接触場面における三者会話の研究 大場美和子 著
2012年2月
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シリーズ言語学と言語教育 27
接触場面における三者会話の研究
大場美和子 著
装丁者 吉岡透(ae)/明田結希(okaka design)
A5判上製 定価7,500円+税
ISBN 978-4-89476-587-0
ひつじ書房
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本書は、接触場面と内的場面の三者自由会話を対象に、話題開始の発話とそれに応答する発話に着目し、発話者、発話の方向、発話の種類、参加者の情報量という観点から分類を行い、二者会話とは異なる三者会話の実態を探ったものである。留学生が2人の日本人学生と日本語で話すのは困難なようではあるが、データからは参加者の役割調整の負担の軽減も観察され、多様な会話への参加の実態を教育現場で活用する可能性を示唆している。
目次
第1章 研究課題と研究の理論的背景
1 はじめに
2 研究課題の理論的背景
3 3種類の役割の概念と研究課題
4 本論の構成
第2章 データ収集の条件と方法
1 三者自由会話の分析の概要
2 三者会話のデータ収集における参加者の条件
3 会話データの収集とフォローアップ・インタビューの方法
4 会話参加者の概要と会話の全体的な印象
5 会話データの文字化の方法
第3章 話題開始の発話と談話上の役割の調整
1 三者会話の話題の開始
2 会話の構造と話題の区分
3 参加者の話題開始の頻度の分析
4 話題開始の発話の方向と種類の分析
5 話題開始時の参加者の情報量の分析
6 話題開始における談話上の役割の調整
7 本章のまとめ
第4章 応答の発話と情報上の役割の調整
1 三者会話の話題開始に対する応答の発話
2 応答の発話者数の分析
3 応答の発話の方向の分析
4 応答の発話と参加者の情報量の分析
5 応答の発話における情報上の役割の調整
6 本章のまとめ
第5章 応答の発話と言語ホストの役割の調整
1 話題の開始者と受け手間以外の応答の発話
2 話題開始時の「非受け手」による応答の発話
3 「非開始者」へ向けた応答の発話
4 応答の発話における言語的ホストの役割の調整
5 本章のまとめ
第6章 三者自由会話における役割の調整
1 分析結果のまとめ
2 研究結果の教育・社会への還元の可能性
3 今後の課題
参考文献
資料 話題開始と応答の発話の集計結果
あとがき
索引
<著者紹介>
大場美和子(おおば・みわこ) 広島女学院大学文学部日本語日本文学科准教授
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