グリム兄弟言語論集 ヤーコプ・グリム、ヴィルヘルム・グリム著 千石喬・高田博行編 グリム兄弟言語論集 言葉の泉 ヤーコプ・グリム ヴィルヘルム・グリム著 千石喬・高田博行編
2017年2月刊行

グリム兄弟言語論集

言葉の泉

ヤーコプ・グリム ヴィルヘルム・グリム著

千石喬 高田博行編

A5判上製カバー装 398頁 定価12,000円+税

装丁者 大崎善治

ISBN 978-4-89476-850-5

ひつじ書房

Linguistic Writings of Jacob and Wilhelm Grimm
Jacob Grimm und Wilhelm Grimm
Edited by Takashi Sengoku and Hiroyuki Takada


【内容】
ロマン主義の思潮に連なるグリム兄弟の言語思想は、言語を考古学や歴史学への門戸と考え、究極的には人間精神を追求する普遍的・総合的なものであった。全400頁に迫る本書で訳出するのは、ドイツの国民的業績とされる『ドイツ語辞典』の序文、『ドイツ語文法』の序文のほか、「グリムの法則」についてや、子音推移、ウムラウトと母音混和、言語浄化主義、言語起源論、語源論、指の名称に関する論考である。(言語起源論を除き)本邦初訳。

訳者:千石喬・木村直司・福本義憲・岩井方男・重藤実・岡本順治・高田博行・荻野蔵平・佐藤恵

☆第53回日本翻訳出版文化賞受賞



【目次】

まえがき
訳出法について
言語名略記号(例示)

I 辞書
『ドイツ語辞典』
 第1巻 序文   ヤーコプ・グリム 千石喬 訳
 第2巻 序文   ヤーコプ・グリム 千石喬 訳
□付録 ヤーコプ・グリムによる見出し語 ABENDの記述(一部省略)
■解題 『ドイツ語辞典』

II 文法
『ドイツ語文法』
 第1巻第1版 序文   ヤーコプ・グリム 高田博行 訳
 第1巻第2版 序文   ヤーコプ・グリム 佐藤恵 訳
■解題 『ドイツ語文法』

III 音韻論
子音推移について(『ドイツ語史』第17章)   ヤーコプ・グリム 岩井方男 訳
■解題 『ドイツ語史』

ウムラウトと母音混和について   ヤーコプ・グリム 岡本順治 訳
■解題 「ウムラウトと母音混和について」


IV 語源論、その他
語源学と言語の比較研究について(1854年8月10日開催の講演)   ヤーコプ・グリム 福本義憲 訳
■解題 「語源学と言語の比較研究について」

ドイツ語の指の名前の意味について   ヴィルヘルム・グリム 荻野蔵平 訳
■解題 「ドイツ語の指の名前の意味について」

ドイツ語におけるペダンティックなものについて(1847年10月21日、科学アカデミー公開会議における講演)   ヤーコプ・グリム 木村直司 訳
□付録 国語浄化論者
■解題 「ドイツ語におけるペダンティックなものについて」

言語の起源について(1851年1月9日、科学アカデミーにおける講演)   ヤーコプ・グリム 重藤実 訳
■解題 「言語の起源について」

あとがきにかえて
グリム兄弟 小年表 ―収録10篇の背景―
訳者紹介
事項索引
人名索引



【編者紹介】
千石喬(せんごく たかし)
サントス(ブラジル)生まれ。東京大学文学部独文学科卒業。東京大学教授、日本大学教授を歴任。現在、東京大学名誉教授。

高田博行(たかだ ひろゆき)
京都府出身。大阪外国語大学大学院外国語学研究科修士課程修了。大阪外国語大学教授、関西大学文学部教授を経て、現在、学習院大学文学部教授。Dr. phil.


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