可能性としての文化情報リテラシー 岡田浩樹・定延利之 編 可能性としての文化情報リテラシー 岡田浩樹・定延利之 編
2010年6月(3月)

可能性としての文化情報リテラシー


岡田浩樹・定延利之 編
A5判並製 定価2,400円+税

ISBN978-4-89476-499-6

ひつじ書房




文献テキストばかりで文化を論じるには限界がある。声や仕草、姿勢や背景といった文化情報を活用する能力「文化情報リテラシー」を身につければ、どのような文化研究が新たに可能になるのか。また、どのような問題が新たに見えてくるのか。文化人類学・言語学・コミュニケーション科学・美学・自然科学の研究者がそれぞれの立場で「文化情報リテラシー」を語り、あるいは実践してみせた学際的な一冊。初学者を想定してできるだけ平易に書かれている。


○定延利之先生「日本語社会 のぞきキャラくり 第95回 電話口で起こること」で紹介していただきました。

三省堂Word-Wise Web「日本語社会 のぞきキャラくり」目次へ



○「望星」2010年9月号(東海教育研究所)の「新刊紹介」に掲載されました。



目次


序 文化のカオスに挑む
─文化研究のマルチ・オブジェクト化と文化情報リテラシー  岡田浩樹


第1部 マルチメディアとフィールドワーク

フィールドワークの技法から「文化情報リテラシー」へ  岡田浩樹
文化研究における映像の活用法─映像人類学の近年の展開について  分藤大翼
淡路人形浄瑠璃の伝承の場─淡路三原高等学校郷土部の活動を中心に─  古川史
文化研究への文化情報リテラシーの駆使の試み─淡路人形浄瑠璃における「伝承」を対象に─  金田純平

第2部 マルチメディアとコミュニケーション研究

インタラクションを捉えるということ  木村大治
マルチモーダルな会話データの収集と処理  ニック=キャンベル
音声コミュニケーションに関する研究交流のために  定延利之
人物像に応じた個人内音声バリエーション  モクタリ明子・ニック=キャンベル

第3部 文化情報を読み解くということ

伝統的な慣習を読み解く ─雅楽における様式化された楽器間の「会話」のメカニズム─  寺内直子
舞台にあがった囃し田─「民俗」から演じられる「芸能」へ  松井今日子
「赤城大明神事」考─継子いじめ譚の検討を通して─  柏原康人
「ろう文化」を読むために─聴覚障害者教育の変容と「ろう文化」論の可能性  倉田誠

第4部 自然科学から文化研究へ

文化研究に対する科学的方法論  村尾元
[講演抄録]21世紀のダ・ビンチをめざして  池上高志

執筆者紹介

 

【執筆者紹介】


《編者》
岡田浩樹
定延利之

《執筆者》
分藤大翼
古川史
金田純平
木村大治
ニック=キャンベル
モクタリ明子
寺内直子
松井今日子
柏原康人
倉田誠
村尾元
池上高志


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