私学的、あまりに私学的な 陽気で利発な若者へおくる小説・批評・思想ガイド 渡部直己 著
2010年7月
私学的、あまりに私学的な
陽気で利発な若者へおくる小説・批評・思想ガイド
渡部直己 著 ブックデザイン・奥定泰之
四六判並製・512頁 定価2,300円＋税
ISBN 978-4-89476-525-2
ひつじ書房
☆2010/8/11 『週刊現代』8月14日号「リレー読書日記」にて、斎藤美奈子さんによる書評が掲載されました！☆
☆2010/9/13 『東京新聞』9月11日（夕刊）「土曜訪問」にて、著者インタビューが掲載されました！☆
こちらから
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☆2010/9/24 『週刊読書人』9月24日にて書評が掲載されました！☆
週刊読書人のページ
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文芸批評家であると同時に教育者でもある著者の、授業で実際に教えている積年の「ネタ」が詰まった一冊。大学就学前からゼミ、大学院レベルまで、段階ごとに分けて、各種媒体で発表されたネタ元となる氏の批評文やテクストを配置し、プロによる思想、批評、文学を読むこと、書くことのエッセンスを知ることができる。巻末には著者による解説入りの充実した国内外の小説、批評ブックリスト付き。文学や思想が好き、勉強したい人、さらには国語の先生までオススメ。
★サンプルページ★
（目次、まえがきをご覧頂けます。「電子ブックを開く」からご覧下さい。）
【目次】
本書の使用法
「文学教育」について私の行っている二、三の事柄 高校国語科教員の方々へのお願い
1年次 「基礎演習」
「名言」のモダニティー
我日ニ我身ヲ三省ス（孔子）／読書百遍義自ら見はる（『魏略』）／自然に還れ（ジャン＝ジャック・ルソー）／
人民の人民による人民のための政治（リンカーン）／馬鹿とは結論づけたがることだ（フローベール）／
正しく見るには二度見よ。美しく見るには一度しか見るな。（アミエル）／ 天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らずと云へり（福沢諭吉）／
ファシズムとは、何かを言わせまいとするものではなく、何かを強制的に言わせるものだ。（ロラン・バルト）／
美しい「花」がある、「花」の美しさといふ様なものはない。（小林秀雄）
現代思想はここが出る
ソシュール／ニーチェ／サルトル／フロイト／ベルクソン／フーリエ
出来れば「優」を取りたい人のための「十戒」
2年次 「テクスト論」「ジャーナリズム演習」「文芸批評理論」
『蹴りたい背中』の技術水準
「天下の朝日」にこう書くと読者はこう怒る
禁語録 NHK・換言の政治学
マドンナはなぜ憎まれないのか？ 『坊っちゃん』読解
犯罪としての話法 谷崎潤一郎の推理小説
チャリティー文学に唾せよ！ 一九八九年前後の村上春樹
3、4年次 「テクスト読解・批評ゼミ」
「直くたくましき性」について 上田秋成と中上健次
フランボワイヤン様式の小火 中原昌也小論
存在の発生論的な歯ぎしりにむけて 川上未映子小論
「馬鹿」の二人連れ フローベール、ベケット、大江健三郎
「筆耕」たちのさだめ ゴーゴリー、メルヴィル、フローベール
「演技」と「仮装」のあいだ 後藤明生『笑い地獄』に寄せて
大学院 「現代文芸研究指導」
死ンデモ予ハ感ジテ見セル 谷崎潤一郎の「家庭」小説
あとがき
巻末付録［必読リスト］小説編、批評編
主要自著自解
【編者紹介】
渡部直己（わたなべ なおみ）：『それでも作家になりたい人のためのブックガイド』（太田出版）、『不敬文学論序説』（筑摩書房）、『かくも繊細なる横暴』（講談社）他著書多数。
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