学習者オートノミー—日本語教育と外国語教育の未来のために 青木直子・中田賀之 編
2011年3月
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シリーズ言語学と言語教育 23
学習者オートノミー
日本語教育と外国語教育の未来のために
青木直子・中田賀之 編
装丁者 吉岡透(ae)/明田結希(okaka design)
A5判上製 4800円+税
ISBN 978-4-89476-539-9
ひつじ書房
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AILAで紹介されました。
時代の変化に対応した新しい形の言語学習を可能にするものとして、外国語教育や日本語教育の関係者の間で、学習者オートノミーへの関心が高まっている。本書は、学習者オートノミーの研究と実践のエッセンスを紹介することを目的として編まれた論文集で、アンリ・オレック、デビッド・リトル、フィル・ベンソンら学習者オートノミー研究の第一人者が執筆者に名を連ねている。学習者オートノミーに関して日本語で読める初めての本格的な書。英語版:Mapping the Terrain of Learner Autonomy: Learning environments, learning communities and identities. 2009. Tampere, Finland: Tampere University Press.
目次
序章 学習者オートノミー
―初めての人のためのイントロダクション
青木直子、中田賀之
第1部 学習者オートノミーの意味
第1章 言語学習におけるオートノミー
―単一の教育パラダイムか2つの教育パラダイムか?
アンリ・オレック(浜田盛男 訳)
第2部 学習者オートノミーを支える環境
第2章 学習者オートノミーの実践
―アイルランドにおける成人移民の英語学習
デイビッド・リトル(谷口すみ子 訳)
第3章 即興の技
―学習者オートノミー、学習者、および(コンピュータの支援による)学習環境
クラウス・シュヴィーンホルスト(小林浩明 訳)
第4章 セルフアクセス言語学習
―構造とコントロールと責任
ギャロルド・マレー(松下達彦 訳)
第3部 学習者オートノミーを育てる他者の役割
第5章 言語学習のためのアドバイジング
―相互行為の特徴と交渉の手続き
マリ=ジョゼ・グレンモ(池田智子 訳)
第6章 そもそも誰の物語なのか?
―言語学習上の出会いにおける自/伝記
レーナ・カールソン、フェリシティー・キイシク(竹田悦子 訳)
第7章 学校文脈における英語教師の同僚性とオートノミー
中田賀之
第4部 学習者オートノミーを超えて
第8章 教室を超えた言語学習の場の考察
フィル・ベンソン(トムソン木下千尋 訳)
第9章 学習者オートノミーが第二言語ユーザーを裏切る時
―3つのレベルの社会的文脈の分析
青木直子