ひつじ書房 概説コーパス言語学 手法・理論・実践 トニー マケナリー・アンドリュー ハーディー著 石川慎一郎訳 ひつじ書房 概説コーパス言語学 手法・理論・実践 トニー マケナリー・アンドリュー ハーディー著 石川慎一郎訳
2014年5月刊行

概説コーパス言語学

手法・理論・実践

トニー マケナリー・アンドリュー ハーディー著

石川慎一郎訳

A5判並製 434頁 定価3800円+税

ISBN 978-4-89476-705-8

装幀 中野豪雄+川瀬亜美(株式会社中野デザイン事務所)

ひつじ書房

Corpus Linguistics: Method, Theory and Practice Tony McEnery & Andrew Hardie
Japanese translation by Shinichiro Ishikawa


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訳者まえがき


類書にない幅広い視点から、コーパス言語学の本質と展望を俯瞰した斬新な入門書として評価の高いTony McEnery & Andrew HardieのCorpus Linguistics(CUP, 2012)の全邦訳。著者は、コーパス言語学と談話分析・社会言語学・言語類型論・認知言語学・心理言語学等の連携の可能性を鮮やかに描き出す。巻末には詳細な用語解説も用意されており、言語学全般の入門用教科書としても最適。


■目次


謝辞
日本語版への序文
序文
訳者まえがき
日本語版覚え書き

第1章 コーパス言語学とはなにか
 1.1 はじめに
 1.2 言語様式
 1.3 コーパス検証型言語学とコーパス駆動型言語学
 1.4 データ収集法
  1.4.1 モニターコーパス
  1.4.2 コーパスとしてのウェブ
  1.4.3 標本コーパス型データ収集法
  1.4.4 均衡性、代表性、比較可能性
  1.4.5 簡易コーパスと少数言語・危機言語
 1.5 アノテーションコーパスと非アノテーションコーパス
 1.6 網羅的データ説明原則と部分的データ選択
  1.6.1 網羅的データ説明原則、反証可能性、再現可能性
  1.6.2 部分的データ選択が(必ずしも)問題ではない場合
 1.7 単一言語コーパスと複数言語コーパス
 1.8 まとめ
 1.9 発展学習のために
  1.9.1 文献案内
  1.9.2 演習課題
  1.9.3 議論課題

第2章 コーパスデータの利用と分析
 2.1 はじめに
 2.2 コーパスは言語学のすべてのリサーチクエスチョンの解となるか
 2.3 コーパスのアノテーション
  2.3.1 メタデータ、マークアップ、アノテーション
  2.3.2 アノテーションの一貫性
 2.4 コンコーダンスの表示
 2.5 コーパス分析ツールの史的概観
  2.5.1 第1世代コンコーダンサ
  2.5.2 第2世代コンコーダンサ
  2.5.3 第3世代コンコーダンサ
  2.5.4 第4世代コンコーダンサ
 2.6 コーパス言語学における統計
  2.6.1 記述統計
  2.6.2 記述統計を超えて
 2.7 まとめ
 2.8 発展学習のために
  2.8.1 文献案内
  2.8.2 演習課題
  2.8.3 議論課題

第3章 ウェブの使用における法と倫理
 3.1 はじめに
 3.2 ウェブと法的問題
 3.3 倫理的問題
  3.3.1 調査回答者と倫理
  3.3.2 コーパス開発者と倫理
  3.3.3 コーパス配布者と倫理
  3.3.4 コーパス使用者と倫理
  3.3.5 倫理的問題を含む研究
 3.4 まとめ
 3.5 発展学習のために
  3.5.1 文献案内
  3.5.2 演習課題
  3.5.3 議論課題

第4章 英語コーパス言語学
 4.1 はじめに
 4.2 ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン
 4.3 ランカスター大学
 4.4 バーミンガム大学
 4.5 ルーヴァン=カトリック大学
 4.6 ノッティンガム大学
 4.7 北アリゾナ大学とアメリカ
 4.8 まとめ
 4.9 発展学習のために
  4.9.1 文献案内
  4.9.2 演習課題
  4.9.3 議論課題

第5章 共時的・通時的多様性に対するコーパス準拠型研究
 5.1 はじめに
 5.2 古英語から近代英語に至る通時的変化
  5.2.1 汎用型歴史的コーパスの代表例
  5.2.2 特殊な歴史的コーパス
 5.3 現代英語における通時的多様性
  5.3.1 Brown Family
  5.3.2 Brown Familyの分析から得られた知見
 5.4 多様性研究のための多次元分析法(MD法)
  5.4.1 多次元分析法の概観
  5.4.2 多次元分析法の応用
  5.4.3 Biberの多次元分析法への批判
  5.4.4 多次元分析法:まとめ
 5.5 コーパスと言語変異論系社会言語学
 5.6 まとめ
 5.7 発展学習のために
  5.7.1 文献案内
  5.7.2 演習課題
  5.7.3 議論課題

第6章 新Firth派コーパス言語学
 6.1 はじめに
 6.2 コロケーション
 6.3 談話
 6.4 意味的韻律と意味的選好性
 6.5 語彙と文法
  6.5.1 イディオム原則
  6.5.2 パタン文法
  6.5.3 語彙プライミング
 6.6 理論としてのコーパス派と手法としてのコーパス派
  6.6.1 データと理論
  6.6.2 テキスト標本抽出
  6.6.3 コーパスアノテーション
  6.6.4 コーパス言語学と既存理論
 6.7 まとめ:コーパス言語学に対するSinclairの貢献
 6.8 発展学習のために
  6.8.1 文献案内
  6.8.2 演習課題
  6.8.3 議論課題


第7章 コーパス研究手法と機能主義言語学
 7.1 はじめに
 7.2 言語学における機能主義:簡潔な概観
 7.3 機能主義の視点から見たコーパス準拠型研究
 7.4 コーパスと言語類型論
 7.5 コーパスと認知的言語研究手法
  7.5.1 統語論に対する認知的研究手法
  7.5.2 統語論から意味論へ
 7.6 メタファー分析におけるコーパス
 7.7 まとめ
 7.8 発展学習のために
  7.8.1 文献案内
  7.8.2 演習課題
  7.8.3 議論課題

第8章 コーパス言語学、心理言語学、機能主義言語学の接近
 8.1 はじめに
 8.2 コーパス研究手法と心理言語学
  8.2.1 言語処理実験におけるコーパスデータ
  8.2.2 言語習得と幼児言語コーパス
  8.2.3 コーパスデータと言語習得の計算モデルの構築
  8.2.4 定型言語
  8.2.5 心理言語学におけるコーパス:後書き
 8.3 新Firth派コーパス言語学と機能主義言語学の接近
 8.4 まとめ
 8.5 発展学習のために
  8.5.1 文献案内
  8.5.2 演習課題
  8.5.3 議論課題

第9章 結論
 9.1 はじめに
 9.2 コーパス言語学の年代記:過去から未来へ
 9.3 旧友再訪:計算言語学
 9.4 テキストが媒介する世界:人文科学と社会科学
 9.5 今後の課題:言語学の新しい研究手法とコーパスの融合
 9.6 結語

用語集
参考文献
索引


■著者・訳者紹介
Tony McEnery(トニー・マケナリー)ランカスター大学教授(英語・言語学)。 Andrew Hardie(アンドリュー・ハーディー)ランカスター大学上級講師(コーパス言語学)。 石川 慎一郎(いしかわ しんいちろう)神戸大学国際コミュニケーションセンター/同大学院国際文化学研究科外国語教育論講座教授。



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