラノロラ」「ジェジェジェ」など、方言はオノマトペや感動詞など感性の言葉の宝庫である。しかも、形式の違いだけでなくそれを生み出す機構や発想法にも地域差が見られる。日本語のオノマトペや感動詞はけっして一枚岩ではない。そうした問題に方言研究者のみでなく、現代語や日本語史の専門家も加わって取り組んだのが本書である。執筆者:浜野祥子、小林隆、定延利之、半沢幹一、竹田晃子、高丸圭一、平田佐智子、友定賢治、小野正弘、川﨑めぐみ、田附敏尚、小西いずみ、有元光彦、舩木礼子、深津周太
【目次】
まえがき
I 研究のための視点
第1章 日本列島のオノマトペ研究に向けて
浜野祥子
第2章 オノマトペの機能の東西差―言語的発想法の視点から―
小林 隆
第3章 オノマトペと感動詞に見られる「馴化」
定延利之
第4章 オノマトペに関する三つの思い込み
半沢幹一
Ⅱ 地理的視野から
第5章 オノマトペを用言化する動詞と接尾辞の地理的分布
竹田晃子
第6章 地方議会におけるオノマトペの使用分布
高丸圭一
第7章 オノマトペ使用頻度に対する意識の地域比較―主観的使用頻度および居住地・出身地による使用頻度イメージの違い―
平田佐智子
第8章 対称詞の間投用法と文末用法の西日本分布について
友定賢治
Ⅲ 文学と語りの中で
第9章 宮澤賢治初期童話作品のオノマトペ―基本要素からの加工と展開―
小野正弘
第10章 東北地方の民話に見るオノマトペ表現の特徴
川﨑めぐみ
Ⅳ 用法を記述する
第11章 青森県五所川原市方言の感動詞「アッツァ」について
田附敏尚
第12章 富山県方言の「ナ(ー)ン」「ナモ」―否定を表す多機能形式の談話での運用―
小西いずみ
第13章 出雲方言における感動詞類「け(ー)」について
有元光彦
Ⅴ 歴史的展開を追う
第14章 語彙的感動詞の発達―高知方言の驚きの感動詞から―
舩木礼子
第15章 上方・大阪語におけるコ系感動詞の歴史
深津周太
索引
執筆者紹介
【編者紹介】
小林隆(こばやし たかし)
東北大学大学院文学研究科教授
出身地は新潟県。専門分野は方言学、日本語史。
主な著書に『方言学的日本語史の方法』(ひつじ書房2004)、『ものの言いかた西東』(岩波書店2014)等がある。
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