日本語 下手談義 杉本つとむ著 日本語 下手談義 杉本つとむ著
2019年11月刊行

日本語 下手談義

杉本つとむ著

四六判並製カバー装 516頁 定価4,400円+税

ISBN 978-4-89476-890-1

ひつじ書房

Poor Lessons for Japanese Language
Sugimoto Tutomu


【内容】
日本近代語の研究者として多くの著作のある杉本つとむ氏の90歳を記念して、ご自身のこれまでに書かれたことばに関わるエッセイを集めたもの。漢字、俗字、辞書と辞書史、長崎通詞、日蓮の言語生活、緒方洪庵と適塾、稲荷山古墳の鉄剣の銘、長谷川伸、川路柳虹、文明開化、女ことば、日本語教育など、テーマは多岐に亘る。杉本氏のことばに関する広い思索の軌跡を知ることができる。


【目次】
目次

まえがき

I 随想

一 光、書斎の窓より入る
二 現代日本語教育を考える
三 日本語教育への一私見
四 日本語教育雑感
五 日本語・表記・文字
六 ことばと個性
七 《言語時評》コンピューター条例
八 ○×句読論
九 家を移して妻を忘れる
一〇 カルチャー・ショック
一一 俗字は生活の知恵
一二 板橋中丸町の先生と近藤正斎
一三 司馬ノ徒と司馬江漢
一四 北京、利瑪竇(リマトウ)ノ墓等に参ずるの記
一五 長谷川伸の世界――「ある市井の徒」を演じるにあたり
一六 川路柳虹の詩
一七 随想〈にし・ひがし〉
一八 ヨーロッパに研究資料を求めて

II 日本語のある風景

一 日本語らしさとは
二 江戸の女ことば寸描―女湯の女の会話―
三 文明開化と日本語
四 女偏の漢字、真の意味は?
五 稲荷山古墳出土 鉄剣銘文一見
六 お国ことば―方言と語源
七 ことばのふるさと
八 シリーズ 日本語への提言 歴史から学ぶべきもの

III 辞書を読む、考える

一 辞書史からの視点
二 辞書と文化
三 辞書は一国文化の索引
四 私説・国語辞書白書
五 辞書における差別意識
六 ふだん考えていること
七 『嬉遊笑覧』を読む
八 日本語の海 畔田翠山『古名録』
九 『江戸時代 翻訳日本語辞典』を編む

IV 論より証拠の論

一 日蓮の言語生活寸描
二 江戸の〈性〉語彙
三 緒方洪庵、適塾とその思想
四 商館長(カピタン)と蘭通詞
五 幕末の英通詞断想
六 オーストラリア文学の流れ

V わが著書を語る

一 『江戸の博物学者たち』(青土社)
二 市井の俳諧師の方言研究『越谷吾山 方言に憑かれた男』(さきたま出版会)
三 『日本翻訳語史の研究』(八坂書房)
四 『江戸の翻訳家たち』(早稲田大学出版部)

VI 資料紹介

〈資料紹介〉会津八一とその手紙

あとがき



【著者紹介】
杉本つとむ(すぎもと つとむ)
文学博士(東北大学)、早稲田大学名誉教授。
主な編著書:杉本つとむ著作選集 全10巻(八坂書房)に収録の主著の他に、『蘭学三昧』(皓星社 2009)、『市民のための国語の授業』(おうふう 2007)、『馬琴、滝沢瑣吉とその言語生活』(至文堂 2005)、『井原西鶴と日本語の世界―ことばの浮世絵師』(彩流社 2012)、『十八・十九世紀日魯交流人物史話』(東洋書店 2013)、『漢字百珍―日本の異体字入門』(八坂書房 2001)、『日本本草学の世界―自然・医薬・民俗語彙の探究』(八坂書房 2011)、『蘭学と日本語』(八坂書房 2013)、『江戸時代翻訳語の世界―近代化を推進した訳語を検証する』(八坂書房 2015)がある。



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